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Antibody Array/Cytokine Array/Protein Array Selection Guide 抗体アレイ/タンパク質アレイ製品選択ガイド(RayBiotech社)

掲載日情報:2021/12/01 現在Webページ番号:80534

RayBiotech社では、抗体アレイ/サイトカインアレイ/プロテインアレイ(Antibody Array / Cytokine Array / Protein Array)を取り扱っています。蛍光スキャナーを使うガラススライドのタイプや、化学発光を検出する特殊な機器を必要としないメンブレンタイプ、定性的に解析するタイプや定量的な解析が行えるタイプなど、多数のシリーズがあります。それぞれのアレイの概要をまとめましたので、目的に合った製品の選択にお役立て下さい。

目次

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アレイ製品の種類

項目をクリックすると製品の詳細、図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

抗体アレイ
(Antibody Array)
タンパク質アレイ
(Protein Array)
リン酸化検出アレイ
(Phosphorylation Array)
糖化検出アレイ
(Glycobiology Array)
アイソタイプ同定アレイ
(Isotyping Array)
抗体がスポットされたアレイ タンパク質がスポットされたアレイ リン酸化タンパク質対する
特異的な抗体アレイ
糖鎖/糖タンパク質が
スポットされたアレイ
アイソタイプを同定する抗体アレイ
抗体アレイ検出イメージ

拡大図

タンパク質アレイ検出イメージ

拡大図

リン酸化イメージ

拡大図

糖化イメージ

拡大図

各アイソタイプ抗体イメージ

拡大図



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抗体アレイ解析とは

抗体アレイは、サンドイッチELISAと同様の手法が用いられています。ニトロセルロース膜(またはガラススライド)上に、各標的因子に対する特異的な抗体がアレイ状にスポットされています。試料中の各標的因子をアレイ上に捕捉し、ビオチン標識した検出抗体とHRP(または蛍光)標識ストレプトアビジンを用いて、一度に検出します。低コストで、多数の標的因子の迅速な半定量解析が可能です。

サイトカインの発現量は、アポトーシスや炎症、血管形成、免疫反応、遊走など多くの生体内作用によって変化します。サイトカイン同士の相互作用は広範囲に及ぶため、生物学的反応・機能を完全に解析するには抗体アレイ解析のような多重分析が適しています。個々のターゲット因子を測定するELISAやウェスタンブロットと異なり、抗体アレイは一度に多種類のタンパク質活性を解析できるので、サイトカインシグナルに関連する重要な因子や病気のメカニズム、バイオマーカーの探索にも有用です。

What is an Antibody Array?



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抗体アレイ測定結果の例

Cシリーズの測定結果例

Cシリーズのデータ比較イメージ

図をクリックすると拡大します(拡大図

各スポットの化学発光値(光学密度またはOD)を測定し、アレイ間で比較することができます。

Gシリーズの測定結果例

Gシリーズのデータ比較イメージ

図をクリックすると拡大します(拡大図

各スポットの相対的な蛍光強度(RFU)を測定し、アレイ間で比較することができます。

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抗体アレイ 選択ガイド表(Antibody Array Selection Guide)

アレイ解析専用ソフトウェア(無償)ご希望の方は、アレイ製品の商品コードを確認の上、テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。

C - シリーズ G - シリーズ L - シリーズ Quantibody
解析結果 定性的 定性的 定性的 定量的
検出方法 化学発光

C-Series化学発光検出イメージ画像

拡大図

蛍光

G-Series蛍光検出イメージ画像

拡大図

化学発光蛍光

L-Series化学発光と蛍光検出イメージ画像

拡大図

蛍光

Quantibody蛍光検出イメージ画像

拡大図

検出機器
  • X線フィルム
  • 化学発光イメージングシステム
  • 蛍光スキャナー
  • X線フィルム
  • 化学発光イメージングシステム
  • 蛍光スキャナー
  • 蛍光スキャナー
適用試料 全生体液試料,培地, ライセート 血清, 血漿, 培地 全生体液試料,培地, ライセート
アッセイ原理 サンドイッチ法 ラベルベース
(試料中のタンパク質を
ビオチン標識)
サンドイッチ法
担体
(抗体が結合している担体)
  • メンブレン
  • ガラススライド
  • メンブレン
  • ガラススライド
  • ガラススライド
用途
  • 発現解析
  • スクリーニング
  • バイオマーカー探索
  • 発現解析
  • スクリーニング
  • バイオマーカー探索
  • 最多因子数を確認できるシリーズ
  • 定量
  • スクリーニング
  • バイオマーカー探索
製品リスト Human Cytokine Antibody Array
Animal Cytokine Antibody Array
Cytokine Antibody Array Cytokine Antibody Array
Adipokine Antibody Array
Cytokine Antibody Array Cytokine Singleplex / Multiplex ELISA Array


