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神経疾患研究に有用です パーキンソン病(Parkinson’s disease)関連因子

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:63931

Axon Medchem社の、ELN 484228(α-シヌクレイン調節因子)を含む、パーキンソン病関連因子をご紹介します。

α-シヌクレイン(α-Synuclein)とは

α-シヌクレイン(α-Syn)は、ゴマフシビレエイ (Torpedo californica)のコリン作動性ニューロンから最初に単離された140アミノ酸残基のタンパク質であり、SNCA遺伝子によってコードされています。このタンパク質は、シナプス小胞および核の一部のみに局在するため、シヌクレインという名称が付けられました。さらに3種類のシヌクレインファミリーメンバーが同定され、β-Syn、γ-SynおよびSynoretninと名付けられています。哺乳動物の脳では、α-およびβ-Synのみが発現します1
α-Synは典型的な天然変性タンパク質ですが、条件および補因子に応じて様々な立体配座状態(らせん状の膜結合形態、凝集およびフィブリル化における重要中間体である部分的に折り畳まれた形態、様々なオリゴマー種、ならびに線維状および不定形の凝集体など)になることができます。α-Synの正常機能はまだ分かっていませんが、シナプス前終末での局在、シナプス小胞の遠位予備プールとの関連、およびα-Synのノックダウンまたは過剰発現に応答して観察されるシナプス伝達の欠如は、α-Synが神経伝達物質放出、シナプス機能および可塑性の制御に関与していることを示唆しています2
人類遺伝学では、家族性パーキンソン病の病因におけるα-Synタンパク質の因果的役割を示しています。散発性で優性の家族性パーキンソン病および関連する神経変性疾患において、α-Synはミスフォールドされ、レビー小体で発現される不溶性タンパク質凝集体内に蓄積されます。このミスフォールドされたα-Synの蓄積は、神経退化の多形の特徴として広く認識されています3、4

参考文献

1. P.K. Auluck, et al., Annu. Rev. Cell Dev. Biol., 26: 211~233 (2010).
2. J. Bendor, et al., Neuron, 18; 79, 10 (2013).
3. H.A. Lashuel, et al., Nat. Rev. Neurosci., 14, 38~48 (2013).
4. L. Breydo, et al., Biochim. Biophys. Acta., 1822, 261~285 (2012).



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特長

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品名ELN 484228LDN 57444SMER 28
商品コードAxon2382Axon2449Axon2627
別名NSC 164389C30
IUPAC名N-(4-fluorophenyl) benzenesulfonamide3-(acetoxyimino)-5-chloro-1-(2,5-dichlorobenzyl) indolin-2-oneN-allyl-6-bromoquinazolin-4-amine
CAS No312-63-0668467-91-2307538-42-7
分子式C12H10FNO2SC17H11Cl3N2O3C11H10BrN3
M.W.251.28397.64264.12
純度99%
溶解性Soluble in DMSOSoluble in 0.1N HCl(aq) and DMSO
構造式 Axon2382 Axon2449 Axon2627
製品概要パーキンソン病などのα-シヌクレイン(α-Synuclein)介在機能不全の細胞モデルにおいて、実質的な生物活性を有するα-シヌクレインの調節因子。UCH-L1脱ユビキチン化酵素の可逆的な競合阻害物質。パーキンソン病、がんおよび神経因性疼痛におけるUCH-L1の役割を研究するための有用なツール。ハンチントン病およびパーキンソン病の哺乳類細胞モデルにおいて、オートファジーにより突然変異凝集塊タンパク質の排除を促進するラパマイシン(rapamycin)の小分子エンハンサー。


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価格表

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納期 文献数
ELN 484228
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化学式:C12H10FNO2S,M.W.:251.28,純度:99%,溶解性:Soluble in DMSO
CAS No:312-63-0
別名:NSC 164389
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化学式:C17H11Cl3N2O3,M.W.:397.64,純度:99%,溶解性:Soluble in DMSO
CAS No:668467-91-2
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オートファジー誘導物質(SMER)。M.W.:264.12 g/mol。化学式:C11H10BrN3,M.W.:264.12,純度:99%,溶解性:Soluble in 0.1N HCl(aq) and DMSO
CAS No:307538-42-7
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reagent@funakoshi.co.jp

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