HOME > 受託サービス・特注品 > 遺伝子工学・植物工学 > 遺伝子工学実験 > アレイCGH解析受託サービス

マイクロアレイを用いた解析受託サービス アレイCGH解析受託サービス

掲載日情報:2022/01/20 現在Webページ番号:64837

Agilent Technologies社のマイクロアレイを用いてDNAのコピー数変化を解析します。
CGH(Comparative Genomic Hybridization)は分子細胞遺伝学的手法です。Agilent社のCGHマイクロアレイは、全染色体にわたり網羅的にDNAコピー数の変化をプロファイリングできる高解像度ツールです。

特長

  • 既知の遺伝子、プロモーター、miRNA、偽常染色体領域、およびテロメア領域を中心に、実験的に検証を行ったプローブでゲノム全体を包括的にカバーしています。
  • ゲノムのコピー数変化も、loss of heterozygosity(LOH)や片親性ダイソミー(UPD)も検出可能なCGH+SNPマイクロアレイもあります。 コピー数多型は表現型に与える影響が大きい知見があり、がんや染色体異常など疾患との関連などで注目されています。

再生医療分野で継代による染色体の変化についても使用されており、専用に開発した「C3チェックサービスPlus」があります。

目次に戻る

サービス概要

1.試料のクオリティチェック(QC)を行います。

2.試料の調整を行います。

  • ゲノムDNA試料(分解のないDNA試料)の場合:
    制限酵素を用いてゲノムDNAを断片化します。Random PrimerとExo-Klenow Fragmentを用いて断片化したゲノムDNAの相補鎖を合成します。SureTag DNA Labeling Kitを用いてレファレンス試料とテスト試料をそれぞれCy3、Cy5ラベル化します。
  • FFPE由来DNA試料の場合:
    熱変性によってゲノムDNAを断片化し、Universal Linkage System(ULS™)を用いてコントロールとテスト試料をそれぞれCy3、Cy5ラベル化します。

3.スキャナーにより蛍光の検出を行い蛍光強度を数値化してコピー数変化を生じたゲノム領域の検出を行います。

目次に戻る

データ解析

CGHデータ解析の流れ

競合ハイブリダイゼーションより得られたテスト/リファレンスのそれぞれの蛍光強度(Cyanine 5/Cyanine3 比、Log2 値)と、その染色体位置情報をもとに、解析を行います。

Agilent Genomic Workbench ソフトウェアを使用しデータの可視化、およびADM-2アルゴリズムによるコピー数変化を生じたゲノム領域の検出を行います。

変異領域およびその領域に含まれる遺伝子のリスト化や、実験結果を公共のデータベース(UCSCゲノムブラウザ)にリンクできるファイルも作成します。お客様のもとでさらに詳細なデータ表示が可能です。



目次に戻る

試料送付について

二本鎖ゲノムDNA量*1 OD260/280 性状
ゲノムDNA試料 2 μg以上 1.8~2.0 分解が進んでいないこと
FFPE由来DNA試料*2 2 μg以上 1.8~2.0

*1 マイクロアレイフォーマットや比較組み合わせのご要望により必要な二本鎖ゲノムDNA量が異なります。
*2 リファレンス用試料をご用意下さい。
DNAはRNase処理を行い、RNAのコンタミネーションがない状態の試料をご送付下さい。
生物種によりマイクロアレイフォーマットが異なります。 アジレント・テクノロジーホームページをご覧下さい。
その他試料に関する注意事項は「サンプル送付方法」をご確認下さい。

目次に戻る

納品物

●試料QC結果(品質検査結果)

  • Genome DNA images(ゲル電気泳動波形画像)
  • Sample Data(試料濃度情報)

●アレイ実験生データ

  • Raw Data(数値データ)
  • QC report(アレイ実験終了品質検査結果)

●解析結果

  • 正規化、変動遺伝子抽出、GO解析、Pathway解析
  • Aberration List(遺伝子数異常のリスト)
  • Genome View(染色体全体の画像図)

●解説書(アレイ実験・解析の説明書)

クラウド経由もしくはUSBメモリ、DVDなどの記憶媒体で納品します。

解析結果の例
全染色体の Gain/Loss イメージ図

全染色体のGain/Lossイメージ図



目次に戻る

納期

試料QC通過後、2か月程度(データ解析を含む場合は2.5か月程度)


目次に戻る

ご注文方法/価格

詳細は当社受託・特注品担当(下記参照)までお問い合わせ下さい。


目次に戻る

(株)DNAチップ研究所のマイクロアレイを用いた解析受託サービス

解析受託サービス 解析内容
遺伝子発現解析 Agilent Technologies社のマイクロアレイシステムを用いて、網羅的に遺伝子発現解析を行います。
miRNA発現解析 Agilent Technologies社のマイクロアレイシステムを用いて、MatureなmiRNAの発現解析を行います。
アレイCGH解析 Agilent Technologies社のマイクロアレイシステムを用いて、ゲノムの構造多型のひとつであるCNV(コピー数多型)を検出します。
統計解析(データ解析) マイクロアレイの膨大な発現データからニーズに合わせた解析手法をご提案します。

目次に戻る

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。