Identifying the Right Antibody Array for your Research



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その他のアレイ製品

タンパク質アレイ

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると直接価格表がご覧いただけます。

主な研究領域 品名 測定動物種 タンパク質数 商品コード 製品概要
アレルゲン Human Allergen Protein Array G1 Human 48 PAH-AGN-G1 ヒトのアレルゲンタンパク質をガラススライドに固定化したアレイ。食品、動物、草木、花粉、ダニ、カビや虫のアレルゲンを含む。
がん関連自己抗体 Lung Cancer IgA Autoantibody Array G1 Human 30 PAH-LCAA-G1 ヒト肺がん関連タンパク質をガラススライドに固定化したアレイ。抗ヒトIgA抗体または抗ヒトIgG抗体を検出用抗体として用いることにより、各種自己抗体を検出する。
Lung Cancer IgG Autoantibody Array G1 30 PAH-LCAG-G1
自己免疫疾患のIgG抗体 Human Autoimmune Disease IgG Autoantibody Array Human 33 PAH-AIDG-G1 ヒトの一般的な10種類の自己免疫疾患関連タンパク質をガラススライドに固定化したアレイ。抗ヒトIgG抗体を検出用抗体として用いることにより、各種自己抗体を検出する。
新型コロナウイルスタンパク質に特異的な自己抗体 SARS-CoV-2 Spike Protein Array SARS-CoV-2 14 PAH-SASP-G1 SARS-CoV-2 Spike Protein/N Proteinをガラススライドに固定化したアレイ。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)タンパク質に特異的な自己抗体(IgMまたはIgG)を検出する。
新型コロナウイルスタンパク質の合成ペプチドに特異的な自己抗体 SARS CoV-2 Spike Protein (Full-length) Peptide Array G1 Human IgG 316 PAH-SMHG-G1 全長SARS-CoV-2 Spike Protein(野生型)の重複部分を含む316の断片化ペプチド(15 mers)をガラススライドに固定化したアレイ。11アミノ酸残基ずつオーバーラップさせながら抗原タンパク質の全長をカバーするように合成されている。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)タンパク質に特異的な自己抗体(IgA、IgMまたはIgG)を検出する。
Human IgM 316 PAH-SMHM-G1
Human IgA 316 PAH-SMHA-G1
Mouse IgG 316 PAH-SMMG-G1
Rabbit IgG 316 PAH-SMRG-G1
コロナウイルスタンパク質に特異的な自己抗体 Coronavirus Protein Array Human IgG 22 PAH-CVHG-G1 SARS-CoV-2(Covid-19)、SARS-CoV、MERS-CoV、およびHcoV-HKU1に由来する22の重要なコロナウイルススパイク(S)タンパク質(野生型および様々なVOC)およびヌクレオキャプシド(N)タンパク質をガラススライドに固定化したアレイ。コロナウイルスタンパク質に特異的な自己抗体(IgA、IgMまたはIgG)を検出する。
Human IgM 22 PAH-CVHM-G1
Human IgA 22 PAH-CVHA-G1
Mouse IgG 22 PAH-CVMG-G1
Rabbit IgG 22 PAH-CVRG-G1

Phosphorylation Array

RTK, EGFR, MAPK, AKT Pathwayなどのリン酸化タンパクを検出するアレイです。詳細は「Phosphorylation Antibody Array」をご覧下さい。

Glycobiology Array

幅広い種類のヒトタンパク質における糖化プロファイル,タンパク質-糖鎖間の相互作用,グリコシル化などを一斉に解析することのできるガラススライドアレイです。蛍光スキャナーを使用して半定量が行えます。詳細は「Human Glycosylation Antibody Arrayシリーズ」をご覧下さい。

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると直接価格表がご覧いただけます。

主な研究領域 品名 測定動物種 商品コード 製品概要
Glycan(糖鎖) Glycan Array 100 / 300 糖鎖 GA-Glycan 合成糖鎖がスポットされたガラススライドアレイ
Glycosylation(糖化) Glycosylation Antibody Array 抗体 GAH-GCM 抗体アレイに結合した糖タンパク質の糖鎖に、ビオチン標識レクチンを反応させて検出。
Lectin(レクチン) Lectin Array Kit レクチン GA-Lectin レクチンがスポットされたガラスアレイ

