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細胞膜タンパク質を蛍光でモニタリング FAP-Tagging Kit for Live Cell Assay

掲載日情報:2016/03/31 現在Webページ番号:6915

目的タンパク質を、レポータータンパク質FAP(Fluorogen-Activating Protein)との融合タンパク質として細胞膜上に発現させることができるベクター(pMFAP)と、専用の蛍光試薬(Fluorogen)で構成されるシステムです。FAPは、Fluorogenと結合した場合のみ蛍光を発するため、蛍光シグナルのOn/Offを容易に切り替えることができます。生細胞を用いた膜タンパク質の局在モニタリングなどに有用です。

特長

  • FAP融合タンパク質発現ベクターpMFAPはPDGFRB膜貫通ドメインを有しており、目的タンパク質のN末端にFAPを融合させて、導入細胞の膜上に発現させることができます(図C参照)。挿入配列に停止コドンを入れることにより、分泌型タンパク質として発現させることもできます。
  • pMFAP単独で細胞に導入することで、細胞膜の標識に使用することも可能です(図A参照)。
  • FAPはFluorogenと結合した場合のみ、強い蛍光を発します。FAPおよびFluorogen単独では蛍光を発しません。
  • FAP発現細胞の培養液にFluorogenを添加するだけで、迅速に反応が起こり、蛍光を発します。細胞膜上のFAPに膜非透過性Fluorogenを添加した場合は約1分後、細胞内のFAPに膜透過性Fluorogenを添加した場合は約5分後に蛍光シグナルが得られます。
  • FAPとFluorogenの組み合わせにより、蛍光波長が異なります。別売品として細胞膜透過性のFluorogenがあり、発現させるタンパク質の局在箇所など目的に応じて使い分けることができます。
  • FAPは分子量が小さく(<25 kDa)、細胞毒性はありません。
  • キットに含まれるFluorogenは、1 mlの培養スケールで20回分、200μlの培養スケールで100回分のアッセイに使用できます。
  • 蛍光顕微鏡、フルオロメーター、フローサイトメーターで解析できます。
FAP Fluorogen*1 励起波長
(nm)
蛍光波長
(nm)
Kd
(nM)
Fluorogenの
推奨使用濃度(nM)
FAPα2 αRED-np 631 650 <1 100
αRED-p*2 640 668 <1 100
FAPβ1 βGREEN-np 509 530 3.1 100
βRED-np*2 509, 650 670 ~13 100

*1np:細胞膜非透過性、p:細胞膜透過性
*2キットには含まれていません。別途お求め下さい。

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使用文献

1. Szent-Gyorgyi, C., et al., Nat. Biotechnol., 26 (2), 235~240 (2008).
2. Holleran, J., et al., Cytometry, A, 77 (8), 776~782 (2010).
3. Fisher, G. W., et al., J. Biomol. Screen., 15 (6), 703~709 (2010).
4. Holleran, J. P., et al., Mol. Med., (2012). [Epub ahead of print]

pMFAPベクターマップ

pMFAPベクターの構造

BsmⅠ部位に目的タンパク質をコードするORFを挿入する。

pMFAPベクター単独で細胞に導入・発現させた例。C末端側の膜貫通ドメインにより細胞膜に結合した状態でFAPが膜表面に発現する。

膜貫通型タンパク質をコードするORF(停止コドンを含む)をpMFAPベクターに挿入、細胞で発現させた例。N末端のFAPが細胞表面に局在するように発現する。

可溶性タンパク質をコードするORFをpMFAPベクターに挿入、細胞で発現させた例。
左:ORFに停止コドンを含む場合、発現したFAP融合タンパク質は膜には結合せず、培養液中に分泌される。
右:ORFに停止コドンを含まない場合、pMFAPベクターの膜貫通ドメインにより、FAP融合タンパク質は細胞に結合した状態で発現する。

FAP融合タンパク質の発現パターン例

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使用例

FAP融合ケモカインレセプター(CCR5)発現ベクターをNIH3T3細胞に導入・発現させた後、Fluorogenを添加し、蛍光シグナルを観察した(左)。CCR5アゴニストの添加によりエンドサイトーシスが起こり、細胞膜上に発現していたCCR5の局在が変化している様子がわかる(右)。

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キット内容

品 名 商品コード キット内容
ベクター Fluorogen
pMFAPα2, FAP-Tagging Kit pMFAPa2-kit-001 pMFAPα2 αRED-np1
pMFAPβ1, FAP-Tagging Kit pMFAPb1-kit-001 pMFAPβ1 βGREEN-np1

キットに含まれるFluorogenは細胞膜非透過性です。細胞膜透過性のFluorogenは別途ご購入下さい(下記参照)。

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pMFAP α2, FAP-Tagging Kit
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Fluorogen別売品

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αRED-np, Fluorogen
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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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