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ATCC® CAR-T Target Luciferase Reporter Cells
CAR-T細胞療法研究に有用なルシフェラーゼ高発現レポーター細胞 ATCC® CAR-T Target Luciferase Reporter Cells
掲載日情報:2023/01/30 現在Webページ番号:70806
がんに対する免疫療法のCAR-T細胞療法における標的となる細胞において、標的抗原とルシフェラーゼを高発現する細胞です。最大30回の倍化が可能です。抗体依存性細胞傷害(ADCC)やナチュラルキラー(NK)細胞傷害性アッセイなど、その他の免疫腫瘍学研究にもご利用いただけます。
※ ルシフェラーゼを構成的(恒常的)に発現し、in vivo腫瘍モデル研究に有用なATCC®のルシフェラーゼ発現レポーター細胞株についてはLuciferase-expressing Reporter Cell Linesをご覧下さい。
※ 各種転写因子の応答エレメントの下流にルシフェラーゼ遺伝子を組み込んだ細胞株についてはTHP-1 Luciferase Reporter Cell Linesをご覧下さい。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
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CAR-T細胞療法研究とルシフェラーゼレポーター細胞の開発
CAR-T細胞療法研究における課題
キメラ抗原レセプター(CAR、Chimeric antigen receptor)-T細胞は、悪性腫瘍、特に液性腫瘍の治療に顕著な効果を示しています。CAR-T細胞は、患者の免疫系を利用して特定の腫瘍関連抗原を認識し、遺伝子操作されたT細胞をより特異的に腫瘍細胞を標的とするように改変された新しいタイプの「生きた細胞を用いた」治療法です1。これまでに、標的となるがんの種類の範囲を広げ、その抗腫瘍効果を高めるため、新しいCAR構造の研究開発に多くの努力が注ぎ込まれてきました2。in vitroでCAR-T細胞の生体機能を評価するには、通常、多大な労力を要する共培養実験とイムノアッセイが必要です。一方で、ドナー間の変動やその他の要因により、新しいCAR-T細胞の検証中に再現性が未だに課題として残されています3。
CAR-T標的化ルシフェラーゼレポーター細胞の開発
この課題に取り組むため、ATCC®では、CAR-T細胞療法に適応可能なin vitroツールとして、生理的に適切な細胞モデルとして、CD19、CD20、およびHER2を内因的に高発現するCAR-T細胞の標的となるルシフェラーゼレポーター細胞を作製しました。これらの液性および固形腫瘍細胞株は、高感度で安定したルシフェラーゼレポーター発現を示し、自家療法のためにT細胞に組み込まれた広範なCAR構造の効力、および有効性の測定に使用することができます。
参考文献
- Kiesgen, S, et al., "Comparative analysis of assays to measure CAR T-cell-mediated cytotoxicity.", Nat. Protoc., 16(3), 1331~1342, (2021). [PMID: 33589826]
- Jackson, H.J., et al., "Driving CAR T-cells forward.", Nat. Rev. Clin. Oncol., 13(6), 370~383, (2016). [PMID: 27000958]
- Sterner, R.C. and Sterner, R.M., "CAR-T cell therapy: current limitations and potential strategies.", Blood Cancer J., 11(4), 69, (2021). [PMID: 33824268]
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製品ラインナップ
品名をクリックするとメーカーサイトで製品の詳細、画像をクリックすると拡大画像、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。
細胞名 | ATCC® No. (商品コード) |
関連疾病名 | 標的抗原 |
---|---|---|---|
WIL2-S-Luc2 | CRL-8885-LUC2™ | B細胞リンパ腫 | CD19 |
Raji-Luc2
|
CCL-86-LUC2™ | バーキットリンパ腫 | CD19 |
Daudi-Luc2
|
CCL-213-LUC2™ | バーキットリンパ腫 | CD20 |
Farage-Luc2
|
CRL-2630-LUC2™ | 非ホジキンB細胞性リンパ腫 | CD20 |
BT-474-Luc2
|
HTB-20-LUC2™ | 乳管がん | HER2 |
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特長
- 標的抗原とルシフェラーゼの両方を安定的に高発現します。
- 簡便なレポーターシステムを採用しています。
- 高いS/N比(signal-to-noise ratio)を示します。
- ATCC®による細胞認証済みの細胞です。
- 低いエフェクター細胞:標的細胞比(E:T比)を有しており、生理的条件に近い状態で実験を行えます。
- ライブイメージングにも使用できます。
- 細胞数:≧1×106 cells/vial
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使用例
Raji-Luc2細胞およびWIL2-S-Luc2細胞を使用したCD19抗原特異的CAR-T細胞の有効性検証
図A、B:標的細胞としてCD19発現Raji-Luc2細胞およびWIL2-S-Luc2細胞を、エフェクター細胞として同じドナー由来のMockCAR-T細胞(コントロール)またはCD19抗原特異的CAR-T細胞を、グラフに示したE:T比(CAR-T cells:Targetcells)で使用した。CD19抗原特異的CAR-T細胞の傷害活性は、Mock CAR-T細胞よりも大きいことが示された。
図C、D:Raji-Luc2細胞(標的細胞、緑色)とCD19抗原特異的CAR-T細胞またはMock CAR-T細胞(エフェクター細胞)の共培養中の蛍光ライブイメージング解析を行った。CD19抗原特異的CAR-T細胞と共培養したRaji-Luc2細胞は、Mock CAR-T細胞との共培養と比較して経時的に蛍光が減少した。
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動画
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関連資料
下の各画像をクリックすると、それぞれの資料(pdf)をご覧いただけます。
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関連記事
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ご注文方法
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© 2023 American Type Culture Collection. The ATCC trademark and trade name, and any other trademarks listed in this publication are trademarks owned by the American Type Culture Collection unless indicated otherwise.
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