Isotyping Array

マウスまたはラットイムノグロブリン(Ig)のサブクラスおよび軽鎖の種類を迅速に同定できる、1ステップの抗体アレイです。抗体産生ハイブリドーマのスクリーニング、モノクローナル抗体のアイソタイプ同定、免疫疾患研究などに有用です。詳細は「Rapid Mouse/Rat Ig Isotyping Array」をご覧下さい。


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抗体アレイ 各シリーズの概要

C-シリーズ

シリーズ名 C - Series
検出結果 定性的 (ポジティブコントロールを使用することで半定量的解析が可能)
抗体が結合している担体 メンブレン サイトカイン測定抗体アレイ C-Series
C-Series化学発光検出イメージ画像
検出機器 X線フィルム/化学発光イメージングシステム
適用動物種/
検出可能な因子数
  • ヒト用:9~274種類
  • マウス用:18~144種類
  • ラット用:7~34種類
他の動物種との交差性は確認していません。
検出可能な因子数は製品によって異なります。
適用試料/
1アレイに用いる試料量
  • 細胞培養上清、血清、血漿 ( 1 ml )
  • 細胞/組織ライセート (50~500μg のタンパク質)
特長 ・化学発光を用いたウエスタンブロットのように
X線フィルムでシグナルの記録ができるため、
高価な機器が不要です。

・サンドイッチELISAと同様に、捕捉用抗体と検出用抗体のペアを用いています。

G-シリーズ

シリーズ名 G - Series
検出結果 定性的 (ポジティブコントロールを使用することで半定量的解析が可能)
抗体が結合している担体 ガラススライド Antibody Array G-Series
Antibody Array G-Series
検出機器 蛍光スキャナー
適用動物種/
検出可能な因子数
  • ヒト用:20~274種類
  • マウス用:24~144種類
  • ラット用: 7~34種類
ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウサギ、霊長類用
のサイトカイン検出用アレイもあります。
他の動物種との交差性は確認していません。
検出可能な因子数は製品によって異なります。
適用試料/
1アレイに用いる試料量
  • 細胞培養上清、血清、血漿 ( 50~100μl)
  • 細胞/組織ライセート
特長
  • メンブレンタイプより少ない試料で使用できます。
  • サンドイッチELISAと同様に、捕捉用抗体と検出用抗体のペアを用いています。
  • 1アレイあたりの単価は安価です。
    ※ただし、1スライドに4アレイが乗っているため、1回で4アレイ全てを使用する必要があります。
  • 通常製品をセットにした "G-Series1000" および "G-Series2000" もあります。

L-シリーズ

シリーズ名 L - Series
検出結果 定性的
抗体が結合している担体 メンブレン ガラススライド
検出機器 X線フィルム/化学発光イメージングシステム 蛍光スキャナー
検出方法 試料中のタンパク質をビオチン標識し、担体上の抗体で各因子を捕捉させる。
その後ストレプトアビジン-HRPを結合させ、HRP用の化学発光基質で検出。
試料中のタンパク質をビオチン標識し、担体上の抗体で各因子を捕捉させる。
その後ストレプトアビジン-蛍光色素を結合させて蛍光検出
 サイトカイン測定抗体アレイ L-Series サイトカイン測定抗体アレイ  L-Series
適用試料/
1アレイに用いる試料量
  • 細胞培養上清
    (ビオチン標識させる試料: 2~2.5 ml)
  • 血清、血漿、組織抽出物
  • 細胞培養上清(ビオチン標識させる試料: 400~800μl)
  • 血清(ビオチン標識させる試料: 80μl)
適用動物種/検出可能な因子数
  • ヒト用:182~1000種類
  • マウス用: 308種類
  • ラット用:90種類
他の動物種との交差性は確認していません。
検出可能な因子数は製品によって異なります。
特長
  • 最も多くの因子の発現を確認できる製品です。
  • 試料中のタンパク質をビオチン標識して検出を行います。
  • ビオチン標識試薬、および透析用の試薬はキットに添付されています。

Quantibody

シリーズ名 Quantibody
検出結果 定量的
抗体が結合している担体 ガラススライド Quantibody
検出機器 蛍光スキャナー
適用動物種/
検出可能な因子数
  • ヒト用:4~640種類
  • マウス用:10~200種類
  • ラット用: 10~67種類

ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウサギ、霊長類用のサイトカイン測定用Quantibodyもあります。
他の動物種との交差性は確認していません。
検出可能な因子数は製品によって異なります。
適用試料/
1アレイに用いる試料量
  • 細胞培養上清血清, 血漿
  • 細胞/組織ライセート: 50~100μl
(例外:#QAH-ISO-1:血清、血漿)
特長
  • 定量可能な抗体アレイです。
  • マルチプレックスサンドイッチELISA技術をベースにしています。
詳しくはこちらをご確認下さい。


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RayBiotech社 抗体アレイ検索ツール “Array Picker”

測定したい因子から抗体アレイ製品を検索できるツールArray Pickerをお使いいただくと、簡単に目的の製品を検索できます。
使用方法についてはこちらをご覧下さい。

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解析対象別アレイリスト

アレイカテゴリー 解析対象・因子
Adhesion Molecule Array 接着因子
AKI (Acute Kidney Injury) Array 急性腎障害
Allergen Protein Array アレルゲンタンパク質
Angiogenesis Array 血管新生
Apoptosis Array アポトーシス
Atherosclerosis Array アテローム性動脈硬化症
Bone Metabolism Array 骨代謝
Cancer Biomarker Array がんバイオマーカー
Chemokine Array ケモカイン
サイトカイン
EGFR Phosphorylation Array EGFR リン酸化
Growth Factor Array 増殖因子
Heat Shock Protein Array ヒートショックタンパク質
High-Density Screening Array 多因子包括解析
IGF Signaling Array IGF(インシュリン様成長因子)シグナル経路
IL-1 Family Array IL-1ファミリー
Inflammation Array 炎症因子
Interleukin Array インターロイキン
Isotyping Array 抗体アイソタイプ解析
MAPK Array MAPK
MMP Array MMP (マトリックスメタロプロテアーゼ)
Neuro Science Array 神経科学
Obesity Array 肥満関連因子
Ophthalmic Array 眼病関連因子
Periodontal Disease Array 歯周病関連因子
Receptor Array 受容体
RTK Phosphorylation Array RTK (受容体型チロシンキナーゼ)
Immune Response Array 免疫応答因子
Stem Cell Array 幹細胞関連因子
Th1/Th2/Th17 Array Th1/Th2/Th17, ヘルパーT細胞

ご希望の製品が見つからない場合や探しにくい場合は、当社テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。
また、抗体アレイの受託作製サービスも承ります。詳細についてはこちらをご覧下さい。

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FAQ

Q-1. 定量(quantitative)と半定量(semi-quantitative)の違いは何ですか?

A-1. 定量的データは分析物の実際の濃度(pg/mlなど)で、半定量的データは比較される2種類以上の試料の相対的な変化です。

Q-2. メンブレンベースとガラススライドベースのアレイの違いは何ですか?

A-2.ガラススライドとメンブレンベースのアレイには、いくつかの違いがあります。主な違いは、使用される検出の種類です。RayBiotech社のガラススライドベースのアレイは蛍光を使用し、互換性のあるレーザースキャナが必要です(互換性のある/推奨レーザースキャナのリストについては、次の答えの下のリンクを参照して下さい)。メンブレンベースのアレイは、ほとんどのウエスタンブロットイメージングシステムで検出できる化学発光を使用しています。

ガラススライドベースに必要な試料量は、メンブレンベースよりも少ないです。ガラススライドは70μl~100μlを必要としますが、メンブレンは希釈後に少なくとも1 mlを必要とします。

最後に、ガラススライドベースのアレイの価格は一般的に安いです。

Q-3. アレイを処理するにはどのような機器が必要ですか?

A-3.メンブレンベースのアレイでは、X線フィルム開発、CCDカメラ、ゲルドキュメンテーションシステムなどの化学発光イメージングシステムが必要です。Li-Cor OdysseyやTyphoonシステムなどの近赤外小麦粉を使用したイメージングシステムも、メンブレンアレイと非常によく適合します。
ガラススライドベースのアレイには、遺伝子マイクロアレイレーザースキャナが必要です。仕様と互換性のあるレーザースキャナのリストは、RayBiotech社 ガラススライド抗体アレイの対応スキャナーをご覧下さい。

Q-4. アレイに使用できる試料の種類は何ですか?

