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エクソソーム試料の分析も可能です PD-L1 TN-cyclon™ ELISA キット

掲載日情報:2025/07/02 現在Webページ番号:72039

「酵素サイクリング改良法(TN-cyclon™)」を用いたヒトPD-L1高感度測定キットです。大型かつ高額な専用装置は不要で、極微量のPD-L1を定量できます。この特徴によって血清またはエクソソームを含む試料中のヒトPD-L1の高感度測定も可能にします。

TN-cyclon(酵素サイクリング改良法)

TN-cyclon™(酵素サイクリング改良法)
サンドイッチELISA法と酵素サイクリング法を組み合わせた超高感度タンパク質検出技術。サンドイッチELISAで反応した基質(上図A3)が次の酵素サイクリング法の基質となり反応を繰り返す。このとき蓄積するThio-NADHを測定することで、極微量タンパク質の定量を可能にする。


PD-L1とがんについて

PD-L1は、そのレセプターであるPD-1と結合することによりT細胞の活性を抑制もしくは停止させる免疫抑制機能を有するタンパク質分子です。通常、PD-L1は抗原提示細胞の表面上に発現していますが、腫瘍細胞や腫瘍微小環境に存在する非形質転換細胞の細胞表面上においても発現することが知られています。免疫チェックポイント阻害物質によるPD-1との結合の遮断が腫瘍細胞の増殖を阻害することも明らかにされており、腫瘍組織におけるPD-L1の発現量ならびにPD-L1が血中に放出されたものが、有用な効果予測バイオマーカーの候補とされています。

PD-L1とがんについて1

PD-L1は血清中(可溶性PD-L1)、ならびにエクソソームにも存在しています。がんにおけるエクソソームは水平伝播として利用され、それが「がん転移」の機構の重要な一端を担っています。また、健常者の血清中にも僅かながらPD-L1は存在するので、健常者からがん患者に変わるときにPD-L1がどのように量的変化するかの理解も重要となります。これらの解明により、免疫チェックポイントの重要性が再認識され、その阻害物質の奏効率の向上にも一役買うこととなります。しかしながら、そもそもエクソソームは量が少なく、健常者では血清中のPD-L1も少ないため、健常者から早期がん患者への移行判別においてはPD-L1の極微量測定が必要となります。

PD-L1とがんについて2


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特長

  • 従来のELISA法より1桁以上感度が上がり、超高感度な測定(0.1 pg/ml)が可能です。
  • シンプルな手法で、専用装置は不要です。一般的なバイオラボ設備で誰でも測定できます。
  • 測定動物種:ヒト
  • 測定試料:血清またはエクソソームを含むサンプル
  • アッセイフォーマット:96 well plate
  • 測定方法:比色
  • 測定波長:405 nm(補正波長:660 nm)

測定には吸光プレートリーダーが別途必要です。


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測定例

検量線

標準PD-L1濃度(pg/ml)に対する吸光度(405 nm(Δ0 min))から得た検量線(左図)とPD-L1各濃度における吸光度の値と変動係数(CV)(右図)。
測定波長:405 nm(補正波長:660 nm)、測定時間:60 min

検量線 - グラフ


検量線 - 表

検出感度

ブランク吸光度の標準偏差(SD)と検量線の傾きから算出した検出限界として、0.2 pg/ml以下(上記例で3SDを使用し0.154 pg/ml)の結果が得られた。


添加回収試験(血清中PD-L1の測定)

血清試料に既知濃度(100 pg/ml)のPD-L1を添加し、回収率を算出した結果。
血清試料は標準抗原希釈液により100倍希釈したものを使用した。

添加回収試験

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キット内容

試薬類

  • 抗体(一次抗体、二次抗体(ALP標識))
  • 抗原(リコンビナントタンパク質)
  • バッファー
  • 洗浄液
  • ブロッキング溶液
  • 希釈液
  • サイクリング試薬調製液(計7種類)
  • 酵素サイクリング試薬(計4種類)

付属品

  • 96ウェルプレート(1プレート)
  • プレートシール(5枚)
  • 操作マニュアル

キット以外に必要な試薬・機器および試薬の調整方法やアッセイプロトコルなどの詳細は、データシート(下記価格表に掲載)をご確認下さい。


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価格

[在庫・価格 :2025年07月03日 18時35分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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納期 文献数
PD-L1 TN-cyclon ELISAキット
ご照会下さい ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
極微量タンパク質検出技術=「酵素サイクリング改良法(TN-cyclon)」を用いたPD-L1測定キット。​特殊な装置は不要で、通常の吸光プレートリーダーがあれば測定可能。測定試料:血清,エクソソーム,種交差性:ヒト,検出限界:0.2pg/ml以下
法規制等
保存条件 法規備考
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文献数: 0

説明文 極微量タンパク質検出技術=「酵素サイクリング改良法(TN-cyclon)」を用いたPD-L1測定キット。​特殊な装置は不要で、通常の吸光プレートリーダーがあれば測定可能。測定試料:血清,エクソソーム,種交差性:ヒト,検出限界:0.2pg/ml以下
法規制等
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納期 文献数
TN-cyclon ELISA 開発キット
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  • お問い合わせ
説明文
お客様がお持ちの抗体・抗原を用いてTN-cyclon技術による極微量タンパク質の解析系を構築するキット。​特殊な装置は不要で、通常の吸光プレートリーダーがあれば測定可能。※抗体・抗原の組み合わせ、抗体の反応性、エピトープの関係などにより必ずしも高感度測定を保証できる訳ではありません。
法規制等
保存条件 4℃,-20℃ 法規備考
掲載カタログ

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文献数: 0

説明文 お客様がお持ちの抗体・抗原を用いてTN-cyclon技術による極微量タンパク質の解析系を構築するキット。​特殊な装置は不要で、通常の吸光プレートリーダーがあれば測定可能。※抗体・抗原の組み合わせ、抗体の反応性、エピトープの関係などにより必ずしも高感度測定を保証できる訳ではありません。
法規制等
保存条件 4℃,-20℃ 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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