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脳神経研究に有用なRNA精製・解析用製品
脳神経研究に有用なRNA精製・解析用製品
掲載日情報:2026/03/30 現在Webページ番号:72812
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目次
項目名をクリックすると該当箇所へのページ内ジャンプを、品名をクリックすると製品紹介のページをご覧になれます。
| カテゴリー | 品名 | 製品概要 | 本ページ掲載項目 | |
|---|---|---|---|---|
| 文献紹介 | 技術情報 | |||
| RNA抽出 | Direct-zol RNA Kit | 酸性グアニジンチオシアネート/フェノール法で試料を溶解後、溶解液をそのままスピンカラムにアプライすることにより、高品質かつ高濃度のTotal RNAを迅速かつ効率的に抽出・精製できるキット。 | イヌ脳幹試料からの狂犬病ウイルスの検出 | 微量RNA抽出のヒント |
| マウス脳組織からの微量RNA抽出 | ||||
| イルミナ用 NGS ライブラリー 調製 |
Zymo-Seq RiboFree Total RNA Library Kit | rRNAを除去したTotal RNAのNGSライブラリー調製キット。 | ショウジョウバエ触角で発現するノンコーディングRNAの解析 | 高品質なTotal RNAライブラリー調製のヒント |
| Zymo-Seq SwitchFree 3' mRNA Library Kit | Total RNA試料からの3'mRNA-Seq用ライブラリー調製キット。 | - | ||
| microRNA-Seq Service | miRNAライブラリーの調製と解析を行う受託サービス。 | - | - | |
はじめに
文献紹介:イヌ脳幹試料からの狂犬病ウイルスの検出
- 使用文献:Gigante, C. M. et al., PLoS One, 13(5), e0197074(2018). [PMID:29768505]
- 使用製品:Direct-zol RNA Kit
狂犬病について
代替アプローチ法の開発
またLN34アッセイは、ホルマリン固定や劣化など、DFA法には不向きな試料からでも狂犬病ウイルスを検出することに成功しました。狂犬病の流行地域の多くでは、継続的な低温保管、蛍光顕微鏡、高度に熟練した人材を必要とするDFA法を導入することが困難です。固定組織からのRNA抽出を可能にすることで、新鮮組織を高コストの低温管理下で輸送する必要がなくなり、医療資源の乏しい地域での狂犬病診断の強化が期待されます。国際共同評価の結果、LN34アッセイは高い確実性、低い変動性、優れた診断感度を示しました。このアッセイは世界の狂犬病検査を変革する可能性を持っています。
文献紹介:マウス脳組織からの微量RNA抽出
- 使用文献:Gao, Y. et al., Cell Rep., 32(5), 107997(2020). [PMID:32755589]
- 使用製品:Direct-zol RNA Kit
- 著者(Yu Gao博士、ウィスコンシン大学マディソン校)コメント:微量RNA精製用の複数のキットを比較したところ、TRIzolで溶解後にカラム精製を行うDirect-zol RNA Microprepが最も高品質なRNAを得られました。これは微量RNAを分解から守る最良の方法でもあります。さらに、溶出カラムの膜部分の口径が小さいため、微量の溶出液でRNAを回収でき、精製RNAを濃縮する追加工程が不要でした。
海馬について
海馬は、脳の深部に位置するタツノオトシゴのような特徴的な形状の組織で、人間の経験に不可欠な多くの認知機能において重要な役割を担っています。この小さいながらも重要な領域は、記憶形成、学習、空間認知、情動調節に中心的役割を果たします。脳の「記憶の索引付け装置」として機能し、短期記憶を長期記憶へと変換することで、個人的な体験、事実に関する知識、人生の教訓を保持できるようにします。
神経再生の促進
微量RNAへの対応
脳組織の不均一性と複雑な構成のため、生存可能な再生ニューロンや新生ニューロンを回収することは、Yu Gao博士らにとって大きな課題でした。生存可能なニューロン数が限られていたため、ゲノムワイドな評価を行うには広範なRNA抽出が必要でした。新生ニューロンを同定するため、条件付きリボソームタグ付けを用い、RNAを免疫沈降により回収しました。
技術情報:微量RNA抽出のヒント
- ワークフローを簡素化する:
工程数を減らし、ユーザーエラーや追加工程ごとに生じるバイアスを最小限に抑えます。たとえば、フェノール・クロロホルム分離では、操作者の熟練度が結果に影響します。 - 採取と処理を最適化する:
DNA/RNA ShieldのようなDNA/RNA安定化液の使用や、液体窒素による急速凍結で試料を保存することを検討します。DNaseが多く扱いにくい高脂質試料には、Tri-ReagentやTRIzolのようなカオトロピック系溶解液が適しています。試料を適切に採取し、十分にホモジナイズすることで、高いRNA完全性が得られます。 - RNA抽出法を試料に合わせる:
微量試料用に設計されたRNA抽出キットを選びます。これらのキットは、17 nt程度の短いRNAや単一細胞レベルの微量試料からでも、RNA回収率を高め損失を最小限に抑えるための専用カラムや試薬を備えています。
文献紹介:ショウジョウバエ触角で発現するノンコーディングRNAの解析
- 使用文献:Talross, G. J. S. and Carlson, J. R., Cell Rep., 42(5), 112482(2023). [PMID:37167060]
- 使用製品:Zymo-Seq RiboFree Total RNA Library Kit
解析概要
解析結果
これらのライブラリー解析により、ショウジョウバエの触角には数百種類の線状lncRNAが存在することが示されました。これらには、アンチセンス鎖lncRNA(例:CR44137)、センス鎖重複lncRNA(例:CR42549)、遺伝子間領域lncRNA(例:CR31451)、環状RNA、多数のイントロンRNAが含まれます。
このlncRNA群から、著者らは74種類のアノテーションされていないlncRNAを同定しました。さらに、得られた嗅覚系のRNA-Seqデータを他系統・他組織・他手法の公開データセットと組み合わせて解析することにより、触角で優先的に発現する38種類のlncRNAを見いだし、lncRNAを神経細胞型に対応付け、同定した30種類の神経系ncRNAについてlncRNA-ニューロンマップを作成しました。
まとめると、本研究は神経系における今後の機能解析候補となる多数のlncRNAを提示しており、神経調節機構の解明に向けた研究の可能性をさらに広げるものと考えられます。
技術情報:高品質なTotal RNAライブラリー調製のヒント
- DNAを含まないRNAを用いる:
RNA試料をDNaseⅠで処理して混入DNAを除去します。DNAが残存していると、シークエンスデータ品質を低下させ、バイアスが生じる可能性があります。 - RNA試料の品質確認を行う:
フラグメントサイズやRINを取得し、RNAの完全性を評価します。可能な限り完全性が高いRNAを使用します。 - ビーズクリーンアップ時の注意:
ビーズは使用前に室温に戻します。転倒混和やボルテックスで十分に均一化します。核酸を効率良く回収するため、洗浄バッファー残液を完全に除去し、ビーズを適切に乾燥させます。適切に乾燥したビーズは、光沢がなく、ひび割れもないマットな外観を示します。
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製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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