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宿主由来タンパク質検出系の構築受託サービス Host Cell Protein Assay Development Service

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:7063

お客様よりバイオプロセス試料(培養上清など)をお預かりし,試料中に含まれる宿主由来タンパク質(HCP)に最適化された抗HCP抗体の作製からカスタムELISAキットの構築までを,経験豊富なCygnus社スタッフが行う受託サービスです。

タンパク質製剤(抗体,ワクチン,ペプチド医薬)開発において,HCPの混入は避けなければならない課題です。
タンパク質製剤の開発段階に有用なHCP検出キット(汎用キット)および抗HCP抗体をカタログ製品として幅広く販売しているCygnus Technologies社では,製造後期の精製プロセスで混入するHCPの検出用ツールのカスタム作製も承っています。

HCPのELISA測定系について,使用しているポリクローナル抗体の総HCPに対する結合の網羅性(カバー率)評価,および未捕捉のHCPを同定するAAE(Antibody Affinity Extraction)法受託サービスについてはこちらをご覧下さい。
お客様固有の作業工程に適した抗HCP抗体のカスタム作製サービスについては,こちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


カスタムキットを用いてHCPを検出する意義

遺伝子組換えにより細胞に発現させたタンパク質(最終産物)には,宿主細胞由来タンパク質やDNA,製造過程由来の不純物であるBSAなどの血清成分,培地成分,添加物,また精製で使用される担体の成分が含まれます。こうした成分の最終産物への残存は,品質や性能に影響を及ぼす可能性があります。品質確保のため,複数の方法でそれらの除去状況をモニタリング・管理する必要があります。
HCP検出においては,他のELISAとは異なり,一つの抗原断片だけではなく,細胞由来の多数のHCP断片を検出する必要があります。そのためポリクローナル抗体が使用されており,抗原の検出に高度な技術が必要です。

抗原性の考慮

  • Cygnus Technologies社では様々なHCP検出キット(汎用キット)をカタログ製品として幅広く販売しています。しかし,汎用キットの抗原は,Null CellまたはMock Transfected 細胞株を対象としており,抗体は,精製の初期段階で確認されうるHCP断片を対象としています(図1)。
    タンパク質製剤の精製工程の違いによって,残留するHCPのプロファイルが異なることもあるため,これらの汎用キットでは検出されないHCP断片が含まれる場合があります。
  • 一方,本サービスで作製するカスタムHCP ELISAキットは,最終精製のプロセスで混入してきた特定のHCPを検出する目的での開発を目指します。製造後期の精製プロセスで残存するHCPと精製初期のHCPの性状が,必ずしも同一ではない可能性があるからです。
    「実際の製造工程」において残留するHCPを検出できる抗HCP抗体の調製が期待できます。

検証の時期と段階

  • あらかじめ汎用キット(カタログ製品)によるHCP混入の評価検証を,フェーズ3の前段階までに実施しておくことをお勧めします(<10 ppmレベルでHCPの混入リスクを評価可能)。
  • Process Specific Assayは,最終精製段階における品質管理で必要な場合に検討します(図2)。

留意点

  • Process Specific AssayはHost Cellの培養条件が変わっただけでも利用できなくなる可能性があります。例えば,3 ng/mlの検出感度を有していても検出できなくなり,汎用キット(カタログ製品)アッセイを再度行ったところ100 ng/mlのレンジで測定される,といった問題が生じます。このことから,Process Specific Assayはお客様固有の作業工程(精製プロセス)に特化したアッセイといえます。

図1:6種類のE. coli株の発現タンパク質プロファイリング(SDS-PAGE後,銀染色)

図2:HCP Assayの位置付け



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比較対象の試験方法

HPLC

・中間精製物のプロファイリング評価には適していますが,感度が十分ではありません。

金コロイド,SDS-PAGE,ウエスタンブロッティング

・銀染色や金コロイド,SDS-PAGEはHCPを分離できるメリットがあることから開発段階と製品段階の両方に有用なツールですが,100 pg/bandの感度で不十分です。
・ウエスタンブロッティングを発色系で実施した場合の感度は,僅か1 ng/bandで不十分です。
・ウエスタンブロッティングでは界面活性剤や還元試薬,熱処理などにより,抗原性の破壊を導くリスクが高まり,一方で本来は提示されないペプチド領域が提示されることで,不要な抗原性を示すことにもつながります。

ELISA

・1 ng/ml以下でも検出できるため,ウエスタンブロッティングの100倍の感度があります。
・Nativeな抗原を検出できます。

より厳密なHCP検出が必要な場合,2D HPLC ELISAを検討する必要があります。

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サービス内容(例)

【標準作業内容】

  • Phase1:ヤギ2頭/ウサギ10羽でHCPに対するポリクローナル抗体を作製,Coverage測定(AAE法)
  • Phase2:カスタムHCP ELISAキット構築

作製したカスタムELISAキットは個別の商品コードが割り当てられ,1キットからご注文いただけます。

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対応宿主

・哺乳動物細胞,昆虫細胞,酵母,E. coli

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ご 注 意

・カタログ製品・カスタムキット共にHCP ELISAは開発段階における混入の検出に適しています。
・最終精製の評価(ロットチェック)に利用しうる感度には達していません。
・Multiple Analyteを評価するHCP Assayは定量的なELISAではありません。
・検量線は直線性を示さないため,4 parameterでの評価をお勧めします。

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ご注文方法

詳細は当社受託・特注品業務担当までお問い合わせ下さい。

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