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革新的なペプチド製品/受託サービスのテクノロジーリーダー(JPT Peptide Technologies社)

掲載日情報:2022/02/01 現在Webページ番号:69930

Frontiers

Vol. 78 革新的なペプチド製品/受託サービスのテクノロジーリーダー

#JPT Peptide Technologies CEO Dr. Wenschuh Holger

JPT Peptide Technologies社CEO
Dr. Holger Wenschuh

JPT Peptide Technologies社(以下JPT社)は革新的なペプチド製品/受託サービスを提供しているドイツのメーカーです。
ユニークなペプチド混合物製品の“PepMix”や今後のJPT社について、CEOで現役の研究者でもあるDr. Holger Wenschuhにお話を伺いました。

JPT社について

JPT社は、2004年に製薬会社Jerini社からのスピンオフ企業として設立されました。Jerini社はペプチドをベースとした新規医薬品の発見と開発を目的とした企業であったのに対し、JPT社はペプチド製品/受託サービスの提供に重点を置いています。
私たちは長年にわたり独自の技術を用いて、臨床グレードのペプチドやユニークなペプチドプール/アレイ/スタンダード/ライブラリーを開発してきました。これからも新製品の開発や既存製品の最適化を行い、科学の発展に貢献するべく努力を続けていきたいと思っています。



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製品/受託サービスラインナップ

各項目名をクリックすると製品の詳細をご覧いただけます。

PepMix

病原体タンパク質などのアミノ酸配列に基づいて合成された、部分ペプチドの混合物です。Tリンパ球を目的の抗原特異的に効率よく免疫刺激することができます。感染症関連タンパク質と腫瘍関連タンパク質ペプチドのラインナップがあります。

PepMixについてのインタビューはこちら

PepMix_product

PepStar / PepSpot

ガラススライド(PepStar)またはセルロースメンブレン(PepSpot)のペプチドアレイを作製する受託サービスです。1枚のガラススライドに5,000種類までのペプチドをスポット可能で、一度に250枚までの複製アレイを作製できます。
PepStarを用いたエピトープマッピング解析受託サービスもあります。

PepStarPepSpot

SpikeTides

三連四重極型質量分析装置によるMRM(SRM)分析用のMS標準ペプチドを合成する受託サービスです。JPT社のMS標準ペプチドを利用することで、定量化分析を高S/N比で実現します。

PepTrack

T細胞エピトープの探索やペプチドワクチン開発などのT細胞アッセイに有用なペプチドセット(ペプチド長:7~15 aa)を合成する受託サービスです。使用目的に応じた精製度やスケールにより、4段階の合成・精製グレードを選択できます。

PepTrack


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ユニークなペプチド混合物製品"PepMix"

抗原特異的T細胞応答を刺激するために「少なくとも9つずつアミノ酸残基がオーバーラップした合成ペプチドのプール(PepMix)を使用し、抗原タンパク質全長をカバーする」という原理がKernら1によって確立され、続いてMaeckerら2も論文を発表しました。
JPT社はPepMixの製造と使用に関するライセンスを取得し、この技術をさらに発展させました。現在、PepMixはT細胞エピトープの同定や免疫モニタリングに使用される世界的なゴールドスタンダードとなっています。さらに、臨床グレードのPepMixも提供しており、養子細胞免疫療法にも応用されています。

PepMixのペプチド作製~作用イメージ

PepMixのペプチド作製~作用イメージ

参考文献

  1. Kern, F., et al., Eur. J. Immunol, 30(6), 1676~1682 (2000).[PMID:10898504]
  2. Maecker, H. T., et al., J. Immunol. Methods, 255(1-2), 27~40 (2001).[PMID:11470284]


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現在注力している分野

私たちが今、最も重要だと考えている研究分野は感染症です。特に、SARS-CoV-2やSARS-CoV、MERS-CoVなどの様々なコロナウイルスに対するワクチン開発に有用な新しいペプチドツールの開発に注力しています。



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日本の研究者へのメッセージ

日本の研究者の皆さまとは20年来の関係を築いてきました。私たちの製品が日本で高い評価を得ていることを大変嬉しく思っています。長年にわたっていただいてきたフィードバックの中でも、特にこのコロナ禍でいただいたものは、SARS-CoV-2と闘う日本の研究者をサポートする新しいオーダーメイド製品を開発するための基礎となりました。



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今後の展望

JPT社は、ワクチンや細胞治療の研究開発において、多種多様なペプチドのフォーマットを提供する信頼できるサプライヤーであると自負しています。高品質のISO PLUSおよび臨床グレードのペプチドの生産能力を増強し、PepMixを含む既存製品のラインナップも拡充しています。そして現在、ペプチドの製造および研究開発専用施設の建造を計画しています。

またJPT社では、様々な大学や研究機関と提携し製品開発を行ってきました。現在はSARS-CoV-2に関連したワクチンや検査薬の開発のための新規ペプチドツールの共同研究を主に行っています。今後は、これまで蓄積したノウハウや実績をもとに、下記の分野での共同研究も視野に入れています。

  • がん免疫療法へのペプチドの応用
    (ターゲットおよびネオエピトープの同定と優先順位付け、養子細胞免疫療法、細胞性および液性免疫のモニタリングなど)
  • ペプチド鎖の同定と最適化
  • バイオマーカーのマルチプレックス定量用ペプチドキットの開発

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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