HOME> 試薬> 生化学一般試薬/その他> 蛍光/標識用試薬> 蛍光および標識試薬> PolyamineRED
HOME> 試薬> 細胞培養> 細胞の解析> 細胞の染色/トレーサー> PolyamineRED

細胞内のポリアミンを検出する蛍光性試薬 PolyamineRED

掲載日情報:2018/05/24 現在Webページ番号:67882

フナコシ /
フナコシ株式会社

PolyamineREDはポリアミンと特異的に反応し,ポリアミンに赤色蛍光色素TAMRAを付加する試薬です。モノアミンやアミノ酸には反応しません。生細胞で使用できるため,細胞内ポリアミンを簡便に検出,半定量することができます。
本製品は,国立研究開発法人 理化学研究所 開拓研究本部 田中生体機能合成化学研究室の研究成果を元に製品化されました。
本製品は,研究用です。臨床用途には使用できません。

PolyamineRED

PolyamineREDは細胞膜透過性を有し,細胞内でポリアミンと反応し,ポリアミンにTAMRAを付加します。ポリアミンに結合したTAMRAは膜透過性を失うため,洗浄により未反応のPolyamineREDは除去することができ,細胞内のポリアミンを選択的に可視化することができます。ポリアミンはがん細胞で過剰生産されることが知られており,PolyamineREDを用いるとがん細胞で有意なポリアミンシグナルを検出できます。詳細は使用例をご参照下さい。

ポリアミンとは

MEMO

ポリアミンとは

ポリアミンはアミノ基を2つ以上含む直鎖アルキルアミン種の総称で,さまざまな構造のものが生体から同定されていますが,主にプトレシン(ptrescine),スペルミジン(Spermidine),スペルミン(Spermine)が主要なものとして知られています。哺乳動物,微生物,植物を問わず存在し,細胞内にサブ-mM~mMの高濃度で存在すると考えられています。
生理的pHではポリカチオン性を示し,DNA/RNAやタンパク質との相互作用を通じてさまざまな生理活性を示すことが報告されています。がん細胞ではポリアミンの合成遺伝子であるornithine decarboxylase (ODC)の発現が向上することによりポリアミンが過剰産生されることが知られるため,ポリアミンはがんマーカーとして期待されています。しかしながら,ポリアミンの簡単な構造ゆえに解析が難しく,HPLCによるスループットの低い分析方法に限定されていました。
また,ポリアミンの分析は細胞を破砕後,タンパク質や他の低分子を除去するため前処理が不可欠で,前処理により生じるバイアスが懸念されています。そのため,前処理なく,生細胞内のポリアミン量を定量できる手法が期待されています。
PolyamineREDは理化学研究所 田中主任研究員らにより開発された新規ポリアミン検出試薬で,細胞内のポリアミンに特異的にTAMRAを標識し可視化する世界初のポリアミン検出試薬です。

PolyamineRED

ポリアミンの生体内合成の経路



目次に戻る

特長

  • PolyamineREDはグリシンプロパギルエステルがポリアミンと特異的かつ迅速に反応することを利用した試薬です。ポリアミンにTAMRAを標識することで細胞内ポリアミンを可視化することができます。
  • ローダミンのフィルターセットで観察できます(励起/蛍光波長:560 nm/585 nm)。
  • ポリアミン(プトレシン,スペルミジン,スペルミン)に高い特異性を示し,アミノ酸やモノアミンにはほとんど反応しません。
  • 細胞膜透過性を有し,生細胞のポリアミンの検出に使用できます。未反応の試薬は洗浄により除去でき,ポリアミン-TAMRA付加体はポリアミンのポリカチオン性により,細胞内に滞留します。
  • 前処理不要かつ簡便な操作で細胞内ポリアミンを検出できます。
  • 細胞内蛍光強度で総ポリアミン量を半定量できます*
  • ポリアミンの細胞内局在を観察することができます。

