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メーカー：	Horizon社Dharmacon製品 OriGene Technologies
	Horizon社Dharmacon製品(メーカー略称：DHA)のRNAiコレクション，cDNAコレクション，Yeastコレクションなど，遺伝子機能研究に有用な遺伝子リソースを検索することができます。クローンコレクション検索の使い方はこちら OriGene Technologies社(メーカー略称：ORI)のTrueClone / TrueORF / TrueORF Gold cDNAクローンなど，遺伝子機能研究に有用な遺伝子リソースを検索することができます。クローンコレクション検索の使い方はこちら
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HOME > 試薬 > 遺伝子工学 > RNA研究用商品 > Exosome(エキソソーム，エクソソーム)研究用商品 > SmartSEC-DeLipo Advanced sEV Isolation Kit

リポタンパク質の混入が少ないsEVを単離できるキット SmartSEC-DeLipo Advanced sEV Isolation Kit

掲載日情報：2024/10/24 現在Webページ番号：71767

システムバイオサイエンス /
System Biosciences, LLC
[メーカー略称：SBI]

リポタンパク質の混入を効率的に除去し、エクソソームなどの小型細胞外小胞（small extracellular vesicles、sEVs）を単離するキットです。簡便、迅速で高純度なsEVを高収率で回収することができます。RNAシークエンシング、プロテオミクス、機能性研究などの下流分析におすすめです。

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

EV単離時におけるリポタンパク質除去の重要性
特長
使用例
操作方法概略
キット内容
価格
関連製品

EV単離時におけるリポタンパク質除去の重要性

血液中のEVを用いた研究は、循環EVの生物学的役割を理解し、EV由来の疾患バイオマーカーを開発するために重要です。しかし、血液からのEV単離は、リポタンパク質の混入が問題視されています。リポタンパク質は内包物（カーゴ）としてmiRNAを含んでいるため、これが混入すると下流分析や機能アッセイの結果に影響を及ぼし、間違った解釈の原因になります。そのため、リポタンパク質の除去は重要です。
従来、リポタンパク質除去は超遠心分離やサイズ排除クロマトグラフィー（SEC）を用いた方法が一般的でしたが、複数の研究結果からこれらの方法では血液中から単離したEVは、完全にリポタンパク質を除去できていないことが示されました。
つまり、血液中のEVからリポタンパク質を除去することは、循環EVの研究に不可欠であって、本製品はそのための有用なツールになると言えます。

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特長

次世代のミックスモードクロマトグラフィーを用いたキットです。
リポタンパク質の高効率な除去が可能です。
簡便、迅速にリポタンパク質の混入が少ないsEVを高濃度で回収できます。
得られたsEVは、さまざまなアプリケーションに適用可能です。
再現性が高い結果が得られます。
適用試料：血清、血漿、母乳など

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使用例

それぞれの図はクリックすると拡大されます。

高純度なsEVが得られる

（A）本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）を用いて血清からsEVを単離した。CD9、CD81、TSG101などのEVマーカーの発現をウエスタンブロッティングで解析し、その際に試料量を総タンパク質量でそろえた場合は本製品の方が発現量が高く、sEV量でそろえた場合は発現量がほぼ同じだった。これは、本製品で単離したsEVがより純度が高いことを示す。

（B）本製品またはSmartSEC Singleを用いて血漿または母乳からsEVを単離し、CD9、CD81、TSG101などのEVマーカーの発現をウエスタンブロッティングで解析したところ、SmartSEC Singleより本製品のほうが発現量が高いことが示された。

（C）蛍光ナノ粒子トラッキング解析（fNTA）の結果から、本製品はSmartSEC Singleと比較すると、血漿や母乳試料由来のsEV粒子数が減少することが示された。しかし、sEVタンパク質量あたりのEV粒子数で純度を評価すると、本製品で単離したsEVはSmartSEC Singleより高純度を示した。

リポタンパク質の除去率が高い

（A）血清試料中、およびSmartSEC Single（#SSEC200A-1）または本製品を用いて血清から単離したsEV中のApoBおよびApoE濃度をELISAで評価をした。その結果、SmartSEC Singleは血清に由来するApoBおよびApoEを劇的に減少させ、本製品はそれを上回って減少させた。

（B）血清、血漿、母乳の各試料において、本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）によるApoBおよびApoEの除去の度合いをその濃度により計算した。

得られたsEVは典型的な形態を示す

本製品を用いて単離したsEVの透過型電子顕微鏡（TEM）像は、典型的なEVの形態である二重膜を有するインタクトな小胞を示した。

得られたsEVは生物学的な機能を有する

（A）本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）を用いて血清からsEVを単離した。Exo-Fect siRNA/miRNA Transfection Kit（#EXFT200A-1）を用いてCy3標識コントロールsiRNAを得られたsEVにロードした後、sEVを介してHEK293細胞株に導入した。対象として、遊離のsiRNAをHEK293細胞株に導入した。写真は、トランスフェクション後（36～48時間）の細胞で、明視野像（下段）と蛍光像（上段）を示す。SmartSEC Singleまたは本製品で単離したsEVは、いずれもCy3標識コントロールsiRNAの効率良い導入を示した。

（B）本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）を用いて血清から単離したsEVにExo-Fect siRNA/miRNA Transfection Kit（#EXFT200A-1）を用いてHPRTに対するsiRNAをロードし、これをHEK293細胞に導入した。トランスフェクション48時間後に細胞を溶解し、ウエスタンブロッティングで解析したところ、内在性のHPRTがノックダウンされていることが示された。

バイオマーカー探索への利用

（A）本製品を用いて健常人および膵臓がん患者の血漿から単離したsEVをEVery EV RNA Isolation Kit（#EVery100B-1）を用いてRNA抽出し、Agilent Bioanalyzerで分析した。

（B）プールした健常人血漿由来のsEVから抽出したRNA試料をEVery cDNA Synthesis Kit（#EVery200B-1）を用いてcDNAに逆転写し、Every miRNome Profiler（#EVERY500B-1）でプロファイリングをした。
ヒートマップデータから膵臓がん患者血漿は、健常人血漿と比較して明確に異なるmiRNA発現プロファイルを示した。ヒートマップデータは、各試料のグローバル平均値で正規化した。

（C）健常人と膵臓がん患者の血漿を比較したところ、miR-25-3p、miR-19b-3p、miR-451a、miR-486-5p、miR-103a-3p、miR-19a-3pの発現は有意に上昇し、miR-185-3p、miR-424-5p、miR-140-5p、miR-125a-5pの発現は有意に低下していた。データは全体の平均値で正規化した。

プロテオミクス研究への利用

（A）本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）を用いて健常人および膵臓がん患者の血漿からsEVを単離し、質量分析を行った。膵臓がん患者血漿由来のsEVは健常人と比較して明確に異なる発現パターンを示した。

（B）本製品またはSmartSEC Single（#SSEC200A-1）を用いて単離した健常人血漿（プール）のsEVsは、異なる発現パターンを示した。

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