RNAを直接シークエンスすることでその特性を明らかにします ナノポア(Nanopore)ロングリードシークエンスによる全長RNA-seq解析受託サービス
掲載日情報:2026/03/19 現在Webページ番号:72750
Oxford Nanopore Technologies社の提供しているロングリードシークエンス技術を用いてRNAを直接シークエンスし、RNAの全長情報に加え、配列同一性の確認、配列異常の検出、塩基修飾、ポリAテール長などを解析することで、ショートリードシークエンスではとらえきれないRNAの特性を明らかにする受託サービスです。
ロングリードの配列データを用いることで、配列同一性、RNA完全性、塩基修飾、ポリAテール長、意図しない副産物を包括的に評価できます。
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RNAの全長を解析することの重要性
RNAは不安定な分子であり、時間の経過とともに分解しやすい性質があります。温度、pH、RNA自体の長さなど、さまざまな要因によって変性や断片化が引き起こされます。RNA医薬品では、治療に必要なタンパク質を適切に翻訳するために、RNAが完全な状態で維持されていることが重要です。そのため、変性や断片化は治療効果の低下につながる可能性があります。
これらの現象は、製造、保存、送達といった治療ライフサイクル全体を通して問題となります。製造後の薬剤は、投与されるまで高品質な状態で保存されなければなりません。さらに投与後も、RNAは細胞に取り込まれて細胞質へ放出されるまで、送達システム内で保護されている必要があります。こうした背景から、RNAを用いた治療や創薬の研究において、RNAの全長解析は重要です。
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全長RNA解析に適したダイレクトRNAシークエンス
Oxford Nanoporeのようなロングリードシークエンスでは、RNAを直接シークエンスすることで、RNAの特性をより保持したまま解析することが可能です。ショートリードシークエンスでは、RNAの断片化やcDNA化などの工程により、元のRNA分子に含まれる情報の一部が失われる可能性があります。Oxford Nanoporeではヌクレオチドが孔(ナノポア)を通過する際の電流変化を解析することで配列を決定します。これにより、単一塩基レベルでの塩基修飾、ポリAテール長、アイソフォーム情報など、RNA分子に関する重要な情報を保持したまま評価できます。
従来法では、RNA断片化、cDNA化、アダプターのライゲーションを経てショートリードシークエンスが行われます。一方、ダイレクトRNAシークエンスでは、全長に近いRNAを保持したままライブラリーを調製します。この過程において、RNAの安定化を目的としてcDNA合成が行われ、mRNAは一本鎖DNAと対合した状態になります。ただし、このDNAは構造的な支持体として機能するだけで、シークエンシングの対象ではありません。ナノポアシークエンサーで直接読み取られるのは、あくまでmRNA分子そのものです。その後、モータータンパク質付きアダプターによりRNA分子をナノポアシークエンサーへ導き、Native RNAを直接読み取ります。
従来法(左)とダイレクトRNAシークエンス(右)
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特長
- PCR増幅を行わず、Native RNA由来の情報を保持したまま解析できるため、RNAの重要な性質をより直接的に評価できます。
- IVT(in vitro転写)で合成したRNAについて、1回の実験で主要なRNA特性を測定でき、品質の包括的な視点を提供します。
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解析例
ポリAテール長の測定
同じRNA配列を2社で合成し、ナノポアシークエンスでポリAテール長を測定した。
A社(上段、青緑色)は予想された長さを中心としたテール長のRNAであったが、B社(下段、オレンジ)は、ばらつきが大きかった。また、B社では、リボソームプロファイリングサービスで評価した際にリボソーム会合度が低い傾向が認められた(データ未掲載)。
リボソームプロファイリングについてはこちら
全長RNAの単一塩基レベルでの解析
各ドットはIVT RNA上でグアニン(G)が予想される位置を表し、縦軸は配列決定された分子のうちグアニン(G)が検出された割合を示している。
矢印で示した部位では、配列決定されたRNAの94%において、グアニンの代わりにアデニン(A)が観察された。このパターンは、このIVT RNAのテンプレートプラスミドに由来する配列忠実性の問題を示唆している。
RNA完全性の解析
ナノポアシークエンスを実施し、各塩基のカバレッジを測定した。
RNAは全長にわたって均一なカバレッジを示し、転写産物が完全な状態に保たれ、部位特異的な加水分解を受けていないことを示している。
RNAトランスクリプト・アイソフォームのプロファイリング
ナノポアシークエンスによりHepG2細胞で検出されたトランスクリプト・アイソフォームの分布を示した。
多くのトランスクリプトは期待される参照配列と一致した一方、一部には新規、伸長型、短縮型のアイソフォームも認められ、トランスクリプトームの複雑性を示している。
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