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THP-1 Luciferase Reporter Cell Lines
THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株 THP-1 Luciferase Reporter Cell Lines
掲載日情報:2021/04/12 現在Webページ番号:69744
免疫反応、抗ウイルス反応、および炎症の調節に重要な役割を果たす転写因子のAP1、CRE、GAS、ISRE、NFATおよびNF-κBなどの応答エレメントの下流にルシフェラーゼ遺伝子(luc2)を有するTHP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株です。これらのTHP-1レポーター細胞株を用いて様々な免疫応答状態、および単球の活性化を調べることによって、創薬研究やシグナル伝達経路の同定、化合物スクリーニング、新薬や化学物質の有効性・安全性評価などへの応用が期待されます。
※ ルシフェラーゼを構成的(恒常的)に発現し、in vivo腫瘍モデル研究に有用なATCC®のルシフェラーゼ発現レポーター細胞株についてはLuciferase-expressing Reporter Cell Linesをご覧下さい。
※ CAR-T細胞療法研究に有用なルシフェラーゼ高発現レポーター細胞株についてはATCC® CAR-T Target Luciferase Reporter Cellsをご覧下さい。
※ 本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。
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THP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株について
親株THP-1(ATCC® TIB-202™)について
THP-1はヒト単球系白血病細胞株であり、単球やマクロファージの活性、機能、自然免疫機構およびシグナル伝達経路の研究によく用いられます。ATCC®のTHP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株は、THP-1(ATCC® TIB-202™)を親株とし、転写因子のプロモーター制御下でルシフェラーゼ遺伝子(luc2)を安定発現させた細胞株です。
THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株の樹立
THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株の樹立スキーム
検証実験
選出されたTHP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株について、誘導曲線による生物発光と細胞数の線形相関(左下図参照)、および週ごとの経時的なルシフェラーゼ発現の安定性(右下図参照)の検証を行っています。

親株THP-1との相同性
選択されたTHP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株は、STRプロファイリング、形態観察などを経て、変異や表現型の変化がないことを確認しています。
STRプロファイリング
THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株の樹立スキーム
形態観察
下段のTHP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株の各写真をクリックすると、拡大図がご覧になれます。
親株THP-1
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特長
- in vitroにおけるヒト初代単球の代替モデルとして、一般的に使用されるTHP-1細胞株から作製しています。
- ルシフェラーゼの発現安定性を検証済みです。
- 刺激に応じて用量依存性の強力なルシフェラーゼシグナルを発現します。
- STR(Short-tandem repeat)プロファイリングにより、親株THP-1(ATCC® TIB-202™)との同一性を確認済みです。
- ウイルス試験において、HBV、サイトメガロウイルス、HIV、EBウイルス、ヒトパピローマウイルス非検出を確認しています。
- 培養試験において、細菌およびマイコプラズマ陰性を確認しています。
- 由来動物・性別:ヒト・男
- 由来組織:末梢血
- 形状:単球
- 疾病:急性単球性白血病
- 細胞数:6.0~8.0 × 106 cells/1 ml
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適用
- 高感度で定量的なシグナル伝達の評価
- ヒト単球の免疫応答
- in vitroでの新薬の開発、安全性評価試験
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製品ラインナップ
細胞株名をクリックすると製品詳細情報を、ATCC® No.をクリックすると価格表をご覧いただけます。
細胞株名 | 転写因子 | シグナル経路 | 機能 | 使用例 | 包装 | 価格 | ATCC® No. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
THP-1 AP1-Luc2 | AP1 | MAPK/JNK | 自然免疫応答および適応免疫応答の調節 | ![]() |
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THP-1 CRE-Luc2 | CRE | cAMP/PK | 炎症メディエーターおよび食作用(貪食)モジュレーター | ![]() |
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THP-1 GAS-Luc2 | GAS | JAK-STAT (Type Ⅱ) |
免疫細胞の活性化およびリクルートの開始 | ![]() |
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THP-1 ISRE-Luc2 | ISRE | JAK-STAT (Type I) |
免疫細胞の活性化およびリクルートの開始 | ![]() |
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THP-1 NFAT-Luc2 | NFAT | Calcineurin-NFAT | 適応T細胞活性化の媒介 | ![]() |
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THP-1 NF-κB-Luc2 | NF-Κb | NF-κB | 炎症反応の重要なメディエーター | ![]() |
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関連製品 親株THP-1
細胞株名 | 包装 | 価格 | ATCC® No. |
---|---|---|---|
