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パニング効率を向上するファージディスプレイ用ヘルパーファージ Hyperphage M13 KO7ΔpⅢ(PROGEN社)

掲載日情報:2022/04/15 現在Webページ番号:70189

パニング(Paning)効率を向上するファージディスプレイ(Phage display)用ヘルパーファージ(Helper phage)です。

その他のファージディスプレイ関連製品はファージディスプレイ特集をご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

Hyperphage M13 KO7ΔpⅢ製品外観

Hyperphage M13 KO7ΔpⅢ製品外観

ハイパーファージシステムのワークフロー


E.coli [M13 K07ΔpⅢ]
(ヘルパーファージをパッケージングした大腸菌細胞株)

  • 野生型pⅢタンパク質産生の誘導が可能
  • ゲノム上にアンピシリン耐性マーカー遺伝子を有する
  • 欠損を含むpⅢと遺伝子間領域を有するファージDNAを含む
E.coli [M13 K07ΔpⅢ]

pSEX Phagemid(antibody gene library)

  • scFv-pⅢ融合タンパク質を産生する
  • パッケージングのための遺伝子間領域を含む
  • アンピシリン耐性マーカー遺伝子を有する
pSEX Phagemid(antibody gene library)

Hyperphage(感染性M13 K07ΔpⅢヘルパーファージ)

  • 次の世代は非感染性となる
  • ゲノム上にアンピシリン耐性マーカー遺伝子を有する
  • カナマシン耐性を有する
Hyperphage
トランスフェクション 感染
E.coli</i> [pSEX81]

E.coli [pSEX81](ファージミドパッケージング細胞)

  • F-プラスミドを有する
  • F-線毛(F-Pilus)を産生する
  • pSEX81ファージミドを有する
ファージ産生

ファージ抗体ライブラリー

  • scFv遺伝子を有する
  • scFvタンパク質を提示する
  • 野生型pⅢタンパク質は産生せず、pⅢ-scFv融合タンパク質を産生する
Phage antibody library
パニング+プロテアーゼによる溶出

ファージ抗体の溶出

  • scFv遺伝子を有する
  • アンピシリン耐性を有する
  • pⅢとscFvの間にproteaseの切断部位があるため、scFvをproteaseで溶出できる
  • pⅢが野生型になるため、再感染させることも可能
©Stefan Dübel
Phage antibody library

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ハイパーファージシステム(Hyperphage system)とは

ファージディスプレイ(Phage display)法とは

ファージディスプレイ法とは、細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージの表面に目的タンパク質を提示させる技術です。外殻タンパク質をコードする部位に目的遺伝子を組み込み大腸菌に感染させると、ファージ表面に目的タンパク質が提示されたファージが産生され、目的タンパク質との相互作用を解析することができる手法です。組換え抗体のスクリーニングなどに応用されています。

ハイパーファージシステムの開発と利点

ヘルパーファージ技術(Helper phage technology)は、別名ハイパーファージシステム(Hyperphage system)とも呼ばれ、Rondotらによって開発されました1。この方法は、ファージ粒子ごとに提示される抗体数を最大5:0.01まで増やすことができ、ファージディスプレイにおける抗体の提示を改善することができます。これにより、機能的遺伝子分析やプロテオミクス分野において大きな利点が得られます。

ハイパーファージシステムを用いることにより、ファージのパニング(Panning:目的の標的分子と結合するファージを選別する操作)を少量の抗原でより高効率で行うことができます。例えば、抗体分離のためのユニバーサルライブラリーでは、二次元電気泳動後のタンパク質スポットのブロッティングを行う際に、ライブラリーにHyperphageをパッケージングしたパニングを採用することにより改善することができます。

ハイパーファージシステムの応用

ハイパーファージシステムでは、合成した膜結合ペプチドエピトープに対してパニングを行うことにより、多数のオープンリーディングフレーム(ORF)の解析をすることができます。また、がん研究においては、Hyperphageをパッケージングしたライブラリーは、細胞表面に対してパニングすることによって新しい腫瘍マーカーを発見するツールにもなる可能性があります。

