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各種サイトカインタンパク質を高発現するmRNA サイトカインmRNA

掲載日情報:2024/05/09 現在Webページ番号:71318


ヒトIL-2などの各種サイトカインタンパク質を高発現するように設計されたmRNA製品です。
非修飾タイプ(Unmodified)と、自然免疫応答を低減する5-メトキシウリジン(5-Methoxyuridine、5moU)またはN1-メチルシュードウリジン(N1-Methylpseudouridine、N1-mΨ)で修飾されているタイプの計3種類の製品があります。

本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

非修飾IL-2 mRNAの構造


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Mature mRNA(Unmodified nucleotides)with cap1 and PolyA tail

5-メトキシウリジン修飾IL-2 mRNAの構造


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Mature mRNA(fully modified moU)with cap1 and PolyA tail

N1-メチルシュードウリジン(N1-mψ)修飾IL-2 mRNAの構造


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Mature mRNA(fully modified N1-mΨ)with cap1 and PolyA tail



OZ Biosciences社 mRNA使用のメリット

本製品は、5'末端にcap1構造と3'末端にpolyAテールを持つ完全に成熟したmRNAに類似した構造を取っており、そのままリボソームによって翻訳されます。mRNAのトランスフェクションは、プラスミドDNA(pDNA)送達に比べていくつかの利点があります。

mRNAの翻訳が細胞質内で直接起こるため、核内に取り込まれる必要がありません。実際、核送達(核膜を介した輸送)は、分裂の遅い細胞や非分裂細胞をトランスフェクトする際の主要な障壁の1つであるため、mRNAトランスフェクションはこのような目的には強力なツールとなります。
このアプローチには組み込みがないという利点もあり、幹細胞、再生医療、ワクチン分野にとって特に魅力的です。pDNAとは対照的に、mRNAは突然変異を引き起こすことがありません。
さらに、mRNAからのタンパク質合成はプロモーターに依存しないので、DNAからよりも早くタンパク質が作られます。



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製品ラインナップ

商品コードをクリックすると、各製品の価格表をご覧いただけます。

動物種 因子名 品名 修飾 商品コード
Human IFN-α IFNα mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA95
IFNα mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA96
IFNα mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA97
IFNγ IFNγ mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA98
IFNγ mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA99
IFNγ mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA100
IL-2 IL-2 mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA55
IL-2 mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA56
IL-2 mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA57
TGFα1 TGFα1 mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA92
TGFα1 mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA93
TGFα1 mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA94
TGFβ1 TGFβ1 mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA89
TGFβ1 mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA90
TGFβ1 mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA91
TNFα TNFα mRNA Unmodified 非修飾(Unmodified MRNA101
TNFα mRNA 5moU 5-Methoxyuridine(5moU MRNA102
TNFα mRNA N1-mΨ N1-Methylpseudouridine(N1-mΨ MRNA103


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特長

  • 高発現レベルの各種サイトカインタンパク質を産生するように設計されています。
  • 5'末端にCap1構造、3'末端にpoly Aテールを有するので、安定性と高いパフォーマンスが期待できます。
  • 本製品は、in vitro転写により作製されています。
  • 非修飾タイプ(Unmodified)と、自然免疫応答を低減する5-メトキシウリジン(5moU)またはN1-メチルシュードウリジン(N1-mΨ)で修飾されているタイプの3種類の製品があります。
  • 濃度:1.0 mg/ml(1 mMクエン酸ナトリウム、pH 6.4)

高いトランスフェクション効率とタンパク質発現レベルの最適化のために、本製品のトランスフェクションには、RmesFectまたはRmesFect Stemのご使用をおすすめします。


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検証例:さまざまな保存・凍結融解条件下におけるRNAの安定性

RNAは、適切な取り扱い・保存・使用がなされない場合、劣化する可能性があります。OZ Biosciences社のmRNAの安定性を評価するために、トマトRNAを複数の凍結融解サイクルおよび室温(RT)での中期保存を行い検証しました。

