複数のフラクション回収が不要！1つのフラクションから高純度のエクソソームを単離できます SmartSEC-TC EV Isolation System

図1. 従来のSEC法を用いる他社製品との比較

本製品または従来のSEC法を用いる他社カラムを使用し、ウシ由来のエクソソームを除去した10％ウシ胎児血清（Exo-FBS Exosome-Depleted FBS、#EXO-FBS）を含むHEK293細胞培地10 mlからEVを単離した。それぞれ同程度の粒子濃度の試料から蛍光ナノ粒子トラッキングと、調製した試料でウエスタンブロットを行った。本製品を用いた試料はエクソソームのマーカータンパク質CD63およびCD9の発現が有意に高く、BSAの残存は少なかった。BSAのような夾雑タンパク質のキャリーオーバーが少ない高純度のEVが単離されたことが示された。

図2. ビーズによる単離方法を用いる他社製品との比較

本製品またはビーズによる単離方法を用いる他社製品を使用し、無血清培地で培養したHEK293細胞の培養液10 mlからEVを単離した。
A：それぞれの方法で単離したEVに対するウエスタンブロット像。他社製品を用いた試料と比較して、本製品を用いた試料は、エクソソームのマーカータンパク質（CD9、CD81）の発現が高く、BSAの残存は少なかった。BSAのような夾雑タンパク質のキャリーオーバーが少ない高純度のEVが単離されたことが示された。
B：それぞれの方法で単離したEVを用いた蛍光ナノ粒子トラッキング。他社製品と比較して、本製品により単離されたEVは6倍以上の粒子濃度と3倍以上の純度を示した。

図3. 低血清培地で培養した脂肪由来間葉系幹細胞（#PCS-500-011、ATCC / American Type Culture Collection）の培養上清10 mlから単離したEV

本製品を用いて0.2%FBS含有ヒト脂肪由来間葉系幹細胞培養上清から単離したEVを用いて解析を行った。
A：蛍光ナノ粒子トラッキング解析から、高収量で単離できたことが示された。また、ウエスタンブロットでは、エクソソームのマーカータンパク質であるCD9の発現が示された。
B：Exo-Check Exosome Antibody Arrayを用いたエクソソームのマーカータンパク質の解析。エクソソームのマーカータンパク質（CD63、CD81、ALIX、FLOT1、ICAM1、EpCam、ANXA5、TSG101）を発現するエクソソームを回収したことが示された。

図4. HeLa細胞およびHEK293細胞の培養上清から本製品を用いて単離したEV由来のsmall RNAの品質評価

Every EV RNA Isolation Kit（#Every100B-1）を用いてRNAを抽出し、Agilent Bioanalyzerで分析した。
エレクトロフェログラムおよびゲルイメージから、高純度のsmall RNAが得られたことが示された。