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抗体染色/除去(剥離)を最大6回行える抗体除去キット(免疫蛍光染色用ストリッピングバッファー) VectaPlex Antibody Removal Kit

掲載日情報:2024/05/30 現在Webページ番号:71290

VectaPlex Antibody Removal Kitは、免疫蛍光染色またはチラミドシグナル増幅(TSA)染色において、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片から、抗体や非共有結合した試薬を除去するためのready-to-useのキットです。抗体除去反応は室温で行い、染色・除去を複数回繰り返しても組織の形態や抗原性への影響を最小限に抑えることができます。

本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


FFPE胃組織の個別画像 FFPE胃組織の合成画像
6枚の重ね合わせ画像

ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)胃組織切片の免疫蛍光染色像
CD20(赤色)、CD3(灰色)、CD34(黄色)、AE1/AE3(赤紫色)、Vimentin(緑色)、Desmin(青緑色)で示される6種類のマウス一次抗体、DyLight488標識ウマ抗マウスIgGを使用し得られた染色像(左図)と重ね合わせた複合画像(右図)。最初の一次抗体で染色・イメージング後、本製品を用いて抗体を除去し、次の抗体の染色~除去を繰り返した。各染色にはVECTASHIELD PLUS with DAPI(#H-2000)を用い、退色を防ぎながら対比染色を行った。


FFPE扁桃組織の個別画像 FFPE扁桃組織の合成画像
4枚の重ね合わせ画像

ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)扁桃腺組織切片のチラミドシグナル増幅法による蛍光染色像
CD3(赤色)、CD68(緑色)、AE1/AE3(紫色)の3種類のマウス一次抗体およびOpal 3-Plex TSA Kit(Akoya Biosciences)、またはDAPI(青色)を使用し得られた染色像(左図)と重ね合わせた複合画像(右図)。最初の一次抗体で染色・イメージング後、本製品を用いて抗体を除去し、次の抗体の染色~除去を繰り返した。


特長

  • Ready-to-useのキットで、そのまま使用できます。
  • 免疫蛍光染色(IF)、およびチラミドシグナル増幅(TSA、Tyramide Signal Amplification)法を用いた染色に使用できます。
  • 抗体や検出試薬は最大6回まで染色・除去を繰り返すことができます
  • 抗体除去は室温で行えます。電子レンジや圧力鍋による加熱は必要ありません。
  • 組織の形態や抗原性に対する影響は最小限に抑えられています。
  • マルチプレックスアッセイに使用できます。
  • 使用回数:125 reactions / kit

本製品は、さまざまなFFPE試料および染色条件で使用できるように開発され、最大6回まで連続して染色と抗体除去ができることを検証済みです。ただし、使用する試料や実験法により除去のパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。 このため、対照実験として本製品を使用した場合と使用しない場合のシングルプレックス染色の実施を推奨します。

VectaPlexは組織へのダメージが少ない

ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)乳がん組織切片(A)を、電子レンジで6回加熱処理を行った場合(B)、本製品で6回処理を行った場合(C)。それぞれのヘマトキシリン・エオジン(HE)染色像を示す。


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キット内容

  • VectaPlex Antibody Removal Reagent A
  • VectaPlex Antibody Removal Reagent B
VectaPlex Kitの外見

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操作法概略

免疫蛍光染色に用いる場合

  1. ターゲットに結合した一次抗体を蛍光標識二次抗体で検出します。
  2. イメージングを行います。
  3. 本製品で、ターゲットに結合した一次抗体と蛍光標識二次抗体を除去します。
  4. 次のステップの免疫蛍光染色イメージングを行います。
  5. 必要な数の抗原を検出するまで繰り返します(最大6回まで)。
VectaPlexを使った免疫蛍光染色手順

チラミドシグナル増幅染色法に用いる場合

  1. チラミドシグナル増幅法を用いた染色操作を行います。
  2. 本製品で、ターゲットに結合した一次抗体を除去します。
  3. 次のステップのチラミドシグナル増幅法による染色操作を行います。
  4. 必要な数の染色を行った後にイメージングを行います。
VectaPlexを使ったチラミド染色手順


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VectaPlex Antibody Removal KitのFAQ

Q-1. 凍結切片試料に使えますか?
A-1. いいえ、できません。本キットはホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片用に最適化されており、室温で「抗体を除去する能力」と「組織形態を保存する能力」の兼ね合いが図られています。凍結切片の場合、本キットを使うと、スライドから組織切片が剥がれてしまいます。



Q-2. 免疫組織化学染色(IHC)の抗体除去に利用できますか?
A-2. いいえ、できません。本キットは、免疫蛍光染色やチラミドシグナル増幅染色のような蛍光染色のワークフローで使用するように設計されており、IHC用途でのバリデーションや確認は行われていません。



Q-3. 自家蛍光を抑制する目的でVector TrueVIEW® Autofluorescence Quenching Kit(#SP-8400)を使用しています。TrueVIEW®の効果は本キットで除去されてしまいますか?
A-3. 本キットの免疫蛍光染色(IF)ワークフローを用いて、自家蛍光を抑制する目的でTrueVIEW®キットを使用した検討を行いました。本キットを使用すると、すべてではありませんがTrueVIEW®キットの成分が除かれました。しかし、残存のTrueVIEW®試薬の効果があり、全サイクルで添加する必要はなく、自家蛍光を抑制する目的に必要な場合のみTrueVIEW®試薬を添加して下さい。