凍結融解に関する検証

凍結(-80℃)融解(室温)サイクル試験では、最大15回繰り返しても、アガロースゲル電気泳動においてRNAの劣化の兆候は見られませんでした(図1参照)。さらに、トマトRNAをHEK細胞にトランスフェクションすることで、想定されるサイズのタンパク質の発現を確認することができました。トマトRNAの発現は蛍光顕微鏡下で観察され、すべての条件で同様のタンパク質発現を示しました(図2参照)。


図1. 15回の凍結(-80℃)融解(室温)サイクルにおけるトマトRNAの安定性

図1. 15回の凍結(-80℃)融解(室温)サイクルにおけるトマトRNAの安定性
1 μgのRNAを1.5%アガロースゲルにロードした。


図2. 凍結(-80℃)融解(室温)サイクルにおけるトマトRNA発現の蛍光顕微鏡像

図2. 凍結(-80℃)融解(室温)サイクルにおけるトマトRNA発現の蛍光顕微鏡像
凍結融解をさまざまな回数繰り返したトマトRNA(100 ng/ウェル)を、RmesFectトランスフェクション試薬を用いてHEK細胞にトランスフェクションし、24時間後のトマトRNAの発現を蛍光顕微鏡で観察した。


室温保存に関する検証

同様に、トマトRNAを室温で数日間保存し、検証しました。その結果、アガロースゲル電気泳動(図3参照)および顕微鏡観察(図4参照)で、15日間にわたるmRNAの安定性が示されました。

図3. 室温下における15日間のトマトRNAの安定性

図3. 室温下における15日間のトマトRNAの安定性


図4. 室温下におけるトマトRNA発現の蛍光顕微鏡像

図4. 室温下におけるトマトRNA発現の蛍光顕微鏡像
1~15日間室温保存したトマトRNA(100 ng/ウェル)を、RmesFectトランスフェクション試薬を用いてHEK細胞にトランスフェクションし、24時間後のトマトRNAの発現を蛍光顕微鏡で観察した。


結論

本製品は、配送の遅延や実験ミスなどの好ましくない条件下でも比較的安定していることが示されていますが、以下の推奨事項に従うことを強くお勧めします。

  • 長期保存(数か月):-80℃
  • 短期保存(数日):-20℃
  • 凍結融解サイクル:可能な限り最小限に抑える

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関連製品

各種mRNA製品

品名をクリックすると製品の詳細をご覧いただけます。

製品群 製品の概要 用途

Reporter gene mRNA


3'末端にPoly Aを有する修飾mRNA
  • トランスフェクション効率確認用ポジティブコントロール

Genome editing mRNA

Cas9またはCREの3'末端にPoly Aを有する修飾mRNA
  • CRISPR-Cas9タンパク質またはNLS融合CREリコンビナーゼ発現
Vaccine
/Antigen mRNA

OvalbuminA(OVA)mRNA

3'末端にPoly Aを有し、オボアルブミンタンパク質を高発現する修飾mRNA
  • アジュバント

Spike SARS-CoV-2 mRNA

3'末端にPoly Aを有し、SARS-CoV-2の変異株のスパイク・ヌクレオカプシドタンパク質発現を高発現する修飾mRNA
  • SARS-CoV-2スパイク・ヌクレオカプシドタンパク質発現
  • ワクチン研究
HA-H1N1、HA-H3N2 mRNA 3'末端にPoly Aを有し、インフルエンザ抗原タンパク質を高発現する修飾mRNA
  • インフルエンザ抗原タンパク質発現
  • ワクチン研究

RNAトランスフェクション試薬

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品名 RmesFect RmesFect Stem
製品概要 mRNAを迅速かつ高効率で細胞に導入することができるトランスフェクション試薬。多種類の細胞株および初代培養細胞に適用可能。 幹細胞や初代培養細胞に高効率かつ低毒性でmRNAを導入できるトランスフェクション試薬。低毒性で複数のmRNAを導入可能なため、mRNAを用いたiPS細胞の作製に有用。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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