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独自の磁気ビーズで迅速・高効率にセルフリーDNAを抽出するキット MAGicBead cfDNA Isolation Kit

掲載日情報:2023/07/06 現在Webページ番号:68487

Zymo Research社独自の磁気ビーズMAGicBeadの使用により、血漿、唾液、尿を始めとする幅広い体液試料から、簡便、迅速かつ高効率にセルフリーDNA(cfDNA)を抽出するキットです。磁気ビーズベースのため、マニュアル操作および各種自動分注装置に対応し、また反応スケールの調整が可能です。
Zymo Research社の自動化装置対応の核酸精製キットについてはこちらをご覧下さい。
リキッドバイオプシー研究用製品特集についてはこちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


様々な試料からの本キットを用いたcfDNAの抽出

様々な試料からの本キットを用いたcfDNAの抽出
脳脊髄液(500 μl)、羊水(500 μl)、唾液(12,000×g、室温、5分間でスピンダウンしたもの500 μl)、尿(3 ml)から抽出を行った。それぞれについて+はSpike in controlを添加したものを用いた。得られたcfDNAをCell-free DNA ScreenTape Analysis(Agilent Technologies社)で解析した。
本キットが様々な試料からcfDNA抽出を行えることが示された。


特長

  • 独自のMAGicBeadの使用により、0.2~10 mlの血漿試料から高収率でcfDNAを抽出できます。
  • マニュアル操作および各種自動分注装置に対応しています。
  • NGS解析、バイサルファイトシークエンシング、PCR、qPCRなど各種アプリケーションに使用できる高純度のcfDNAが得られます*1
  • 収量:0.5~20 ng(1 mlの健常者由来血漿から)*2、3
  • 得られるDNAの断片サイズ:血漿試料の場合、モノヌクレオソーム由来DNA(140~170 bp)と、ゲノムDNA(≧10 kb)が得られる。試料によっては、アポトーシスによるマルチヌクレオソーム由来DNA断片も得られる*3
  • 溶出液量:≧15 μl
  • 全所要時間:1~1.5時間(実操作時間:~15分)

*1 セルフリーな体液から得られるcfDNAは極めて微量なため、NanoDropなどの分光光度計の検出限界以下となりますが、記載のアプリケーションに使用できる高純度のcfDNAが得られます。
*2 血漿から得られるcfDNAの収量はドナーの健康状態に依存し、1 mlの血漿から0.1~100 ngとなります。
*3 血漿以外の試料については、収量や得られるDNAの断片サイズを現時点では確認していません。

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本キットが対応している試料

試料の種類

  • 血漿
  • 血清
  • 唾液
  • 尿
  • 脳脊髄液
  • 羊水
  • 培養後の細胞培養液
  • 胸水
  • 胆汁酸
  • 気管支肺胞洗浄液

 ※ 滑液は非対応

血漿試料での抗凝固剤(採血管)

  • Streck-DNA
  • K2 EDTA
  • K3 EDTA
  • Na2 EDTA
  • クエン酸Na
  • Na-F / K-Oxalate

 ※ ヘパリンは非対応

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対応した自動分注装置の例

Automation Noteはこちらをご覧下さい。

  • KingFisher Flex / Apex(Thermo Fisher社)
  • Fluent 480 / 780 /1080(Tecan社)
  • Microlab STAR(Hamilton社)
  • OT-2(Opentrons社)

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操作方法概略

操作方法概略

簡便・迅速な操作で、スケールアップや各種自動分注装置にも対応しています。


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操作方法の説明動画



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従来の磁気ビーズキットとの比較

MAGicBead(本製品)従来の磁気ビーズキット
アルコールが不要アルコールが必要
Binding bufferの液量が最小限多量のBinding bufferが必要
磁気ビーズの風乾が不要磁気ビーズの風乾が必要
迅速かつ効率的に抽出可能時間を要し非効率的

