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器官型培養している外植片(Explant)へのトランスフェクション試薬 XPMag - Explant Transfection

掲載日情報:2021/12/24 現在Webページ番号:70552

XPMagは、器官型培養を行っている外植片への“リバースマグネトフェクション(Reverse Magnetofection)”による遺伝子トランスフェクションに最適な、新しい磁性ナノ粒子からなるトランスフェクション試薬です。
XPMagトランスフェクション試薬とマグネットプレートのセット品(#KXP0250)もあります。


XPMagによる網膜外植片の全層に渡るGAPDH遺伝子発現の抑制

図1. XPMagによる網膜外植片の全層に渡るGAPDH遺伝子発現の抑制

左図:外植片の上に配置されたマグネットプレートにより、培地内のNA/XPMag複合体は上方向に引き付けられ、外植片の内層まで到達する。網膜においては、NA/XPMag複合体はリバースマグネトフェクションにより神経節細胞層(Ganglion cell layer、GCL)まで到達することができる。
右図:100 nMのGAPDHまたはスクランブルsiRNAに対するsiRNA(siGAPDHまたはsiScr)を、中央網膜切片にリバースマグネトフェクションした。遺伝子サイレンシングは、抗GAPDH抗体を用いたウエスタンブロットによって評価した。バンド強度を正規化し、相対的なGAPDH発現として示した。
詳細は引用文献をご覧下さい。


リバースマグネトフェクション(Reverse Magnetofection)とは

リバースマグネトフェクションの原理

リバースマグネトフェクション(Reverse Magnetofection)では、まず磁性ナノ粒子よりなるトランスフェクション試薬XMagを導入する目的の核酸(DNAまたはsiRNA)に加え、核酸/XPMag核酸複合体を形成させた後に培地に加えます。

次に、ポリカーボネート製メンブレン上に核酸を導入する外植片を置き、核酸/XPMag核酸複合体を含む培地中に入れます。その上方からマグネットプレートの磁力によって培地中の核酸複合体を引き付けることで、目的の核酸を外植片の内層にトランスフェクションすることができます。

リバースマグネトフェクションの原理

操作方法概略もご参照下さい。

リバースマグネトフェクションの長所

XPMagを使用したリバースマグネトフェクションは、外植片の最も深い層まで核酸(NA)を到達させることができ、核酸(DNAおよびsiRNA)ベースの遺伝子治療への応用が期待される非毒性の新しい手法です。マグネットプレートの磁力により、核酸/XPMag磁性ナノ粒子複合体を培地から組織に導き、濃縮させます。XPMagとリバースマグネトフェクションを組み合わせたこの新しいトランスフェクションの手法は、十分に生体適合性があり、アポトーシスや炎症反応を誘導しません。



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特長

  • リバースマグネトフェクションにより、外植片の最も深い層まで核酸(NA)を到達させることができます。
  • 用いる核酸の量が少なく、細胞毒性を最小限に抑えることができます。
  • 高レベルで核酸を凝縮させます。
  • 簡単でわかりやすいプロトコルになっています。
  • あらゆる培地と互換性があります。
  • 生体適合性に優れ、アポトーシスや炎症反応を引き起こしません。

本試薬はマグネットプレートと共に使用する必要があります。
XPMagトランスフェクション試薬とマグネットプレートのセット品(#KXP0250)をご購入いただくか、別途マグネットプレートをご用意下さい。


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操作方法概略

リバースマグネトフェクションによる外植片のトランスフェクションの標準的な操作手順

図2. リバースマグネトフェクションによる外植片のトランスフェクションの標準的な操作手順

  1. 核酸(NA)溶液とXPMagを混合し、室温で30分間インキュベートする。
  2. NA/XPMag複合体が形成した後、培地に直接添加する。外植片を乗せたポリカーボネート膜を培地上面に設置する。
  3. マグネットプレートを培養プレートのスライドの上に置き、室温で30分間リバースマグネトフェクションする。
  4. 24時間後、培地を新鮮な培地と交換する。
  5. 遺伝子発現またはサイレンシングをリバースマグネトフェクション後48~96時間モニターする。

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使用例

網膜の全層に渡る遺伝子サイレンシング

図3. 網膜の全層に渡る遺伝子サイレンシング

トランスフェクションの72時間後、GAPDHに対する抗体を用いた免疫染色によって遺伝子サイレンシングを評価した。
これらの結果より、XPMagの網膜外植片全体における内因性GAPDH遺伝子の発現をサイレンシングする能力が示された。

引用文献

Bassetto, M., et al., Bioconjug. Chem., 32(6), 1078~1093 (2021). [PMID: 34081855]



網膜細胞株661WおよびRPEにおける遺伝子サイレンシング

図4. GFPを安定的に形質導入した網膜由来細胞株661WおよびRPEへの、本製品を用いてのsiRNA導入による遺伝子サイレンシング

GFPを安定的に形質導入した光受容細胞株(661W)および網膜色素上皮細胞株(RPE)に、2μlのXPMagと、50 nM のGFPを標的とするsiRNA(XPMag+siGFP、図中段)またはスクランブルsiRNA(XPMag+si scr.、図下段)の複合体をトランスフェクトした。トランスフェクションの72時間後、GFPの発現を蛍光顕微鏡で観察した。
XPMag/siGFPは、網膜細胞株661WおよびRPEにおける遺伝子発現を効率的に抑制していることが示された。


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価格

XPMagトランスフェクション試薬

[在庫・価格 :2024年04月25日 20時55分現在]

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XPMagトランスフェクション試薬とマグネットプレート(Super Magnetic Plate)のセット品

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XPMag, 250μl XPMag+1 magnetic plate
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XPMag, 250μl XPMag+1 magnetic plate

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Super Magnetic Plate

文献数: 0

説明文 6, 12, 24, 96ウェルプレートや35 mmディッシュ,Tフラスコなどに使用可能なマグネットプレート。
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ニュース2023年8月合併号 p.17

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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