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膜電位感受性色素のエキスパート Potentiometric Probes社の膜電位感受性色素

掲載日情報:2020/09/02 現在Webページ番号:68221

Potentiometric Probes社は、膜電位感受性色素(Voltage Sensitive Dye, VSD)として最も広く使用されているDi-4-ANEPPSなどのスタンダードな色素の他、感度・光安定性を向上させたフッ素化膜電位感受性色素(Fluorinated VSD)や長波長膜電位感受性色素(Long Wavelength VSD)を開発し提供しています。Potentiometric Probes社の膜電位感受性色素は、脳・神経系の研究から心臓の研究、化合物の有効性・安全性テストといった創薬研究において、単一細胞レベルのin vitroの実験からin vivoの動物実験まで幅広い使用実績があります。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


VSD-Dendritic-Spine
VSD-Palette-Fluorination-Potentiometric-Probes

Potentiometric Probes社について

膜電位感受性色素を開発しているアメリカのメーカーです。膜電位感受性色素として最も広く使用されている色素の一つDi-4-ANEPPSは、同社の共同創設者の一人Leslie Loew氏(アメリカ コネチカット大学教授)のグループが開発した色素であり、膜電位感受性色素の合成やアプリケーションに関して数十年の経験があるエキスパートです。同社では、このクラシカルな膜電位感受性色素をベースに長波長の膜電位感受性色素、フッ素化により光安定性・蛍光特性・S/N比が向上した新しい膜電位感受性色素を開発・提供しています。


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膜電位感受性色素について

膜電位の変化は、神経伝達や筋収縮、細胞情報伝達など多くの生理的プロセスにおいて重要な役割を担っています。膜電位感受性色素は、この膜電位を測定するために広く用いられているイメージングツールです。Di-4-ANEPPSなどの膜電位感受性色素は、細胞膜に結合すると蛍光を発し、周囲の電場の変化に応じた電子構造変化により蛍光特性を変える高速反応プローブで、膜電位の変化を蛍光の変化として計測します。この反応は非常に早くミリ秒単位の電位変化を検出することができ、単一のニューロンや心筋細胞から、さらには脳や心臓などの組織・臓器における電位変化も検出できます。

Voltage-Sensitive-Dye-Membrane-Binding-Potentiometric-Probes

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膜電位感受性色素の構造

Di-4-ANEPPSなどのANEP類の膜電位感受性色素は、3つの構造(極性頭部、蛍光色素分子、膜結合部)から構成されます。蛍光特性は構造中の蛍光色素分子に依存し、化合物特性は膜結合部位の炭素数や極性頭部の電荷・構造に依存します。

ANEP-Structure

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膜電位感受性色素を用いた研究

膜電位感受性色素は主に脳・神経研究、心臓研究、創薬研究におけるハイスループットスクリーニングで使用されています。Potentiometric Probes社の膜電位感受性色素は、単一細胞レベルのin vitroの実験から組織・臓器レベルのin vivo実験まで広く使用されています。
下記表中の画像をクリックすると、それぞれの研究分野における膜電位感受性色素の使用例情報をご覧になれます。

脳・神経研究 心臓研究 ハイスループットスクリーニング
Neuroscience Research cardiac-Research highthroughput

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製品ラインナップ

Potentiometric Probes社では、一般的に広く使用されているスタンダードな膜電位感受性色素の他、感度や光安定性を向上させたフッ素化膜電位感受性色素(Fluorinated VSD)や長波長膜電位感受性色素、ミトコンドリアの電位感受性色素を開発し提供しています。
下記表中のカテゴリー名をクリックすると製品群の詳細を、製品名をクリックすると価格表をご覧になれます。

スタンダードな膜電位感受性色素 フッ素化膜電位感受性色素 長波長膜電位感受性色素 その他の膜電位感受性色素



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メーカーインタビュー

Potentiometric Probes 社は、膜電位感受性色素(Voltage Sensitive Dyes;VSD)の合成やアプリケーションに関して数十年の実績を有する、アメリカ コネチカット大学発のメーカーです。
同社の共同創設者であるLeslie Loew 氏( 写真左端、アメリカ コネチカット大学教授)は、膜電位感受性色素として最も広く使用されている色素の一つDi-4-ANEPPS の開発者で、膜電位感受性プローブのエキスパートです。
⇒フナコシニュース連載企画 「FRONTIERS」はこちら


Potentiometric Probes 社の皆さん

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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