細胞生理機能の経時観察に有用です! 生細胞用オルガネライメージング試薬
掲載日情報:2023/10/26 現在Webページ番号:67108
フナコシ /
フナコシ株式会社
[メーカー略称:FNA]
ライブセルイメージングは細胞の生理現象を経時的に観察するうえで優れた方法として注目され、オルガネラごとに様々なイメージング試薬が活用されています。文字通り生きたまま細胞の挙動を観察するため、細胞外刺激や遺伝子発現の変化による生理現象の動的な変化を観察する手法として期待されていますが、イメージング試薬そのものが細胞に影響を与える可能性があり、低毒性で生理機能に影響を与えないような試薬が期待されています。
フナコシでは生細胞に特化した、特色のある「純国産」のオルガネライメージング試薬をそろえております。それぞれ既存の試薬に対する優位性がありますのでご参照下さい。
品名をクリックすると製品の特長をご覧いただけます。
※ 各項目(上の画像内または下記項目)をクリックすると詳細な解説をご覧いただけます。
☞ お勧めの生細胞用オルガネライメージング試薬製品ラインナップ
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フナコシ株式会社(FNA)
製品の種類
NucleoSeeing®
NucleoSeeing®はDNA特異的に結合し緑色蛍光を発するライブセルイメージング用核染色試薬です。動物細胞・組織のみならず、シロイヌナズナの葉細胞においても高いS/N比を示し、生細胞における核動態観察に優れています。また、核内pHセンシングへの応用も可能です。
※ 本製品は名古屋工業大学の研究成果を元に製品化されました。
長時間タイムラプスイメージング
HeLa細胞をガラスボトムディッシュに播種し20時間後、0.5μM NucleoSeeing® in DMEM(+10%FBS)で1.5時間処理し、未洗浄条件下にて10分間隔で計20時間、共焦点レーザー顕微鏡にてタイムラプスイメージングを行った(励起/蛍光波長:488 nm/500~600 nm, 60x oil lens)。有糸染色体分裂の様子が観察され、細胞が増殖する過程が観察できた。
※ 注意:本試薬で長時間タイムラプスイメージングを行う際は、培地交換をせず、本試薬を培地に含んだ状態で観察することを推奨しています。
詳細は、☞ NucleoSeeing ®(Live Nucleus Green)(Web記事番号:68107)をご覧下さい。
ERseeing®
ERseeing®は、生細胞イメージング用の不可逆的ER染色試薬です。従来の蛍光標識Glibenclamide系ER染色試薬に比べ、細胞機能への薬理作用が小さく、不可逆的なため培地交換後も観察が可能です。励起/蛍光波長:509 nm/524 nm(一般的な緑色色素FITCの観察条件が利用可能です。)
※ 本製品は京都大学工学研究科浜地格教授・田村朋則講師の研究成果をもとにフナコシ株式会社が製品化・販売しています。
詳細は、☞ ERseeing®(Endoplasmic Reticulum Green)(Web記事番号:69316)をご覧下さい。
CytoSeeing
CytoSeeingは、培地に添加するだけで生細胞の細胞質を迅速に染色する新規の細胞質染色試薬です。細胞質を蛍光観察した後、培地交換するだけで、細胞内から容易に蛍光染色を除去できます。一時的な細胞の形態観察に有用です。
※ 本製品は、北海道大学大学院理学研究科の研究成果を元に製品化されました。
詳細は、☞ CytoSeeing(Reversible Cytoplasm Blue)(Web記事番号:67747)をご覧下さい。
Ap3
Ap3は、SHGシグナルイメージングにおいて障害となる蛍光を発しない、初の無蛍光性SHG色素です。蛍光性膜染色色素とは異なり、細胞膜上のシグナルのみが観察できるため、正確な膜位置の解析が可能です。またシグナル強度と膜電位に相関があり、膜電位イメージングにも利用できます。
※ 本製品は、慶應義塾大学医学部 薬理学教室、並びに筑波大学数理物質系(学際物質科学研究センター)の研究成果1を元に製品化されました。
※ ☞ 慶應義塾大学医学部 薬理学教室 塗谷先生のインタビュー記事についてはこちらをご覧下さい。
参考文献
- Nuriya, M., et al., "Multimodal two-photon imaging using a second harmonic generation-specific dye", Nat. Commun.,
7,11557 (2016).() - Mizuguchi T., et al, "High-Resolution Plasma Membrane-Selective Imaging by Second Harmonic Generation", iScience,
9, 359~366 (2018).()
詳細は、☞ Ap3, SHG Imaging Dye(Web記事番号:63118)をご覧下さい。
LipiDye®Ⅱ
長時間の生細胞のイメージングに優れた高感度な脂肪滴染色試薬です。高い脂肪滴特異性に加え、低毒性かつ極めて高い光安定性を誇り、数日単位の長時間観察や脂肪滴融合・分解プロセスのライブセルイメージング、超高解像度顕微鏡での超微小脂肪滴の可視化に有用です。
※ 本製品は名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 山口茂弘教授、多喜正泰特任准教授の研究成果をもとに、フナコシ株式会社が製品化し、販売しています。
参考文献
- Taki, M., et al., ACS Mater. Lett., in press
詳細は、☞ LipiDye®Ⅱ(Web記事番号:65701)をご覧下さい。
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お勧めの生細胞用オルガネライメージング試薬製品ラインナップ
品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。
オルガネラ | 品名 (商品コード) |
染色例 | 生細胞 | 染色後の固定 | 蛍光 | 特長・従来品に対する優位性 |
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細胞核 | ☞ NucleoSeeing® (#FDV-0029) |
○ | ○ | 緑色 Ex:488 nm Em:520 nm |
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小胞体(ER) | ☞ ERseeing® (#FDV-0038) |
○ | ○ | 緑色 Ex:509 nm Em:524 nm |
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細胞質 +細胞内膜 |
☞ CytoSeeing (#FDV-0017) |
○ | ✕ | 青色 Ex:345 nm Em:456 nm |
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細胞膜 | ☞ Ap3 (#FDV-0008) |
○ | ✕ | SHG Ex:950 nm Em:~470 nm |
※ 本試薬は二光子顕微鏡およびSHGイメージングの検出器が別途必要です。詳しくは製品ページをご確認下さい。 |
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脂肪滴 | ☞ LipiDye®Ⅱ (#FDV-0027) |
○ | ○ | 緑色 Ex:400~500 nm Em:490~540 nm |
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