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幹細胞培養の課題を克服する、生体内環境を模倣した新しい基質(StemBioSys社)

掲載日情報:2017/03/01 現在Webページ番号:80910

Frontiers

Vol.4 幹細胞培養の課題を克服する新たな基質


StemBioSys, Inc. は、米国テキサス州のサンアントニオに本拠を置き、成体幹細胞の増殖・輸送を向上させる製品を開発しているメーカーです。今回は同社のCEO であるRobert Hutchens 氏に、幹細胞培養の現状と同社の製品についてお話を伺いました。



幹細胞は世界が注目する研究分野

幹細胞研究は非常に多くの研究者や企業が注目している分野です。マーケティング調査によると、細胞培養の世界市場において成体幹細胞、特に間葉系幹細胞に大きな注目が集まっています。しかし幹細胞の培養には大きな課題がありました。
従来のプラスチックプレートやフラスコは、本来幹細胞が存在する環境とは異質であり、コラーゲンやマトリゲルでコーティングしても一部の培養細胞しか接触できず、生体内環境に近い条件で培養することは困難です。また、マトリクスのコーティング処理は煩雑で時間の浪費になることも悩みの種でした。

  Frontiers_STB_Robert Hutchens CEO



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生体内環境を模倣した新しい基質を開発


私達は特許取得済みの新技術HPME(High Performance Micro Environment) を用いて、幹細胞を自然な状態で培養・増殖することができる細胞外基質BM-HPME(Bone Marrow HPME)を開発しました。BM-HPME は、体内の三次元微小環境を再現した構造を有します。この基質を使うと、他の培養システムに比べてサイズがより小さく、高い増殖能と未分化状態を維持した高品質の幹細胞が得られます。当社の各培養容器にはBM-HPME があらかじめコーティング されているため、速やかに実験を行うことができます。 US Patent numbers: 8,084,023; 8,388,947; 8,961,955.


Frontiers_製品説明  

十分量増殖させた骨髄細胞に刺激を加え、BM-HPME を産生させる。 その後、細胞を穏やかに取り除くことで、BM-HPME コーティング容器を作製する。

使用実績のある細胞株
間葉系幹細胞(ヒト骨髄、脂肪細胞、臍帯血、臍帯組織、マウス骨髄)、 骨肉腫がん由来細胞、膠芽腫がん由来細胞、その他ヒトがん幹細胞



BM-HPME は、既に下記のような大学・企業で使用され、多くの論文にも掲載されています。さらに、HPME 技術で作製したユニークな細胞株や、最新技術を導入した新製品も開発しています。非常に活発な幹細胞研究に私達の製品が普及し、再生医療研究の発展に貢献できることを楽しみにしています。

Frontiers_STBメーカー


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StemBioSys社の製品

新技術HPMEを用いて三次元(3D)微小環境を再現した培養容器
BM-HPMEコート済み幹細胞用ディッシュ/プレート/フラスコ

BM-HPME(bone marrow HPME)は、StemBioSys社が開発した新技術HPME (High Performance Micro Environment)により産生された細胞外基質です。
BM-HPMEは、幹細胞が自然な状態で存在・増殖することができる三次元微小環境を再現した構造を有しています。BM-HPMEがコートされた培養容器を用いることにより、他の培養システムに比べてサイズがより小さく、高い増殖能と未分化状態を維持した高品質の幹細胞が得られます。

BM-HPMEコート済み幹細胞用ディッシュ/プレート/フラスコ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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