HOME> 試薬> 免疫化学> 抗体の作製> 抗体標識キット> ChromaLink Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kit
(抗体ジゴキシゲニン標識キット)

標識試薬のトレースが可能なAll-in-oneの抗体ジゴキシゲニン標識キット ChromaLink Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kit
(抗体ジゴキシゲニン標識キット)

掲載日情報:2022/05/23 現在Webページ番号:69267

100μgまたは2 mgの抗体をジゴキシゲニン標識するために必要なすべての試薬、バッファー、脱塩カラムなどを含んだキットです。リンカーアームにUVによるトレースが可能な発色団を組み込んだChromaLink Digoxigeninを用いているため、ジゴキシゲニン標識度(ジゴキシゲニンの取り込み)をわずか数分間で測定することができ、高い再現性が得られます。ジゴキシゲニンの標識から標識度の測定までは約90分です。

多重免疫蛍光染色

ChromaLink Biotin/Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kitsにより作製した蛍光標識抗体を用いた多重免疫蛍光染色例

Sprague Dawleyラットの脳組織を、未標識マウス抗ラット/ヒトCalbidin D抗体とインキュベートした後、NorthernLights NL-637(遠赤色蛍光)標識したロバ抗マウス二次抗体で検出した。PBSで洗浄後、同じ組織切片を☞ ChromaLinkビオチン標識マウス抗ラットSynaptotagmin-1抗体とChromaLinkジゴキシゲニン標識マウス抗ラット/ヒトCART抗体の混合物とともにインキュベートした。これらのマウス一次抗体の検出は、Streptavidin-NorthernLights NL-493標識物(緑色蛍光)と、Rhodamine Red-X(赤色蛍光)標識したマウス抗ジゴキシゲニン抗体の混合物を使用して行った。核対比染色としてDAPI(青色染色)を使用した。

製品の種類へ

SoluLINK製品の取り扱い開始のお知らせ

下の画像をクリックすると、☞ SoluLINK標識キットの製品一覧のご案内をご覧いただけます。

SoluLINK製品の取り扱い開始のお知らせ

SoluLINK社製品については、2020年4月よりVector Laboratories社から販売することとなりました。詳細については、☞ 当社テクニカルサポート部(試薬担当)までお問い合せ下さい。

製品の種類へ


目次に戻る

ChromaLink Digoxigeninとは

ChromaLink Digoxigeninの構造

ChromaLink Digoxigeninの構造

ChromaLink Digoxigeninの構造

本製品のジゴキシゲニン標識試薬には、芳香族の水溶性N-hydroxy-sulfosuccinimidyl ester functional group(a)が含まれており、リン酸バッファー中でタンパク質のリジン残基を効率的に修飾します。また、リンカー部分にはUVによるトレースが可能な発色団のbis-arylhydrazone構造(b)も結合されており、これによって迅速かつ非破壊的にジゴキシゲニン(C)の取り込みを定量することが可能になります。長いPEG3リンカーは、ジゴキシゲニンの親和性を保持し、また抗体の溶解性を付与しています。

ChromaLink DigoxigeninのUV吸収スペクトル

ChromaLink Digoxigeninの構造

本製品を用いて作製したジゴキシゲニン標識ウシIgGバッファー溶液のUV吸収スペクトル

354 nmのピークにより、ジゴキシゲニンの取り込みを定量できます。


目次に戻る

製品の種類

商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 ChromaLink Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kit
商品コード B-9014-009K B-9014-020K
抗体最大標識量 100μg 2 mg

目次に戻る

特長

  • キットに含まれるChromaLink Digoxigenin試薬は、あらかじめ秤量されており、抗体溶液に直接再懸濁することができます。
  • 哺乳動物のIgG、IgE(モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体)、鳥類のIgYなどのジゴキシゲニン標識に使用できます。
  • ジゴキシゲニンの取り込みは、過剰な標識試薬を除去後に試料を非破壊的なUVスキャン(220~440 nm)することで、迅速に決定できます。
  • 抗体1分子当たりのジゴキシゲニン取り込み:2~8ジゴキシゲニン分子

製品の種類へ

目次に戻る

適用

本製品は、以下のような用途に用いることができます。

  • 抗体標識
  • アンチセンス/RNAi
  • アプタマー
  • 免疫療法研究
  • In situ 近接ライゲーションアッセイ
  • ラボ開発テスト(LDT:Laboratory Developed Tests)および測定対象特異的試薬(ASR:Analyte Specific Reagents)

