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プレインキュベーション不要!細胞質へ導入するタンパク質トランスフェクション試薬 ProteoCarry <Protein Transfection Reagent>

掲載日情報:2017/11/10 現在Webページ番号:68023

フナコシ /
フナコシ株式会社

タンパク質およびデキストランなどの生体高分子を細胞内,特に細胞質に導入する試薬です。従来のタンパク質トランスフェクション試薬は導入タンパク質がエンドソーム/リソソームで滞留することが問題視されていましたが,本製品はタンパク質を細胞質に高効率に輸送することができるため,導入タンパク質の細胞内機能の評価や,抗体導入による機能阻害誘導など幅広い実験に使用できます。また従来品と異なり,タンパク質とのプレインキュベーション不要で複合体を形成しないため,タンパク質の機能に与える影響を最小限に留められます。
本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。

タンパク質トランスフェクション試薬とその問題点

タンパク質トランスフェクション試薬(プロテオフェクション試薬)は組換え体タンパク質や抗体を直接細胞に導入するツールで,プラスミドなどの遺伝子導入による目的タンパク質の発現誘導に比べ迅速に導入できるため,幅広く注目されています。
すでにペプチドベース,カチオン性脂質ベース,ポリマーベースなど多数のタンパク質トランスフェクション試薬が開発されておりますが,これらは一般的にタンパク質と複合体を形成した後,エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれ,エンドソーム膜を破壊して細胞質に輸送される原理に沿っています。しかしながら,既存試薬の多くは,エンドソーム膜の破壊活性が弱く,エンドソームからの脱出が不十分で,導入タンパク質は主にリソソーム分解系に移行することが示唆されています。導入したタンパク質が細胞内で機能を発揮するためには,強力なエンドソームの膜破壊活性を基にした細胞質への効率的な輸送が求められています。
本製品は従来のタンパク質トランスフェクション試薬の欠点を克服する強力なエンドソーム膜選択的な破壊活性により,高効率に細胞質にタンパク質を輸送する新規のペプチド性タンパク質トランスフェクション試薬です。また,従来のタンパク質トランスフェクション試薬と異なり,タンパク質との複合体を必要としないため,タンパク質に限らず生体高分子(デキストランなど)を細胞質に導入することが可能です。

細胞導入原理の比較

図. 細胞導入原理の比較

下図は蛍光標識IgGを導入した例です。トランスフェクション試薬を添加しない場合,エンドソーム/リソソームの染色がメインで細胞質から蛍光シグナルが得られていないことに対し,本製品ではエンドソームに加え,細胞質が広く染色されていることがわかります(詳細は使用例の項をご参照下さい)。

HeLa細胞への蛍光標識IgG導入の比較

図. HeLa細胞への蛍光標識IgG導入の比較

特長

  • ペプチド性のタンパク質トランスフェクション試薬で,高い水溶性を示します。
  • 優れたエンドソーム膜破壊活性を示し,従来手法に比べ高い細胞質伝達性を示します。
  • 導入物質とのプレインキュベーションが不要で,簡便かつ迅速にトランスフェクション可能です。
  • タンパク質と複合体を形成しないため,比較的高濃度のタンパク質を添加する必要がありますが,タンパク質の機能への影響が最小限に抑えられます。
  • 1時間の処理で十分に細胞質へのトランスフェクションができます。
  • 血清の有無(<10% FBS)による導入効率への影響がありません。使用したい細胞に合わせた実験プロトコールの構築が可能です。
  • さまざまなタンパク質,生体高分子を細胞質に導入した実績があります。
    例:IgG抗体,機能性タンパク質(Cre recombinase, Saponin),多糖(デキストラン)
  • 推奨使用濃度では細胞毒性がほとんどありません。

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使用方法概略

使用方法概略
  1. フレッシュな培地(無血清培地,10%以下の含FBS培地またはPBS)に,本製品と導入したいタンパク質などを添加する(以下,トランスフェクション混合液)。
    プレインキュベーション不要。
  2. 細胞(80%以下のコンフルエント状態)をPBSで2回洗浄した後,トランスフェクション混合液を細胞に添加する。
  3. トランスフェクション混合液中で細胞を培養する(1時間~)。
  4. 細胞をPBSで2回洗浄した後,フレッシュな培地を添加する。
  5. 各アプリケーションに使用できる。

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キット内容

  • ProteoCarry(4 mg)
  • FITC-dextran(2 mg,ポジティブコントロール用)

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アッセイ回数の目安

プレートのウェルサイズ ProteoCarry FITC-dextran
6 well 14 assays 5 assays
12 well 28 assays 10 assays
24 well 56 assays 20 assays
48 well 140 assays 50 assays
96 well 280 assays 100 assays

