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皮下投与バイオ医薬品開発におけるADA/DAアッセイの活用 静脈内投与(IV)から皮下投与(SC)への移行で重要となる免疫原性評価のポイント

掲載日情報:2026/07/29 現在Webページ番号:73728

皮下投与(SC)バイオ医薬品の開発では、投与経路や製剤設計の違いが薬物動態や免疫原性に影響を及ぼす可能性があります。本記事では、SC製剤化で考慮すべき開発課題と、抗薬物抗体(Anti-Drug Antibody:ADA)アッセイおよび薬物濃度測定を用いた免疫原性・薬物曝露評価の重要性、RayBiotech社の関連製品・受託サービスをご紹介します。

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皮下投与バイオ医薬品開発における免疫原性評価

皮下投与バイオ医薬品への注目

近年、抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品の開発において、皮下投与(Subcutaneous:SC)製剤への関心が高まっています。従来、バイオ医薬品の多くは医療機関での静脈内投与(Intravenous:IV)により投与されてきましたが、皮下投与製剤は、投与時間の短縮や投与負担の軽減、在宅投与への応用などが期待される投与形態として注目されています。
一方で、IV製剤をSC製剤へ切り替える、あるいは新たにSC製剤として開発する場合には、単に投与経路を変更するだけでは不十分です。投与経路、製剤設計、投与量、投与デバイスなどの違いが、薬物動態や安全性、さらには免疫原性に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、SC製剤化では患者利便性の向上だけでなく、開発初期から免疫原性リスクを含めた評価戦略を設計することが重要です。


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SC製剤化で考慮すべき開発課題

皮下投与製剤では、投与できる容量に制限があるため、十分な薬物量を投与するには高濃度製剤化が必要となる場合があります。しかし、バイオ医薬品を高濃度化すると、粘度や注射時に必要な力が増加し、投与デバイスへの要求が高まるなど、さまざまな課題が生じる可能性があります。
また、投与経路の変更により、吸収動態、投与頻度、薬物濃度、薬物曝露などが変化する可能性があります。そのため、既存のIV製剤と比較して、免疫応答、薬物曝露、薬物動態に臨床的に意味のある差が生じるかを評価することが重要です。
さらに、製剤設計や投与方法の変更は、薬物曝露や免疫系がバイオ医薬品と接触する過程に影響を及ぼす可能性があります。これらの変化は、場合によっては免疫原性リスクにも関わるため、SC製剤化では、高濃度製剤化、投与デバイス設計、ライフサイクル戦略、免疫原性評価を一体的に検討することが重要です。


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投与経路の変更が免疫原性に与える影響

バイオ医薬品では、治療用タンパク質や抗体に対して患者の免疫系が反応し、抗薬物抗体(Anti-Drug Antibody:ADA)が産生されることがあります。ADAの産生は、薬物濃度の低下、薬物動態の変化、有効性の低下などにつながる可能性があります。
特に、静脈内投与(Intravenous:IV)から皮下投与(Subcutaneous:SC)へ投与経路を変更する場合には、薬剤が皮下組織に投与され、局所環境を経て吸収されるため、免疫系との接触の仕方が変化する可能性があります。皮下組織には免疫細胞が存在しており、投与経路の変更に伴う吸収動態、投与頻度、薬物濃度などの変化が免疫応答に影響を与えることも考えられます。
そのため、SC製剤の開発では、投与経路の変更が免疫原性に与える影響をあらかじめ考慮し、ADAデータと薬物濃度測定データを用いて、免疫応答、薬物曝露、薬物動態への影響を評価することが重要です。


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ADA/DA測定による免疫原性・薬物曝露評価

免疫原性および薬物曝露の評価において重要となるのが、抗薬物抗体(Anti-Drug Antibody:ADA)測定と薬物濃度測定です。ADA測定は、投与されたバイオ医薬品に対して産生された抗薬物抗体を検出・評価するために用いられます。一方、薬物濃度測定は、循環中の薬物濃度を把握し、薬物動態(PK)や薬物曝露を評価するために用いられます。ADA測定データと薬物濃度測定データは、SC投与への変更によって、元の投与経路と比較して免疫応答、薬物曝露および薬物動態に臨床的に意味のある差が生じるかを評価するために用いられます。
また、薬物濃度測定データは、薬物動態(PK)や薬物曝露を把握し、IV製剤とSC製剤間の比較性を評価する上でも重要です。再現性があり、目的に適合したアッセイを用いることで、試験間で一貫性のある信頼性の高い生物分析データの取得に役立ちます。


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開発初期から求められる評価戦略

皮下投与(Subcutaneous:SC)製剤の開発では、免疫原性評価を開発初期から計画に組み込むことが重要です。特に、静脈内投与(Intravenous:IV)製剤からSC製剤への切り替えやバイオシミラー開発では、製剤・投与方法の変更が免疫原性プロファイルや薬物曝露に与える影響を考慮し、IV製剤とSC製剤間の比較性を適切に評価できる試験設計が求められます。
開発初期から再現性があり、目的に適合したADA/DA測定系を設計しておくことで、薬物曝露の変化の解釈やIV製剤とSC製剤間の比較性評価に役立つ、一貫性のある生物分析データの取得が期待できます。
SC製剤化は、患者利便性などの利点が期待される一方で、製剤設計、投与方法、免疫原性、比較性、ライフサイクル戦略を総合的に検討する必要があります。そのため、開発の早い段階から評価項目を整理し、適切な生物分析法を選択することが重要です。


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まとめ

皮下投与バイオ医薬品は、患者負担の軽減や投与利便性の向上が期待される一方で、製剤化や投与経路の変更に伴う開発課題があります。特に、投与経路、製剤設計、薬物曝露の変化は、免疫原性リスクに影響を及ぼす可能性があります。そのため、皮下投与(Subcutaneous:SC)製剤開発では、開発初期からADA/DAアッセイを含む評価戦略を設計し、免疫原性、薬物曝露、比較性を総合的に把握することが重要です。RayBiotech社のADA/DAアッセイキット、生物分析サービス、カスタムアッセイ開発は、皮下投与バイオ医薬品やバイオシミラーの研究開発における免疫原性評価、薬物曝露・薬物動態評価、比較性評価およびライフサイクル戦略の検討に必要なデータ取得をサポートします。


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RayBiotech社のバイオ医薬品開発支援サービス

RayBiotech社では、バイオ医薬品開発を支援する各種受託サービスを提供しています。薬物動態(PK)/薬力学(PD)解析受託サービスのほか、Simoaを用いた高感度バイオマーカー測定、アレイ測定、Quantitativeプロテオミクス測定、生物統計解析/バイオインフォマティクス解析など、免疫原性評価や薬物動態評価に関連する測定・解析を幅広くサポートします。サービス名をクリックすると詳細をご覧になれます。

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