ユニークな製品を取りそろえました! 細胞膜・生体膜研究用製品特集
掲載日情報:2021/01/19 現在Webページ番号:69979
当社が取り扱う,特徴的な細胞膜・生体膜研究用製品をご紹介いたします。
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2020/12/01
試薬 特別価格
R&D Systems, Inc.(R&D Systemsは,テクネ コーポレイションの登録商標です)(RSD)
製品ラインナップ
イメージング測定・イメージング試薬
品名をクリックすると製品の詳細,画像をクリックすると拡大図がご覧いただけます。
製品名 | LipiORDER |
Ap3, SHG Imaging Dye |
Voltage Sensitivity Dye |
Flipper-TR |
CytoGLO pSIVA-IANBD Apoptosis / Viability Kit |
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メーカー 略称 |
FNA | FNA | PMP | CYO | NOV |
製品概要 | 生体膜の相状態を 定量的に観察 |
正確な細胞膜の イメージング・ 膜電位のイメージング |
様々な種類の 膜電位感受性色素 |
細胞膜の張力を 蛍光寿命イメージング 顕微鏡(FLIM)で観察 |
細胞膜の状態を経時的観察 |
測定・観察 対象 |
生体膜の相状態 | 細胞膜・膜電位 | 膜電位 | 細胞膜の張力変化 | 細胞膜の経時的・動的変化 |
測定機器例 | 共焦点レーザー顕微鏡 | 2光子励起顕微鏡 | 蛍光顕微鏡, 2光子励起顕微鏡,等 |
蛍光寿命イメージング 顕微鏡(FLIM) |
フローサイトメトリー, 蛍光顕微鏡 |
製品名 | MemGlowシリーズ |
mCLING |
FAP-Tagging Kit |
ATTO Fluorescent Dye-Labeled Phospholipids |
CellVue Kit |
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メーカー 略称 |
CYO | SS2 | SPC | ATG | MTT |
製品概要 | 無毒性・高輝度の 蛍光細胞膜プローブ |
固定化・透過処理後 も観察可能 |
膜タンパク質を蛍光観察, 蛍光シグナルの On/Offが可能 |
膜染色が可能な 蛍光標識リン脂質 |
蛍光色素を用いた 細胞膜染色試薬 |
測定・観察 対象 |
細胞膜 | 細胞膜 | 生細胞の膜上の 目的タンパク質 |
生体膜 | 細胞膜 |
測定機器例 | 蛍光顕微鏡,2光子顕微鏡, 共焦点顕微鏡, 全反射照明蛍光顕微鏡 |
蛍光顕微鏡 (超解像度顕微鏡対応) |
蛍光顕微鏡, フルオロメーター, フローサイトメーター |
蛍光顕微鏡 | 蛍光顕微鏡, フローサイトメーター, in vivoイメージング機器 |
膜画分・膜タンパク質調製キット
品名をクリックすると製品の詳細,画像をクリックすると拡大図がご覧いただけます。
製品名 | ULTRARIPAR Kit |
Cell Surface Protein Isolation Kit |
Plasma Membrane Protein Extraction Kit |
Styrene-Maleic Acid Copolymer 2:1 / 3:1 |
MINUTE Cellular Fractionation Kitシリーズ |
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メーカー 略称 |
BDL | BVN | BVN | PFP | IVB |
製品概要 | 非変性状態で脂質ラフト タンパク質を抽出可能 |
細胞表面タンパク質の 単離キット |
細胞膜画分,全膜画分を 抽出するキット |
界面活性剤を使わず 膜タンパク質を抽出 |
細胞成分を 分画するキット |
測定・観察 対象 |
膜タンパク質 (脂質ラフト) |
細胞表面タンパク質 | 細胞膜画分・全膜画分 | 膜タンパク質 | 可溶画分・不溶画分を分画 |
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生体膜と脂質ラフトについて
細胞膜を含む生体膜は主にリン脂質から構成され,脂質二重層と呼ばれる二層構造を取ります。細胞膜はこの二層構造により細胞の外部と内部を区切ることで,細胞の単位を維持しています。生体膜を構成するリン脂質は親水性の頭部および疎水性の尾部から構成され,コリン基,リン酸基およびジグリセリドまたはスフィンゴシンのいずれかを含んでいます。
細胞膜上には脂質ラフトと呼ばれる,コレステロールやスフィンゴ脂質,GPIアンカータンパク質およびパルミトイル化タンパク質が濃縮した構造が存在しています。主な脂質ラフトの例として,カベオラ,シナプス(神経細胞),免疫シナプス(免疫細胞)等が知られており,これらの構造は様々な機能性タンパク質が集積する細胞膜の機能性ドメインと考えられており,脂質ラフトの機能解明が期待されています。

細胞膜上の脂質ラフト
膜タンパク質の抽出効率を大幅に向上した,次世代のRIPAバッファーについては,「ULTRARIPARKit for Lipid Raft」の記事をご覧下さい。
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生体膜と相状態(Lipid Order)について
生体膜を構成する脂質には様々な種類があり,その脂質組成により膜の状態が大きく異なることが知られています。例えば飽和脂肪酸のみで構成される脂質膜は密度が高く強固にパッキングされるため秩序相(Lo)と呼ばれ,一方不飽和脂肪酸を含む脂質で構成される脂質膜は密度が小さく無秩序相(Ld)と呼ばれます。
細胞がその基本的な生理機能である移動や伸長,貪食,分裂等を行う際には,脂質膜は形状や張力を変化させる必要があります。その動的な性質を必要とされるがゆえに膜張力は常に一定の制御を受けており,そして膜張力は細胞増殖や成長,運動性,エンドサイトーシスや代謝を制御しています。膜の形状変化および張力変化は細胞内外の様々な場所で発生しており,細胞プロセスの制御を理解する上で重要なパラメーターとなっています。
生体膜相状態可視化プローブについては,「LipiORDER<Membrane Lipid Order Imaging Dye>」の記事をご覧下さい。
正確な細胞膜の位置解析,膜電位のイメージング測定が可能な無蛍光性SHGイメージング用試薬については,「Ap3, SHG Imaging Dye」の記事をご覧下さい。

脂質膜の相状態のイメージ
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膜電位と膜電位感受性色素について
膜電位の変化は,神経伝達や筋収縮,細胞情報伝達など多くの生理的プロセスにおいて重要な役割を担っています。膜電位感受性色素は,この膜電位を測定するために広く用いられているイメージングツールです。Di-4-ANEPPSなどの膜電位感受性色素は,細胞膜に結合すると蛍光を発し,周囲の電場の変化に応じた電子構造変化により蛍光特性を変える高速反応プローブで,膜電位の変化を蛍光の変化として計測します。この反応は非常に早くミリ秒単位の電位変化を検出することができ,単一のニューロンや心筋細胞から,さらには脳や心臓などの組織・臓器における電位変化も検出できます。膜電位感受性色素は主に脳・神経研究,心臓研究,創薬研究におけるハイスループットスクリーニングで使用されており,単一細胞レベルのin vitroの実験から組織・臓器レベルのin vivo実験まで広く使用されています。


膜電位感受性色素
膜電位感受性色素については,「Voltage Sensitivity Dye」の記事をご覧下さい。
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