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使用例

異なるドナー由来の血漿からの抽出

異なるドナー由来の血漿からの本キットを用いたcfDNAの抽出

健常なドナー10人の血漿試料(1 ml)から抽出を行った。それぞれについて+はSpike in controlとして30 ngの50 bp DNA Ladder(#M5001)を添加したものを用いた。得られたcfDNAをCell-free DNA ScreenTape Analysis(Agilent Technologies社)で解析した。
本キットが異なる試料から問題なくcfDNA抽出を行えることが示された。


他社キットとの収率の比較

他社キットとの収率の比較

本製品および各社の磁気ビースキットで血漿試料(1 ml)からcfDNAを抽出した。得られたcfDNAの量をQubit 1× dsDNA HS Assay Kit(ThermoFisher Scientific社)で評価した。
本キットが高い収率でcfDNA抽出を行えることが示された。


スケールアップへの対応

スケールアップへの対応

1、3、9 mlの血漿試料から本製品でcfDNAを抽出した。


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MAGicBead cfDNA Isolation KitのFAQ

クリックで展開します

Q-1. 自動化装置に対応していますか?

A-1. はい。MAGicBead cfDNA Isolation Kitは、オープンプラットフォームタイプの磁気ビースシステムおよび自動分注装置のすべてに対応しています。



Q-2. Streck社の採血管(BCT)に保存した血漿試料に対応していますか?

A-2. はい。



Q-3. 体液試料中に存在するゲノムDNAを除去できますか?

A-3. いいえ。MAGicBead cfDNA Isolation Kitで抽出したDNA中には、ゲノムDNAが含まれます。下流の実験操作においてゲノムDNAが影響を及ぼす場合は、Select-a-Size DNA Clean and Concentrator MagBead Kit(#D4084)を用いて、目的サイズのDNA断片を精製することをお勧めします。



Q-4. 血漿以外の体液試料に対応していますか?

A-4. はい。MAGicBead cfDNA Isolation Kitは、血清、尿、唾液、脳脊髄液、羊水、培養後の細胞培養液、胸水、胆汁酸、気管支肺胞洗浄液に対応しています。



Q-5. 血漿の試料量の範囲はどのくらいですか?

A-5. 最大10 mlです。



Q-6. マニュアル操作の場合、磁気スタンドが必要ですか?

A-6. はい。お勧めの磁気スタンドは製品マニュアルをご確認下さい。



Q-7. すべての実験操作を室温で行えますか?

A-7. はい。詳細は製品マニュアルをご確認下さい。



Q-8. Proteinase K処理の操作を行いますか?

A-8. はい。室温またはより高温の条件でProteinase K処理を行います。詳細は製品マニュアルをご確認下さい。



Q-9. 得られたcfDNAを分光光度計で定量することはできますか?

A-9. いいえ。お勧めいたしません。分光光度計での定量および純度確認には、10 ng/μl以上のDNAが必要ですが、セルフリーな体液から得られるDNAは極めて微量です。





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cfDNA特集へのリンク

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キット内容

各キットコンポーネント名をクリックすると、単品の価格表をご覧いただけます。

キット外観

マニュアル法で操作を行う場合、磁気スタンドが別途必要です。MagneSphere Magnetic Separation Stand(Promega社)またはCentrifuge Magnetic Separation Rack(Permagen社)のご使用をお勧めします。
その他、必要な装置、器具類については製品マニュアルをご確認下さい。


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価格

[在庫・価格 :2024年04月28日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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納期 文献数
MAGicBead cfDNA Isolation Kit
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説明文
独自の磁気ビーズMAGicBeadの使用により,血漿,唾液,尿を始めとする幅広い体液試料から,簡便,迅速かつ高効率にセルフリーDNA(cfDNA)を抽出するキット。
法規制等
保存条件 室温 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.11

製品記事 MagBead / MagPrep Kitシリーズ(Zymo Research社)
関連記事 リキッドバイオプシー(Liquid Biopsy)研究用製品特集

[在庫・価格 :2024年04月28日 00時00分現在]

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MAGicBead cfDNA Isolation Kit

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説明文 独自の磁気ビーズMAGicBeadの使用により,血漿,唾液,尿を始めとする幅広い体液試料から,簡便,迅速かつ高効率にセルフリーDNA(cfDNA)を抽出するキット。
法規制等
保存条件 室温 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.11

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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