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RNAのメチル化/N6-メチルアデノシン(m6A)の研究に! エピジェネティクスカタログ<RNAのメチル化>

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:8820

フナコシ /
フナコシ(株)
[メーカー略称:FUN]

RNAのメチル化/N6-メチルアデノシン(m6A)の研究用製品をご紹介しています。

RNAのメチル化

RNAのメチル化はmRNA, tRNA, miRNAなどの様々なRNA種の中で起こると考えられています。翻訳後修飾としてこのRNAのメチル化は、エピジェネティクス機構において重要な役割があると考えられています。N6-メチルアデノシトシン(m6A)が様々なRNA種の中で最も共有した豊富なメチル化修飾として知られています。また、5-メチルシトシン(5-mC)のメチル化も様々なRNA種に共通して見られます。最近の研究では、m6Aや5-mCのRNAメチル化がRNAの安定性やmRNAの翻訳のような様々な過程の制御に影響を与えていることや、RNAのメチル化の異常が疾患の原因となっていることが示唆されています。

参考文献

  1. Mapping recently identified nucleotide variants in the genome and transcriptome, Chun-Xiao Song, Chengqi Yi & Chuan He, Nature Biotechnology, 30, 1107~1116 (2012). [PMID: 23138310]
  2. N6-methyladenosine-dependent regulation of messenger RNA stability, Wang X, et. al., Nature, 505 (7481), 117~120(2014). [PMID: 24284625]
  3. Long non-coding RNAs as targets for cytosine methylation, Amort T, et. al., RNA Biology, 10(6), 1003~1008(2013). [PMID: 23595112]

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N6-メチルアデノシン(m6A:N6-methyladenosine)とは

N6-メチルアデノシン(m6A)は、真核生物において最も一般的かつ豊富に存在するRNA分子の修飾です。m6A修飾は、メチルトランスフェラーゼ複合体METTL3によって触媒され、α-ケトグルタル酸(α-KG)およびFe2+に依存し、最近発見されたm6A脱メチル化を触媒するFTOとALKBH5のm6A RNAデメチラーゼによって除去されます。METTL3、FTOおよびALKBH5は、発達、代謝から受精能に至るまでの多くの生物学的過程において重要な役割を果たしています。m6Aは全てのRNA塩基メチル化の80%以上を占め、様々な種に存在しています。m6Aは主にmRNAに分布し、tRNA、rRNA、snRNAなどの非コードRNAにも存在しています。mRNA転写物中のm6Aの相対的存在量は、スプライシング、核外輸送、翻訳能力および安定性およびRNA転写などのRNA代謝プロセスに影響を及ぼします。m6A RNAメチラーゼおよびデメチラーゼの欠陥によるm6Aメチル化レベルの異常により、RNAの機能不全をもたらし、肥満などの疾患を引き起こす可能性があります。RNA上の動的かつ可逆的な化学的m6A修飾は、新規のエピジェネティックマーカーとしても役立つ可能性があります。したがって、m6A RNAメチル化レベルやRNA転写産物分布の理解は、疾患の診断および治療にも有益と考えられます。


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RNAの5-メチルシトシン(5-mC)を解析する

RNAの5-メチルシトシンをウラシルに変換して、RNAのメチル化を解析するための試薬

メチル化RNA解析用の亜硫酸水素塩処理キット

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RNAのN6-メチルアデノシン(m6A)を解析する

N6-メチルアデノシンを定量するキット

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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