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GlyoxalaseⅠ(グリオキサラーゼ1、Glo1)阻害活性を示す化合物 COTC [CAS: 57449-30-6]

掲載日情報:2021/04/05 現在Webページ番号:68277

COTC(2-Crotonyloxymethyl-(4R,5R,6R)-4,5,6-trihydroxycyclohex-2-enone)はStreptomyces griseosporeus MD287-CF3株の培養液から単離されたGlyoxalaseⅠ(グリオキサラーゼ1、Glo1)の阻害物質です 1, 2
COTCは低毒性(LD50 mice: 90 mg/kg i.v.)で、HeLa細胞とEhrlich腹水がんの増殖を強く阻害しました 1。また、COTCはグルタチオンやその他のSH化合物と反応し、対応するチオエーテルを形成しました 2, 4。抗腫瘍活性を目的としたCOTC誘導体の合成も報告されています 6
COTCのジアステレオマーの1つ6-epi-COTCについてはこちらを、COTCの構造を簡略化した合成アナログCOMCについてはこちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


COTC-Structure

COTC(#14675)の構造式


グリオキサラーゼとジカルボニルストレスについて

グリオキサラーゼシステムは、生物において重要な役割を果たし広く存在する酵素ネットワークです。 グリオキサラーゼ1(GLO1)、グリオキサラーゼ2(GLO2)、および還元型グルタチオン(GSH)で構成され、メチルグリオキサール(MG)などの有害な代謝産物を無毒な化合物に変換する、細胞内で必須な解毒に関する代謝機能を果たします 7

MGはカルボニル基(C=O基)を2つ有し、ジカルボニル化合物とも称されます。代謝産物として生じるジカルボニル化合物としては、グリオキサール、3-デオキシグルコソン(3-DG)、グルコソンなどのα-オキソアルデヒドが知られています。


ジカルボニル化合物


これらジカルボニル化合物はタンパク質やDNAに付加して修飾することにより、老化や病気における細胞や組織の機能不全につながるジカルボニルストレスを引き起こし、生理学的なシステムに悪影響を及ぼします。 細胞のサイトゾルに存在するGLO1は、MGなどのジカルボニル化合物を代謝することで、生成する付加物による悪影響を問題のない低濃度まで抑制します。MGはGLO1によってS-D-ラクトイルグルタチオンに代謝されます。次いでGLO2によってD-乳酸に代謝され、その際にGLO1による代謝反応で消費されたGSHが再生されます 8


グリオキサラーゼシステム


ジカルボニルストレスを引き起こすジカルボニル化合物、とりわけMGおよびMGが前駆体となる終末糖化産物(AGE)は、糖尿病、心血管疾患、神経変性疾患、がんなどのさまざまな疾患に関連しており、GLO1は糖化の防御における重要な律速酵素(鍵酵素)と言えます。そのため医薬品の標的として期待されており、阻害物質や活性化因子によるGLO1の制御機構の解明に関心が持たれています 7



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特長

  • 純度:>90%(HPLC)
  • CAS No.:57449-30-6
  • 分子式:C11H14O6
  • 分子量:242.227
  • メタノール、DMSO、水に溶解し、ヘキサンには不溶。

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生理活性作用

  • 1.59 mMの還元型グルタチオンと前培養後に酵素を添加する反応で、ラット肝粗グリオキサラーゼをIC50 1.8 mM、酵母グリオキサラーゼ1をIC50 1.4 mMで阻害した 1, 3
  • マウスリンパ芽球腫L5178Y細胞由来のAlkaline phosphodiesterase活性を阻害した(IC50: 60μg/ml)。L5178Y細胞由来アクラルビシン耐性細胞にアクラルビシンと相乗効果を示したが、元の細胞にはその効果は見られなかった 5

本数値は文献に基づく数値であり、販売用本製品についての生理活性有無の実証実験はしていません。


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参考文献

  1. Takeuchi T., et al., J. Antibiot., 28 (10), 737~742 (1975). [PMID:1102510]
  2. Chimura H., et al., J. Antibiot., 28 (10), 743~748 (1975). [PMID:1184466]
  3. Matsuda A., et al., Japanese Patent, JPS52113946A (1977).
  4. Huntley, C.F., et al., Org. Lett., 2 (20), 3,143~3,144 (2000). [PMID:11009366]
  5. Sugimoto Y., et al., J. Antibiot., 35 (9), 1,222~1,230 (1982). [PMID:7142023]
  6. Tony, K.M.S., et al., Bioorg. Med. Chem. Lett., 22 (24), 7,562~7,565 (2012). [PMID:23102892]
  7. He, Y., et al., Biomed. Pharmacother., 131, 110663 (2020). [PMID:32858501]
  8. Rabbani, N., et al., Oxidative Stress: Eustress and Distress, Chapter 36, p.759~777, (2020), Edited by Sies, H., Elsevier

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COTC <Glyoxalase-I Inhibitor>
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説明文
マウスリンパ芽球腫L5178Y細胞由来のalkaline phosphodiesterase活性を阻害(IC50 60 μg/ml)。ラット肝粗グリオキサラーゼをIC50 1.8 mM,酵母グリオキサラーゼIをIC50 1.4 mMで阻害する。分子式:C11H14O6,M.W.:242.227,純度:>90%(HPLC),溶解性:メタノール,DMSO,水に溶解し,ヘキサンに不溶。
CAS No:57449-30-6
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.19
ニュース2021年9月15日号 p.21

製品記事 微生物由来生理活性物質
微生物由来の抗腫瘍作用/細胞毒性物質
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COTC <Glyoxalase-I Inhibitor>

文献数: 1

説明文 マウスリンパ芽球腫L5178Y細胞由来のalkaline phosphodiesterase活性を阻害(IC50 60 μg/ml)。ラット肝粗グリオキサラーゼをIC50 1.8 mM,酵母グリオキサラーゼIをIC50 1.4 mMで阻害する。分子式:C11H14O6,M.W.:242.227,純度:>90%(HPLC),溶解性:メタノール,DMSO,水に溶解し,ヘキサンに不溶。
CAS No:57449-30-6
法規制等
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掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.19
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