* 総ポリアミンを検出するため,個々のポリアミン種の定量はできません。

細胞膜透過性

目次に戻る

アプリケーション

  • 細胞内ポリアミンの半定量
  • 細胞内ポリアミンの局在評価

目次に戻る

原著論文

K. Vong, K. Tsubokura, Y. Nakao, T. Tanei, S. Noguchi, S. Kitazume, N. Taniguchi, K. Tanaka, Chem. Commun., 53, 8403~8406 (2017).
"Cancer cell targeting driven by selective polyamine reactivity with glycine propargyl esters."
[PMID : 28589196]

目次に戻る

操作法概略

  1. 新しく作製した培地にPolyamineREDを終濃度10~30μMで添加する。
  2. 培養細胞の培地を除去し,PBSで2回洗浄する。
  3. PolyamineRED含有培地を添加する。
  4. 10分以上培養する。
  5. 細胞をPBSで3回洗浄する。
  6. ホルムアルデヒド固定後,任意の染色を行ない,観察する。

メタノール固定はポリアミン成分が細胞外に漏出する恐れがあるため,お勧めいたしません。

操作法概略

目次に戻る

使用例

がん細胞と非がん細胞のポリアミンの検出

3種類のがん細胞(MCF7,MDA-MB-231,SK-BR-3)と2種類の非がん細胞(MCF10A, リンパ球)に30μMのPolyamineREDを10分間処理し,PBSで3回洗浄し,DAPI染色後に細胞をホルマリン固定した。がん細胞で有意にTAMRAのシグナルが見られた。一方,非がん細胞にはポリアミン量が少ないため,MCF10やリンパ球ではTAMRAのシグナルがほとんど検出されなかった。

3種類のがん細胞

ポリアミンの細胞内局在

MDA-MB-231に30μMのPolyamineREDを10分間処理後,DAPI染色し,細胞を固定した。MDA-MB-231では,ポリアミンは細胞質よりも核内から強く検出された。PolyamineREDを用いることで,細胞内ポリアミンの局在を評価できる。

ポリアミンの細胞内局在

参考:グリシンプロパギルエステルのポリアミン特異性

グリシンプロパギルエステルのモデル分子(Benzyloxycarbonyl glycine propagyl ester)とポリアミン(プトレシン,スペルミジン,スペルミン),アミノ酸およびモノアミンの反応をHPLCで追跡した。
ポリアミン(スペルミン,スペルミジン,プトレシン)に対してのみ反応が進み,モノアミン(エピネフリン)やアミノ酸(リシン)に対してはほとんど反応が進行しなかった。ポリアミンに対する反応性はアミノ基の数が多いほど高い傾向があった。(引用:原著論文)

物質名 反応率%
Spermine 82%
Spermidine 78%
Putrescine 66%
Epinephrine <1%
Lysine 2%


目次に戻る

価格

[在庫・価格 :2018年06月22日 19時51分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。
詳細 商品名 商品コード メーカー 包装 価格 在庫 納期 文献数 リスト
PolyamineRED <Intracellular Polyamine Detection Reagent>
データシート
FDV-0020 FNAフナコシ
フナコシ株式会社
0.5 mg ¥35,000 3個以上 - 0 追加

説明文 ポリアミンと特異的に反応し,ポリアミンに赤色蛍光色素TAMRAを付加する試薬。モノアミンやアミノ酸にはほとんど反応しない。生細胞で使用できるため,細胞内ポリアミンを簡便に検出,半定量することができる。
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事
関連記事

[在庫・価格 :2018年06月22日 19時51分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。

PolyamineRED <Intracellular Polyamine Detection Reagent>

文献数:0


  • 商品コード:FDV-0020
  • メーカー:FNA
  • 包装:0.5mg
  • 価格: ¥35,000
  • 在庫:3個以上
  • 納期:-

説明文 ポリアミンと特異的に反応し,ポリアミンに赤色蛍光色素TAMRAを付加する試薬。モノアミンやアミノ酸にはほとんど反応しない。生細胞で使用できるため,細胞内ポリアミンを簡便に検出,半定量することができる。
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事
関連記事

目次に戻る

CONTACT

お問い合わせ先(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。