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各種組織切片用の透明化試薬 Visikol HISTO使用例(マウス脳)

掲載日情報:2018/11/26 現在Webページ番号:68566

Visikol社の組織透明化試薬Visikol HISTOを用いたマウス脳の顕微鏡観察例をご紹介いたします。

マウス脳

Parvalbumin-tdTomatoトランスジェニックマウス全脳を、Visikol HISTO-1/2を用いて透明化処理し、光シート顕微鏡(Ultramicroscope Ⅱ、LaVision Biotec社)により観察した。

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製品ページ Visikol HISTO Visikol HISTO-M
使用例紹介ページ マウス脳 ラット脳 乳房組織 オルガノイド

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試薬/器具・機器

試薬

試薬名 容量(1試料当たり)
Visikol HISTO-1 20 ml
Visikol HISTO-2 20 ml
エタノール(無水、試薬グレード) 110 ml
PBS 75 ml

器具・機器

  • ガラス、ポリプロピレンまたはポリエチレン製容器
  • 光シート顕微鏡

光シート顕微鏡(LSM:Light Sheet Microscopes)は、光退色を起こさずに大量の組織を迅速に画像化することができます。しかし、Visikol HISTOは、ほとんどの光学顕微鏡(Zeiss Z.1OpenSPIM Devicesなど)で用いられている水浸対物レンズと直接的な互換性はありません。詳細はこちらをご覧下さい。

ポリスチレン製容器は、Visikol HISTO-2には適応しないため、ご使用は避けて下さい。
以下の操作について、特に指定のない場合においては、すべての操作は4℃、密閉容器中、緩和な撹拌下で実施して下さい。


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組織の処理方法

  1. 適切な固定剤で組織を24時間固定する。固定剤を除去し、0.05%アジ化ナトリウム含有PBSに移し、組織を保存する。
  2. 残留する固定剤を除去するため、50 ml以上のPBS中で少なくとも1時間組織を洗浄する。
  3. 凍結保存した組織の場合では、さらにPBS 50 ml中で少なくとも1時間の洗浄を3~5回行い、封入剤(Mounting Media)を完全に除去する。

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組織の透明化方法

  1. 4℃で組織を50%エタノール(in PBS)50 ml中で2時間処理する。更に70%エタノール(in PBS)50 ml中で2時間処理する。
  2. 1で処理した組織を、100%エタノール50 ml中で2時間穏やかに振とうする。
  3. 組織をエタノールから取り出し、過剰のエタノールをキムワイプまたはペーパータオルで吸収する。
  4. Visikol HISTO-1を20 ml以上加えて組織を完全に覆い、4℃で24時間インキュベートする。
  5. 組織を取り出し、20 ml以上のVisikol HISTO-2中に移し、4℃で24時間インキュベートする。

最適な結果を得るためには、イメージングをVisikol HISTOにより直接行う必要があるため、Visikol HISTOで組織による透明化の処理後は、他の透明化剤を用いないで下さい。Visikol HISTO溶液には退色防止剤が含まれているため、透明化後の組織をさらに退色防止剤中に封入する必要はありません。他の溶液(特に水性媒体)は、組織を曇らせたり、透明化を逆行させ、3D画像化を阻害します。


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3D画像化後の非透明化処理

Visikol HISTOによる透明化を行った組織は、組織学的または生化学的アッセイのために、4℃、50 mlの100%エタノールで3回洗浄することにより非透明化を行うことができます。非透明化処理後は、SDS-PAGE、ウエスタンブロッティング、組織包埋・切片作製、H&E、Nissl、IHCなどの組織学的染色を行うことができます。


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光シート顕微鏡の設定方法

品名 OpenSPIM Devices UltraMicroscope II Zeiss Lightsheet Z.1
設定方法
  1. Visikol HISTO-2を満たした石英、Simaxまたはガラスキュベットに検体を入れます。
  2. 水の浸漬に適合する2,2'-チオジエタノールを満たしたイメージングチャンバー中にキュベットを浸漬します。
Visikol HISTO-2UltraMicroscopeに適応でき、イメージングチャンバーを満たすためには約150 mlの試薬の追加が必要となります。Visikol HISTO-2は吸湿性があり、イメージングチャンバー中で長時間開放すると画像品質が低下します。 Visikol HISTO-2Zeiss Z.1に直接適応できないために使用に際しては特別な注意を必要とします。詳細はこちらをご覧下さい。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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