A-4.RayBiotech社のアレイのほとんどは、任意の生物学的試料を使用できます。これには、細胞培養培地、細胞ライセート、組織ライセート、およびすべての精製体液(血清、血漿、尿、脳脊髄液、BAL、唾液、涙など)が含まれます。
例外は、ライセートおよび非血清/血漿に限られているLシリーズ製品です。膜結合レセプターを検出するリン酸化アレイは、細胞および組織ライセートでの使用に対してのみ測定できます。
一般に、可溶性の非変性タンパク質を含む無細胞抽出物は、RayBiotech社のアレイで測定できる可能性があります。

Q-5. 試料の準備方法を教えて下さい。

A-5. 試料準備のヒントは、Tips on Sample Preparationをご参照下さい。

Q-6. アレイのポジティブとネガティブのコントロールとは何ですか?

A-6.ポジティブコントロールのスポットは、標準化された量のビオチン化IgGです。これらは、シグナルの正規化、検出ステップの監視、およびアレイ画像の向きに役立つ目的で使用されます。
ネガティブコントロールのスポットはバッファーだけでスポットされているため、シグナルを出すものではありません。ネガティブコントロールのスポットは、バックグラウンドの減算に使用されます。

「blank」とラベル付けされたアレイマップ上の領域は空です(何もスポットされていません)。ネガティブコントロールとblankの両方のスポットは、同様の強度値を与える必要があり、どちらかがバックグラウンドを表すために使用することができます。

Q-7. アレイからデータを抽出するにはどうすればよいですか?

A-7.メンブレンアレイの場合、データ収集はあらゆる密度測定ソフトウェアによって達成できます。CCDカメラベースのイメージングシステムは、通常、内蔵の密度測定ソフトウェアアプリケーションを搭載しています。または、NIH (Image J)を通じて利用可能な無料の濃度測定プログラムがあり、こちらでダウンロードすることができます。Image Jの使用方法の詳細については、こちらを参照して下さい。

ガラススライドベースのアレイの場合、データ抽出はレーザースキャナに関連付けられたソフトウェアアプリケーションによって行われます。

アレイ解析専用ソフトウェア(無償)ご希望の方は、アレイ製品の商品コードを確認の上、テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。

Q-8. アレイデータを正規化する方法は?

A-8.正規化は、アレイ上のポジティブコントロールのスポットのシグナル強度の差を考慮して、アレイ間のデータ(すなわち、異なる試料)を比較するために使用されます。ポジティブコントロールは、固体支持体に結合されたビオチン化抗体の量であるため、これを行うことができます。これらの各スポットからのシグナル量は、1)その抗体に結合したレポーター(ストレプトアビジンHRPまたはストレプトアビジン - フルオール)の量、および2)露光時間(化学発光検出用)に依存します。

これらの要因はアレイ上の各スポットのシグナル強度に比例して影響するため、アレイ間のポジティブコントロールのシグナルの差は、それらのアレイ上の他のスポット間の差を正確に反映します。

1つのアレイは、他のアレイのシグナルが正規化される「reference array」として定義する必要があります。どのアレイをreference arrayにするかを定義するのは研究者次第です。

正規化された値は、次のように計算できます。
X(nY) = X(Y) x P1/P(Y)
P1 = reference array上のポジティブコントロールのスポットの平均シグナル密度
P(Y) = アレイ Y のポジティブコントロールのスポットの平均シグナル密度
X(Y) = 試料"Y"のアレイ上の特定のスポットのシグナル密度
X(nY)= 試料"Y"のアレイ上の特定のスポット "X" の正規化された値
RayBiotech社の解析ソフトウェア ツールは、正規化を自動的に実行できることに注意して下さい。

アレイ解析専用ソフトウェア(無償)ご希望の方は、アレイ製品の商品コードを確認の上、テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。

Q-9. アレイの感度は?

A-9.感度データ:
Quantibodyアレイ:こちらからダウンロードすることができます。

ヒトサイトカイン抗体アレイ:こちらからダウンロードすることができます。

マウスサイトカイン抗体アレイ:こちらからダウンロードすることができます。

Q-10. 必要なスライドの枚数は?

A-10.下記資料をご参照下さい。
Quantibody Standard Optionsからダウンロードすることができます。

Q-11. ガラススライドアレイを使用したいが、レーザースキャナがない場合はどうしたらいいですか?

A-11.当社受託サービスにて承ります。ご注文方法、お見積りなどの詳細は、当社受託・特注品業務担当までお問い合わせ下さい。
また、抗体アレイの受託作製サービスも承ります。詳細についてはこちらをご覧下さい。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

抗体アレイ/タンパク質アレイ