製品の種類へ

目次に戻る

操作方法概略

操作方法概略



ChromaLink Digoxigenin One Shot Antibody-Labeling Kitのワークフロー

  1. 1 mg/ml濃度で抗体を再懸濁する(0~5分)
  2. UVスキャンにより抗体濃度を確認する(5分)
  3. スピンカラム上でバッファーを交換する(10分)
  4. UVスキャンにより抗体濃度を確認する(5分)
  5. あらかじめ秤量されたChromaLink Digoxigeninを用いて抗体をインキュベートする(60分)
  6. スピンカラム上でバッファーを交換する(2分)
  7. UVスキャンでジゴキシゲニン取り込み量を定量する。(8分)

製品の種類へ

目次に戻る

キット内容

  • Sulfo-ChromaLink digoxigenin
  • Modification buffer
  • PBS
  • Collection tube
  • Zeba desalting column
  • DIG-labeled bovine IgG control
  • 1M Tris HCl
  • Anhydrous DMF

UV-VISまたはNanoDrop分光光度計およびセミミクロ石英キュベットが別途必要です。

製品の種類へ

目次に戻る

使用例

ウサギ抗BSA抗体のジゴキシゲニン標識例

ウサギ抗BSAIgG抗体のジゴキシゲニン標識例

市販のウサギ抗BSA IgG(7 mg/ml溶液)からModification buffer(pH8.0)を用いて1 mg/ml溶液100μlを調製した。抗体溶液2μlをNanoDrop分光光度計により試料を測定した結果(左図)、初期濃度は1.04 mg/mlであった(E1%値:13.05)。1回目のスピンカラム処理後に試料をスキャンした結果、濃度は0.89 mg/mlであった(中央図)。その後、試料をChromaLink Digoxigenin試薬で60分間標識し、クエンチ後に過剰な試薬を2回目のスピンカラム(PBS)処理で除去した。最後に、標識試料を220~350 nmでスキャンし(右図)、回収した抗体量とモル置換比を算出した結果、それぞれ95μgおよび3.7であった。

ロバ抗マウスIgG抗体のジゴキシゲニン標識例

ヤギ抗マウスIgG抗体のジゴキシゲニン標識例

市販のロバ抗マウスIgG(1.3 mg/ml溶液)からModification buffer(pH8.0)を用いて1 mg/ml溶液100μlを調製した。抗体溶液2μlをNanoDrop分光光度計により試料を測定した結果(左図)、初期濃度は0.94 mg/mlであった(E1%値:15.00)。1回目のスピンカラム処理後に試料をスキャンした結果、濃度は0.90 mg/mlであった(中央図)。その後、試料をChromaLink Digoxigenin試薬で60分間標識し、クエンチ後に過剰な試薬を2回目のスピンカラム(PBS)処理で除去した。最後に、標識試料を220~350 nmでスキャンし(右図)、回収した抗体量とモル置換比を算出した結果、それぞれ65.9μgおよび6.8であった。

ニワトリIgYのジゴキシゲニン標識例

ニワトリIgYのジゴキシゲニン標識例

市販のニワトリIgYをModification bufferを用いて1 mg/ml溶液100μlを調製した。IgY溶液2μlをNanoDrop分光光度計により試料を測定した結果(左図)、初期タンパク質濃度は0.99 mg/mlであった。1回目のスピンカラム処理後に試料をスキャンした結果、濃度は0.95 mg/mlであった(E1%値:12.76)(中央図)。その後、試料をChromaLink Digoxigenin試薬で60分間標識し、クエンチ後に過剰な試薬を2回目のスピンカラム(PBS)処理で除去した。最後に、標識試料を220~350 nmでスキャンし(右図)、回収した抗体量とモル置換比を算出した結果、それぞれ85μgおよび6.0であった。

製品の種類へ

目次に戻る

関連製品 ChromaLink抗体ビオチン標識キット

100μgまたは2 mgの抗体をビオチン標識するために必要なすべての試薬、バッファー、脱塩カラムなどを含んだキットです。リンカーアームにUVによるトレースが可能な発色団を組み込んだChromaLink Biotinを用いているため、ビオチン標識度(ビオチンの取り込み)をわずか数分間で測定することができ、高い再現性が得られます。品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 ChromaLink One-Shot Antibody Biotinylation Kit ChromaLink Biotin Antibody Labeling Kit
商品コード B-9007-009K B-9007-020K B-9007-105K
抗体最大標識量 100μg 2 mg 25μg~1 mg

製品の種類へ

目次に戻る

価格

[在庫・価格 :2024年03月28日 18時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
ChromaLINK Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kit
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,凍結禁止 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年2月1日号 p.26

製品記事 SoluLINKバイオコンジュゲーション・標識キットシリーズ
関連記事

[在庫・価格 :2024年03月28日 18時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

ChromaLINK Digoxigenin One-Shot Antibody Labeling Kit

文献数: 0

説明文
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,凍結禁止 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年2月1日号 p.26

製品記事 SoluLINKバイオコンジュゲーション・標識キットシリーズ
関連記事

目次に戻る

お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。