ハイパーファージシステムの原理

pⅢ遺伝子欠損のHyperphageは、pⅢ欠損ファージゲノムをパッケージングする機能的pⅢ産生大腸菌パッケージング細胞株によって産生されます。産生されたHyperphageは、表面に機能的なpⅢを有していますが、ゲノムにはpⅢ遺伝子がありません。次に、これらのHyperphageを、ファージミドライブラリーで細菌への感染に使用します。得られた個々のディスプレイファージは、その表面に抗体またはペプチドのいくつかのコピーを提示することでパニングの効率を劇的に向上させます。

参考文献

  1. Rondot, S., et al., "A helper phage to improve single-chain antibody presentation in phage display", Nat. Biotechnol., 19(1), 75~78 (2001). [PMID:11135557]

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特長

  • ファージライブラリーから組換え抗体、組換えタンパク質およびペプチドなどを単離する際に有用です。
  • パニングの効率を向上できます。
  • パニングに使用する抗原量を節約することができます。
  • 高親和性あるいは低親和性のバインダー(抗体)を同定することができます。
  • pSEXファージミド抗体遺伝子ライブラリーを用いた場合、抗原との結合が2桁以上強化されます。プラスミドを運ぶ抗体(ファージミド)がpⅢとscFv断片間にプロテアーゼ切断部位をコードしているためにプロテアーゼ処理によって溶出でき、最も親和性の高い結合体を溶出できます。また野生型の感染性表現型を復元し、目的の抗体遺伝子の回収を最適化することができます。

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FAQ

Q-1. どのベクター/ファージミドがこのハイパーファイジシステムに使用できますか?

A-1. 完全に機能するpⅢタンパク質をコードするベクターだけが使用に適しています。例えば、pSEX81、pComb3 / pComb3X、または同様のベクターがハイパーファイジシステムに使用に適しています。
文献によると、pCANTABベクターはHyperphageに使用できますが、pSEX81と同様に効率は低下します。

Q-2. ハイパーファイジシステムに使用可能な大腸菌株を教えて下さい。

A-2. TG1株は、Hyperphageおよびファージディスプレイ用の古典的な株に使用可能で、パニング(1日1回のパニングの実施)に最適です。最後のパニングの実施時は、安定性、品質および収量が高いことから、XL1-Blue MRF'株を使用することができます。TG1株またはXL1-BlueMRF'株の代わりに、ER2783株は、ライブラリーのクローニングとパッケージングにも使用できます。

Q-3. 再構成後のHyperphageの保存方法を教えて下さい。

A-3. 再構成後、Hyperphageは2~8℃で数日間維持できますが、感染力は徐々に低下します。2~8℃で数週間(最大2か月)保存されたハイパーファージはまだ活性を保持していましたが、pfuでは50%以上減少しました。
長期保存の場合、20%グリセロールを添加し、Hyperphageを-80℃で保存することができますが、活性は低下します。

Q-4. ハイパーファイジシステムに適する希釈用バッファーを教えて下さい。

A-4. 10 mM Tris-HCl (pH 7.5), 20 mM NaCl, 2 mM Na-EDTAの使用をお勧めします。

Q-5. Hyperphageの濃度を教えて下さい。

A-5. 本製品の濃度はロットに依存します。それぞれのロットの濃度は製品ラベルに表示されています。濃度は、1×1012 particles/ml以上に保つようにしています。ご使用のロットまたは現在の在庫のロットの濃度については、当社テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。

Q-6. Hyperphageパッケージング用細胞株はどこで購入できますか?どうやってHyperphageを増やすことができますか?

A-6. Hyperphageパッケージング用細胞株は特許取得の独自のものであり、市販されていません。したがって、ラボにおいて増幅することはできません。


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関連製品 pSEX81 Surface Expression Phagemid Vector

pSEX81は、M13繊維状ファージ表面に機能的な組換え単鎖Fv抗体-pⅢ融合タンパク質ライブラリーを発現するファージミドカセットベクターです。このファージミドは、Human IgG & IgM PCR Primer Set(#F2000)およびMouse IgG Library Primer Set(#F2010)で産生したヒトまたはマウスの抗体ライブラリーから単離された免疫グロブリン重鎖および軽鎖の遺伝子フラグメントのクローニングに最適です。

pSEX81 Surface Expression Phagemid Vector(#PR3005)

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pSEX81 Surface Expression Phagemid Vector(#PR3005

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価格

Hyperphage M13 KO7ΔpⅢ

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pIIIを欠損させたヘルパーファージ。
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