アッセイ回数はデータシートに記載されたプロトコル例を基にした目安です。実験方法・条件によって変動します。

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導入実績のある細胞

HeLa, SW280, COS7, NIH3T3, HUVEC

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導入量の目安

導入物 培地に対する推奨終濃度
抗体 50~250μg/ml
タンパク質 Saponin 1~10μg/ml
Cre recombinase 10~100μg/ml
FITC-dextran
(ポジティブコントロール)
200μg/ml

導入効率は細胞種,細胞数やタンパク質の種類などさまざまな要因によって変動します。上記は目安であり,実験毎に最適化することをお勧めいたします。

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使用例

1. FITC-dextranの細胞内導入

HeLa細胞へFITC-Dextran(培地に対する終濃度200 μg/ml)を導入した。FITC-dextranのみを細胞に添加した場合(Reagent(-))はドット状の蛍光シグナルが観察され細胞質ではほとんどシグナルが観察されなかったのに対し,本製品を用いた場合は細胞質全般に広く拡散していることが判る。

FITC-dextran

プロトコル概略:
200 μg/ml FITC-dextran, 1×ProteoCarry in α-MEMをHeLa細胞(80%コンフルエント)に添加し1時間培養した。細胞をPBSで洗浄した後,核染色(Hoechst)を実施した。

2. 蛍光標識IgGの細胞内導入

HeLa細胞へ蛍光標識IgG抗体(培地に対する終濃度250μg/ml)を導入した。抗体のみ細胞に添加した場合(Reagent (-))は,エンドサイトーシスで自発的に取り込まれドット状の蛍光シグナルが観察され,エンドソームおよびリソソームに留まっていることが判る。一方,本製品を用いた場合は,ドット状のエンドソーム構造も観察されるが,主に細胞質に広く拡散していることが判る。

蛍光シグナルで細胞質の拡散を観察する場合,エンドソームに比べ細胞質の体積が大きいためシグナルが希釈されます。細胞質シグナルの検出には,比較的高濃度の蛍光標識タンパク質を添加する必要があり,本データでは250 μg/mlの蛍光標識IgGを添加しています。

FITC-IgG

プロトコル概略:
250μg/ml 蛍光標識IgG, 1×ProteoCarry in α-MEMをHeLa細胞(80%コンフルエント)に添加し1時間培養した。細胞をPBSで洗浄した後,核染色(Hoechst)を実施した。

3. Cre recombinaseの細胞内導入

Cre recombinase非存在時にはDsRedが発現し,Cre recombinase存在時にのみ組換えが起こりGFPを発現するようにデザインされたプラスミドをHeLa細胞に遺伝子導入した。導入翌日にDsRedを発現しているHeLa細胞に対して,本製品を用いてCre recombinase(培地に対する終濃度 10 μM)を導入した。細胞内導入されたCre recombinaseに依存してGFPが発現しており,本製品がCre recombinaseの機能を維持したまま細胞質に導入できることが判る。

Cre recombinase

プロトコル概略:
HeLa細胞にプラスミドをトランスフェクションした翌日に,10μM Cre recombinase, 1×ProteoCarry in α-MEMをHeLa細胞に添加し1時間培養した。細胞をPBSで洗浄した後,新しい培地でさらに24時間培養した。

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価格

[在庫・価格 :2018年06月19日 15時14分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。
詳細 商品名 商品コード メーカー 包装 価格 在庫 納期 文献数 リスト
ProteoCarry <Protein Transfection Reagent>
データシート
FDV-0015 FNAフナコシ
フナコシ株式会社
1 set ¥40,000 3個以上 - 0 追加

説明文 タンパク質などの生体高分子を細胞内,特に細胞質に導入する試薬。タンパク質を細胞質に高効率に輸送することができるため,導入タンパク質の細胞内機能の評価や,抗体導入による機能阻害誘導など幅広い実験に使用できる。キット構成品 A:ProteoCarry 4 mg,B:FITC-dextran(positive control) 2 mg ※6ウェルフォーマットで14反応分相当。
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事
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[在庫・価格 :2018年06月19日 15時14分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。

ProteoCarry <Protein Transfection Reagent>

文献数:0


  • 商品コード:FDV-0015
  • メーカー:FNA
  • 包装:1set
  • 価格: ¥40,000
  • 在庫:3個以上
  • 納期:-

説明文 タンパク質などの生体高分子を細胞内,特に細胞質に導入する試薬。タンパク質を細胞質に高効率に輸送することができるため,導入タンパク質の細胞内機能の評価や,抗体導入による機能阻害誘導など幅広い実験に使用できる。キット構成品 A:ProteoCarry 4 mg,B:FITC-dextran(positive control) 2 mg ※6ウェルフォーマットで14反応分相当。
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

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CONTACT

お問い合わせ先(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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