THP-1 | ™ |
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使用例
THP-1 AP1-Luc2 (ATCC® TIB-202-AP1-LUC2™)
THP-1 AP1-Luc2細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)を使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
THP-1 CRE-Luc2 (ATCC® TIB-202-CRE-LUC2™)
THP-1 CRE-Luc2細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)を使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
THP-1 GAS-Luc2 (ATCC® TIB-202-GAS-LUC2™)
THP-1 GAS-Luc2細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)を使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
THP-1 ISRE-Luc2 (ATCC® TIB-202-ISRE-LUC2™)
THP-1 ISRE-Luc2細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)を使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
THP-1 NFAT-Luc2 (ATCC® TIB-202-NFAT-LUC2™)
THP-1 NFAT-Luc2 細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)を使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
THP-1 NF-κB-Luc2 (ATCC® TIB-202-NFkB-LUC2™)
THP-1 NF-κB-Luc2細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩刺激した後にBright-Glo™(Promega®)とルミノメーターGlomax™(Promega®)使用して生物発光シグナルを検出した。エラーバーは標準偏差を示す(n=3)。
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応用例
IFNγ-JAK-STAT経路を利用したCD8+ T細胞の刺激の評価
- A:IFNγ-JAK-STAT経路図 IFNγは、CDD8+ T細胞のIFNGR(IFNγレセプター)に結合し、細胞質でSTAT1のチロシン残基(Tyr701)のリン酸化を誘導する。その結果として、リン酸化STAT1のホモ二量体が形成され、核に移動し、GASと結合する。
- B: MACSiBead™(Milteny Biotec)は、抗CD2,CD3、CD28抗体を用いたT細胞刺激キットである。CD8+T細胞を7日間刺激し、IFNγの発現をFlexMap3D®(Luminex®)を用いて測定した。
- C: 刺激したプレートから採取した上清をTHP- GAS-Luc2と一晩インキュベートした。ルシフェラーゼ活性をBlight-Glo™を用いて測定した。ルシフェラーゼ分析結果は、別実験の結果より示されているIFNγ濃度10 ng/ml以上で起こるIFNγの阻害効果に原因する。
各種THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株による自然免疫応答の研究
THP-1 Luc2細胞株は、自然免疫応答研究のツールとして有用です。下の例は、各種THP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株の生育曲線(A)と、それぞれのTHP-1ルシフェラーゼ発現レポーター細胞株に合わせた刺激によるルシフェラーゼ活性をBright-Glo™(Promega®)を用いて測定した結果です。
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ウェビナー
Illuminate Immuno-oncology Research with THP-1 Luciferase Reporter Cell Lines
下の画像をクリックすると、ATCC®の録画版の視聴や、資料のダウンロードのための視聴者登録ページが開きます。
※ ウェビナー録画版の視聴や、資料のダウンロードには、ATCC®において視聴者登録が必要です。
ウェビナーの内容
- 実施日:2020年12月10日(木)
- 演者:Brian Della Fera(ATCC® Biologist)
- 要旨:がん免疫療法は、がん治療のための刺激的な新しいアプローチとして浮上しており、免疫腫瘍学は腫瘍学において最も急成長している分野の1つです。免疫調節薬と生物製剤の開発は、免疫活性化を評価するためのヒト細胞ベースのモデルに対する明確な需要を示しています。このニーズに対処するために、ATCC®は、NF-κB、GAS、CRE、AP-1、NFATなどの免疫調節転写因子の応答要素を含むTHP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株を作製しました。これらの細胞株は、高い感度と特異性を備え、刺激時に強力な用量依存性のルシフェラーゼシグナルを生成します。このウェビナーでは、THP-1ルシフェラーゼレポーター細胞株が、シグナル伝達経路の研究、免疫応答の活性化因子または阻害因子を発見するための化合物のスクリーニング、新薬、および化学物質の有効性の評価に役立つツールであることを示すデータをご紹介します。
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ご注文方法
ご注文は専用の分譲依頼書またはオンラインオーダーフォームをご利用下さい。
ATCC®製品は、ご所属の研究機関・企業でATCC Material Transfer Agreement(MTA)にご同意いただいた上で、ご所属部門によるユーザー登録書(New Account Application)のご提出が必要となります。
MTAの締結・ユーザー登録の詳細につきましては、こちらをご覧下さい。
※ MTAの締結・ユーザー登録がされていない場合、専用注文書/オンラインオーダーフォームをご提出いただいても、ご注文を受け付けることはできませんので、ご了承下さい。
© 2021 American Type Culture Collection. The ATCC trademark and trade name, and any other trademarks listed in this publication are trademarks owned by the American Type Culture Collection unless indicated otherwise.
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