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Anti-BCMA CAR-T細胞構築用レンチウイルスベクター Anti-BCMA CAR Lentivirus(BPS Bioscience社)

掲載日情報:2019/09/10 現在Webページ番号:69158

B細胞成熟抗原(BCMA, B-Cell Maturation Antigen)を標的とするキメラ抗原受容体(CAR, Chimeric Antigen Receptor)を発現するT細胞の構築に用いる高力価を有するredy-to-useのレンチウイルス粒子です。

この他のCAR-T細胞によるがん細胞の治療研究用製品については、こちらをご覧下さい。

Anti-BCMAの概略図

Anti-BCMAの概略図

Anti-BCMA(scFv)は、CD28の膜貫通ドメインと共刺激ドメイン、4-1BBおよびCD3ζを構成成分として含む第3世代CARに結合しています。

Anti-BCMA CAR Lentivirusのベクターマップ

Anti-BCMA CAR Lentivirusのベクターマップ

複製が不能なため安全性が高いVSV-Gシュード型の第2世代レンチウイルスパッケージングシステムを用いてパッケージングされており、EF-1α プロモーターによってAnti-BCMA CAR遺伝子が発現します。
画像をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

CAR-T細胞の樹立について

CAR-T細胞の樹立について (クリックで開閉します)

CAR-T細胞の開発は複雑なプロセスであり、その中には以下のようなプロセスが含まれます。

  1. がん抗原に特異的なモノクローナル抗体のスクリーニングと配列決定
  2. scFv抗体のcDNA合成、およびレンチベクターのキメラ抗原受容体(CAR)カセットへのクローニング
  3. CARをコードする高力価レンチウイルスのパッケージングと産生
  4. 特定の細胞表現型(例:CD4+またはCD8+または混合物)を示す患者由来T細胞の分離、活性化および培養
  5. CARをコードするレンチウイルスを活性化T細胞へ形質導入
  6. FACSおよび機能分析による改変CAR-T細胞の検証

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特長

  • 初代培養細胞および非分裂細胞を含む幅広い哺乳動物細胞に形質導入できます。
  • Jurkat / NFAT-ルシフェラーゼレポーター細胞株にAnti-BCMA CARレンチウイルスを形質導入したCAR-Tレポーター細胞株(#79694)もあります。この細胞はBCMA/CHO標的細胞(#79500)と共培養すると、レポーターの発現が20倍増加します。
  • Jurkat_NFAT-lucレポーター細胞株と初代T細胞の両方で形質導入を確認しています。
  • フローサイトメトリー(FACS)分析と機能的活性化により、抗B細胞成熟抗原キメラT細胞受容体(Anti-BCMA CAR)機能について確認を行っています。
  • 宿主細胞:HEK293T細胞
  • ウイルス力価:≧1×107 TU/ml
  • 包装:2 vials(500μl×2)

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関連製品

関連製品 (クリックで開閉します)

本製品には、以下の製品は含まれていません。実験・研究用途に応じて、別途ご用意下さい。品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると各製品の価格表およびメーカーロゴをクリックするとメーカーサイトの製品情報をご覧いただけます。

製品種別 品名 包装 メーカー 商品コード メーカーサイト
細胞株 NFAT Reporter (Luc)-Jurkat Recombinant Cell Line 2 vials BPS 60621 BPSメーカーロゴ
CD4+ T cells 2 vials BPS 79752 BPSメーカーロゴ
CD8+ T cells 2 vials BPS 79753 BPSメーカーロゴ
BCMA/CHO stable cell lines 2 vials BPS 79500 BPSメーカーロゴ
Jurkat cell line 1 ml ACC TIB-152 ACCメーカーロゴ
CHO-K1 cell line 1 ml ACC CCL-61 ACCメーカーロゴ
培地 Growth Medium 2H 2 vials BPS 79784 BPSメーカーロゴ
Immunoculture medium 100 ml BPS 79704 BPSメーカーロゴ
BCMA/CHO Growth Medium 3D 500 ml BPS 79539 BPSメーカーロゴ
解凍用培地 Thaw Medium 2 100 ml/500 ml BPS 60184 BPSメーカーロゴ
Thaw Medium 3 100 ml/500 ml BPS 60186 BPSメーカーロゴ
レポーターアッセイシステム ONE-Step luciferase Assay System 10 ml/100 ml
/500 ml/1 L
BPS 60690 BPSメーカーロゴ
抗BCMA抗体 Anti-BCMA Antibody
(Single-Chain Variable Fragment), His-tag
50μg/100μg BPS 100173 BPSメーカーロゴ
ビオチン標識ヒトBCMAタンパク質 Biotinylated BCMA Protein, AviTag 25μg/50μg/200μg BPS 79467 BPSメーカーロゴ

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適用

  • 本製品を形質導入した初代T細胞は、ヒトがん抗原BCMAを標的とし、BCMA発現多発性骨髄腫細胞を殺傷するよう設計されています。
  • 本製品を形質導入したJurkat / NFAT-lucレポーター細胞株(#60621)は、抗BCMA scFV CARコンストラクトのスクリーニングや、ヒト初代T細胞を用いる前段階において、抗BCMA CARの特異性、有効性および細胞殺傷能の検証に使用できます。
  • CAR-T細胞の有効性評価に使用できます。

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使用例

ルシフェラーゼアッセイによる機能解析

BCMA/CHO標的細胞とAnti-BCMA scFv CAR/Jurkat NFATレポーター細胞(#60621)の共培養後のルシフェラーゼアッセイにより、特異性と細胞殺傷能を評価した。

BCMA/CHO標的細胞とAnti-BCMA scFv CAR/Jurkat NFATレポーター細胞(#)の共培養を用いた機能性ルシフェラーゼアッセイによる特異性と効力の評価

BCMA発現CHO細胞(BCMA/CHO)または可溶性BCMAタンパク質と共培養すると、Anti-BCMA CAR_NFAT安定発現細胞株は刺激を受けた。抗BCMA CARの下流のCD3ζ シグナル伝達ドメインを介したNFATの活性化により、可溶性BCMAタンパク質とBCMA/CHO細胞の両方ともがルシフェラーゼ活性の増加を引き起こした。
可溶性BCMAでは4倍、BCMA/CHOでは23倍のルシフェラーゼ活性の増加が見られた。

コントロールJurkat_NFATレポーター細胞株は、可溶性BCMAまたはBCMAおよびBCMA/CHOのいずれにも応答せず、Jurkat細胞上の内因性TCRを介してAnti-CD3ζ ドメインを発現するCHO_TCRa細胞にのみ応答した。



Anti-BCMA CAR-T cellsによるIFN-γ産生の測定結果

新鮮な血液から単離したT細胞に、抗BCMA CARレンチウイルスで形質導入を行った。このT細胞を標的細胞(BCMA発現CHO細胞およびネガティブコントロール野生型CHO細胞)と1:1の比率で24時間インキュベートした。分泌されたIFN-γ量は、Colorimetric Human IFN-γ Detection Kit(#79777)を用いて測定した。


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[在庫・価格 :2024年10月16日 00時00分現在]

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Anti-BCMA CAR Lentivirus
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抗原種 免疫動物 クラス 標識 Unlabeled
交差性 適用
クロナリティ フォーマット 性状 吸収処理
掲載カタログ

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Anti-BCMA CAR Lentivirus

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  • 商品コード:79701-3
  • メーカー:BPS
  • 包装:2x500μl
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法規制等 カルタヘナ該当品
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抗原種 免疫動物
交差性 適用
標識 Unlabeled 性状
吸収処理 クラス
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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