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悪性がんの検出に優れた新規モノクローナル抗体 Laminin-γ2鎖N末端部位(γ2pf)に特異的なモノクローナル抗体(クローンP2H)

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:68102

フナコシ /
フナコシ株式会社

がん浸潤マーカーとして知られるLaminin-γ2鎖のN末端にあるプロテアーゼフラグメントγ2pfに対する抗体です。γ2pfの生成量はがん組織の悪性度と相関があると考えられており,病理組織における浸潤性がん細胞の検出やLaminin-γ2鎖の機能解析に有用です。
本製品は横浜市立大学 木原研究所 宮崎香名誉教授の研究成果を元に製品化されました。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


P2H乳がん組織染色

クローンP2H抗体による正常乳腺組織および乳がん組織の染色例
上段:正常乳腺組織,下段:乳がん組織 (いずれもパラフィン切片)
正常乳腺組織ではクローンP2Hは乳腺基底膜のLaminin-332を染色しているのに対し,乳がん組織では細胞質が強く染まっていることが分かる。


Laminin-γ2鎖のN末端フラグメント(pfドメイン)と進行性がんについて

Laminin(ラミニン)はα鎖,β鎖,γ鎖のヘテロ三量体からなる巨大な細胞外糖タンパク質で,基底膜の基本構成因子として知られています。現在α鎖は5種類,β鎖は3種類,γ鎖は3種類が同定されており,15種類以上の組み合わせが報告されています。以前は発見された順に番号が付与されていましたが,現在はα鎖,β鎖,γ鎖の番号を並べる命名法が採用されております。例えば,がんとの関係が深いLaminin-332(Lm332)はα3, β3, γ2鎖から成るヘテロ三量体を示します1)

Laminin-γ2鎖は主にLm332のサブユニットの一つですが,浸潤性がんではγ2鎖が単量体またはβ3-γ2ヘテロ二量体として過剰に発現することが,Lm332の先駆的研究者である横浜市立大学 宮崎香名誉教授らによって報告されています1~3)。これらのγ2鎖は,BMP1などのプロテアーゼによって限定分解され,γ2pfと呼ばれる45 kDaのN末端断片を遊離します(下図参照)。宮崎名誉教授らは,γ2pfが切断されたLm332本体は,分解前の完全長Lm332よりもがん細胞の運動性を高めること1),また,γ2pf自体も浸潤促進活性を示すことを報告しました4)。最近,最もN末端側の領域(domain V)に対する新規抗体クローンP2Hを作製し,γ2pfがさらに小さい断片に分解されることや,この小断片が血管の浸透性や細胞移動を促進することなどを報告しています3, 5)。また他のグループによってγ2N末端断片ががん患者の血中や尿中で検出されることが報告されています6, 7)。このように,Laminin-γ2鎖はがんの悪性増殖に深く関わるとともに,がんの診断マーカーとしても重要と考えられています。このため,宮崎名誉教授らが開発した新規マウスモノクローナル抗体(クローンP2H)は,がん組織におけるγ2pfの機能解明のみならず,がんの病理解析やがんの診断にとっても優れたツールとして期待されています。


模式図

■ 参考文献



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特長

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品 名
(クローン名)
Anti-Laminin-γ2 N-terminal Fragment(P2H)
商品コードFDV-0025
抗体種マウスモノクローナル抗体
抗 原Recombinant Human Laminin-γ2 N-terminal pf Domain (Domain Ⅳ+Ⅴ)
サブタイプIgG2a
交差性ヒト,マウス
性 状マウス腹水(未精製)
適 用IHC(frozen & paraffin sections),WB
特異性Human γ2 Domain Ⅴ-NE2

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原著文献


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使用例

ウエスタンブロット

左:ヒト組換え体Laminin-γ2pfを還元条件下で電気泳動後,クローンP2Hで検出した。
右:肺扁平上皮がん細胞VMRC-LCPの培養上清(分泌タンパク質)をクローンP2Hで分析した。全長γ2鎖とγ2pf(45 kDa)に加え,45 kDaより小さい断片が見られる。15 kDaの断片はdomainⅤのNE1-2やNE2-3に相当する。

P2Hウエスタン

クローンP2Hによる正常皮膚組織および皮膚がん組織の免疫組織染色例

上段:正常皮膚組織,下段:皮膚がん組織 (いずれもパラフィン切片)
正常皮膚組織ではクローンP2Hは上皮基底膜構造を染色しているのに対し,皮膚がんの浸潤先進部位では,基底膜構造の染色は見られず,細胞質の強い染色が観察された。

P2H皮膚がん組織染色

肺扁平上皮がん組織(Lung squamous cell carcinoma)におけるLaminin α3鎖との比較(凍結切片)

肺扁平上皮がん組織の連続切片に対し,Laminin-332と発現分布の比較のため,抗γ2pf抗体(クローンP2H)および抗α3A抗体(クローン BG5, #FDV-0024)により免疫組織染色を行った。Laminin-332(α3A)はがん細胞周辺の基底膜様構造の染色が観察されるのに対し,γ2pfは基底膜様構造に加え,がん細胞の細胞質が染色されていた。細胞質陽性のがん細胞ではα3A鎖がほとんど検出されない。

P2H肺がん組織染色

その他の肺がん組織の抗γ2pf抗体(クローンP2H)による染色例(凍結切片)

上段:扁平上皮がん,下段:腺がん。
いずれも浸潤先進部位のがん細胞の細胞質が強く染色されている。

P2H免染

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価格

[在庫・価格 :2020年08月11日 23時08分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Anti-Laminin γ2 N-terminal fragment, Human, Mouse-Mono(P2H)
- 0
説明文
がん浸潤マーカーとして知られるLaminin γ2鎖のN末端部分を認識する抗体。γ2鎖のN末端部位は悪性腫瘍においてプロテアーゼにより切断され,約45 kDaのフラグメントγ2pfとして放出されることが知られ,本抗体はγ2pfを検出することが可能。
クローン:P2H
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
抗原種 Human 免疫動物 Mouse クラス IgG 標識 Unlabeled
交差性 Human/Mouse 適用 IHC,Western Blot
クロナリティ Monoclonal フォーマット 性状 Acsites 吸収処理
掲載カタログ ニュース2019年11月1日号 p.17
ニュース2019年8月15日号 p.13

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Anti-Laminin γ2 N-terminal fragment, Human, Mouse-Mono(P2H)

文献数:0

  • 商品コード:FDV-0025
  • メーカー:FNA
  • 包装:100μl
  • 価格:¥40,000
  • 在庫:3個以上
  • 納期:-
  • 法規制等:

説明文 がん浸潤マーカーとして知られるLaminin γ2鎖のN末端部分を認識する抗体。γ2鎖のN末端部位は悪性腫瘍においてプロテアーゼにより切断され,約45 kDaのフラグメントγ2pfとして放出されることが知られ,本抗体はγ2pfを検出することが可能。
クローン:P2H
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
抗原種 Human 免疫動物 Mouse
交差性 Human/Mouse 適用 IHC,Western Blot
標識 Unlabeled 性状 Acsites
吸収処理 クラス IgG
クロナリティ Monoclonal フォーマット
掲載カタログ ニュース2019年11月1日号 p.17
ニュース2019年8月15日号 p.13

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(テクニカルサポート 試薬担当)

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