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MockV MVM Kit
ウイルス除去プロセスの検証を行うことができる唯一の市販キット MockV MVM Kit
掲載日情報:2020/10/09 現在Webページ番号:69535
国際的な規制基準に基づくモデルパルボウイルスであるマウス微小ウイルス(MVM, Minute Virus of Mice)を再現したウイルス様粒子(Mock Viral Particle、MVP)を用い、イムノ-qPCR法によりウイルス除去能を評価するキットです。ウイルス除去プロセスの検証を行うことができる唯一の市販キットです。MVPは非感染性のため、BSL2/3の施設は必要なく、バイオ医薬品製造プロセス開発研究におけるウイルス除去プロセスの最適化を低コストで効率良く行うことができます。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。本製品により行われた試験データはICH Q5A等に示されるウイルス否定試験の代用となるものではありません。

図をクリックすると拡大します()
陰イオン交換クロマトグラフィーによるウイルス除去評価
- 本製品によるウイルス除去評価値(青:MVM-MVP)
- マウス微小ウイルスを用いたTCID50法による評価値(緑:MVM)
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原理
本製品は、MockV Solutions社により開発されました。感染性のマウス微小ウイルス(MVM, Minute Virus of Mice)の特性を模倣する非感染性のウイルス様粒子(Mock Viral Particle)をスパイク剤として使用し、バイオ医薬品製造プロセスにおけるウイルス除去能力の検証試験を行うためのキットです。ウイルス除去能の算出のためには幅広い測定範囲での測定が必要となるため、本製品ではイムノ-qPCR法を採用しています。操作はイムノアッセイとqPCRの2つのステップで構成されています。
Maravai LifeSciences社は、2020年3月にMockV Solutions社を買収し、以降はMaravai LifeSciences社傘下のCygnus Technologies社より本製品の供給が開始されました。
イムノアッセイステップ
試料とスタンダードをマイクロプレートウェルに加えます。MVP(Mock Virus Particles)が存在する場合、固定化された抗MVP抗体に結合します。洗浄後に、DNAオリゴ結合抗MVP抗体を追加します(下図参照)。さらに洗浄を行った後に、Dissociation bufferを加え、短時間インキュベーション後に、試料をマイクロピペットでqPCRプレートのウェルに加えます。
イムノアッセイステップ-MVP複合体
qPCRステップ
共役DNAに特異的なプライマーとプローブを用いたTaqman qPCRを実施します。
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特長
- キットには、MVM stock solution(Spiking MVP)とイムノ-qPCR分析に必要なすべての試薬が含まれています。
- 非感染性ウイルス様粒子(Mock Viral Particle:MVP)を用いるため、専用のBSL2/3施設は不要で一般の研究室でウイルス除去プロセスの検証が可能です。
- MVPはMVMの物理化学特性を正確に模しているので本キットで得られた結果はウイルス否定試験と高い相関があります。
- 本製品はICH Q5A等に示されるウイルス否定試験の代用となるものではありませんが、本製品を用いることでプロセス最適化にかかる期間やコストを大幅に削減することが期待できます。
- 用途:バイオ医薬品製造プロセスにおけるウイルス除去の検証
- 測定原理:イムノ-qPCR
- 測定範囲:1.0×105~1.0×1010
- アッセイ数:3×96 reactions
図をクリックすると拡大します()
マウス微小ウイルスMVMとそのウイルス様粒子MVPの透過型電子顕微鏡画像
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使用例
平均Ct値を含む標準曲線のグラフ
1.0 x105 MVP/mlの希釈ポイントは、平均Ctが0 MVP/mlのデータポイント(1.0 x105 MVP/ml AVG+σ>0 MVP/ml AVG)と有意差がなかったため削除した。
LRV(Log Reduction Value)の算出
標準曲線からウイルス粒子数未知試料のMVPを逆算する。
Sample | Ct値 | 濃度の逆算結果(MVP/ml) |
---|---|---|
Load | 22.58 | 6.97×109 |
Pool | 32.11 | 6.52×104 |
LOGの計算式
C:MVP濃度、V:ロード(l)とプール(p)の容量
プール試料濃度の算出
0 MVP/mL points | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
Ct値 | 31.93 | 30.75 | 34.18 | 35.94 |
濃度の逆算結果(MPV/ml) | 8.06×104 | 3.37×105 | 5.24×103 | 6.16×102 |
標準偏差法によるLOQ(Limit of quantification)値の決定
- 標準曲線に照合し、各MVP/mlのデータポイントのCt値から濃度に換算する。
- 平均0 MVP/mlを決定する。
- 3回の測定濃度の標準偏差(δ )を決定する。
- 2.で求めた平均濃度に3.で求めた3δ値を加える。
0 MVP/mL AVG | δ | 3δ | AVG+3δ |
---|---|---|---|
1.06×105 | 1.59×105 | 4.76×105 | 5.81×105 |
LRV(Log Reduction Value)の決定
LOGの計算結果
プール試料(150 ml)のLOQに基づくLOGの算出結果の場合なので(≧)として示される。LOQが使用されない場合では、LOGは絶対値となるために(≧)で示す必要はない。
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キット内容
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参考文献
- Johnson, S., Brorson, K.A., Frey, D.D., et al., Appl. Biochem. Biotechnol., 183, 31 (2017).
- US Patent: Cetlin, D., Dhar, A., 2013. Methods and kits for quantifying the removal of mock virus particles from a purified solution., Publication Number US20150072339 A1. Filed Sep 9, 2014. Published Mar 12, (2015).
- Cetlin, D., Presented at the 8th Annual Cambridge Health Institute Bioprocessing Summit. Boston, MA.(2016, Aug.), "Characterization and Use of a Mock Virus Particle as Spiking Surrogates for Downstream Process Development Studies."
- Cetlin, D., Presented at the 9th Annual Cambridge Health Institute Bioprocessing Summit. Boston, MA.(2017, Aug.), "Viral Clearance Prediction through the Use of a non-Infectious MVM-Virus Like Particle."
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FAQ
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動画 MockV Customer Testimonials
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価格
[在庫・価格 :2025年04月25日 19時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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MockV MVM Kit |
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[在庫・価格 :2025年04月25日 19時55分現在]
MockV MVM Kit
文献数: 0
- 商品コード:M219
- メーカー:CYG
- 包装:1kit
- 価格:ご照会ください
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | マウス微小ウイルス(MVM, Minute Virus of Mice)を再現した,非感染性のウイルス様粒子(Mock Viral Particle,MVP)を用い,イムノ-qPCR法によりバイオ医薬品製造プロセス開発研究におけるウイルス除去能最適化を行うことができるキット。 |
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法規制等 | |||
保存条件 | 4℃,-20℃ | 法規備考 | |
掲載カタログ |
ニュース2023年12月1日号 p.27
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製品記事 | バイオ医薬品研究用製品特集 |
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メーカーインタビュー:HCP検出のグローバルゴールドスタンダード

Cygnus Technologies 社(1997 年創業、本社:アメリカ)は、宿主細胞由来タンパク質(HCP:Host Cell Protein)やその他のバイオプロセスに関連する混入物質の検出と分析を行う製品とサービスを提供しています。
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