Q-4. 誤って冷凍庫に入れて凍らせてしまいました。まだ使用できますか?
A-4. はい、できます。本キットは凍結融解サイクルに耐えられる試薬ですが、保管温度は15~25°Cを推奨します。また、4℃での保管も可能です。



Q-5. 切片1枚に対して、本キットの使用回数に上限はありますか?
A-5. 本キットは、1試料あたり6サイクルまで試験されております。サイクル数を増やしても問題はないと思いますが、適切な比較のために対照を置き、抗原性や組織形態に影響がないことを確認することをおすすめします。



Q-6. 自動染色装置で使用できますか?
A-6. いいえ、できません。本製品を自動化システムで試験したことはないため、現時点では装置の互換性を保証することはできません。



Q-7. すべての種の抗体で機能しますか?
A-7. 本キットは、マウスとウサギの一次抗体と、ウマとヤギの二次抗体で試験されていますが、他種の抗体でも同様に機能すると予想されます。



Q-8. 各組織で機能しますか?
A-8. 本キットは、非常に壊れやすい乳がん組織や肺組織のパラフィン包埋組織を始めとするさまざまなホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織試料で試験され、良好に機能することを確認しています。



Q-9. すべての抗体で機能しますか?
A-9. 本キットは、30を超える一般的な抗体で試験されており、問題なく機能しています。



Q-10. 免疫蛍光染色(IF)のプロトコルで、組織からの自家蛍光も除くことができますか?
A-10. いいえ、本キットは自家蛍光のバックグラウンドを低減する作用はありません。



Q-11. カバースリップを除去するプロトコルはありますか?
A-11. 水溶性非固化性封入剤であるVECTASHIELD PLUS Antifade Mounting Medium with DAPI(#H-2000) の使用をおすすめします。各イメージングサイクルの後、カバースリップは PBS中でインキュベートすることで簡単に除去でき、残ったVectaShieldはPBS洗浄で除かれます。





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価格

[在庫・価格 :2024年11月04日 00時00分現在]

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VectaPlex Antibody Removal Kit
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説明文
法規制等
保存条件 室温 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年12月15日号 p.31

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VectaPlex Antibody Removal Kit

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Vector TrueVIEW Autofluorescence Quenching Kit with DAPI
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VECTASHIELD PLUS Antifade Mounting Medium with DAPI
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説明文
固化しないタイプの蛍光染色用封入剤。核染色用DAPI含有タイプ。自家蛍光が生じず,低バックグラウンドのため,Cy5などの遠赤色領域のスペクトルを有する蛍光色の観察に優れている。細胞/組織切片における蛍光タンパク質および蛍光色素の急速な光退色を防ぐ。
別包装品 別包装品あり
法規制等
保存条件 4℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年7月15日号 p.32

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固化しないタイプの蛍光染色用封入剤。核染色用DAPI含有タイプ。自家蛍光が生じず,低バックグラウンドのため,Cy5などの遠赤色領域のスペクトルを有する蛍光色の観察に優れている。細胞/組織切片における蛍光タンパク質および蛍光色素の急速な光退色を防ぐ。
別包装品 別包装品あり
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掲載カタログ ニュース2020年7月15日号 p.32
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固化しないタイプの蛍光染色用封入剤。自家蛍光が生じず,低バックグラウンドのため,Cy5などの遠赤色領域のスペクトルを有する蛍光色の観察に優れている。細胞/組織切片における蛍光タンパク質および蛍光色素の急速な光退色を防ぐ。
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固化しないタイプの蛍光染色用封入剤。自家蛍光が生じず,低バックグラウンドのため,Cy5などの遠赤色領域のスペクトルを有する蛍光色の観察に優れている。細胞/組織切片における蛍光タンパク質および蛍光色素の急速な光退色を防ぐ。
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スライドガラス用疎水性ペン。同一スライドガラス上で2つの切片を染色する場合に,染色液等の混入を防ぐことができます。アルコールおよびアセトンに不溶。
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[在庫・価格 :2024年11月04日 00時00分現在]

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Vector TrueVIEW Autofluorescence Quenching Kit with DAPI

文献数: 0

説明文 SKU:SP-8500-15(商品コード末尾あり)
法規制等
保存条件 4℃,暗所保存 法規備考
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免疫染色実験ガイド2019-2020 p.200
ニュース2023年2月15日号 p.13

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VECTASHIELD PLUS Antifade Mounting Medium with DAPI

文献数: 0

説明文 固化しないタイプの蛍光染色用封入剤。核染色用DAPI含有タイプ。自家蛍光が生じず,低バックグラウンドのため,Cy5などの遠赤色領域のスペクトルを有する蛍光色の観察に優れている。細胞/組織切片における蛍光タンパク質および蛍光色素の急速な光退色を防ぐ。
別包装品 別包装品あり
法規制等
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別包装品 別包装品あり
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説明文 スライドガラス用疎水性ペン。同一スライドガラス上で2つの切片を染色する場合に,染色液等の混入を防ぐことができます。アルコールおよびアセトンに不溶。
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。