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エクソソーム研究用試薬のリーディングカンパニー(System Biosciences 社)

掲載日情報:2018/08/01 現在Webページ番号:66043

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Vol.34 エクソソーム研究用試薬のリーディングカンパニー

System Biosciences 社 は、エクソソーム研究やゲノム編集などに関するユニークで革新的なツールと受託サービスを提供しているメーカーです。サンフランシスコから約30 マイル南東のパロ・アルト市に本拠を置き、周囲にはAgilent Technologies 社、Genentech 社などのバイオ関連企業の他、スタンフォード大学やカリフォルニア大学サンフランシスコ校が所在します。今回は、エクソソーム研究に革新をもたらしたExoQuick シリーズについてお話を伺いました。

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2010 年、私たちSystem Biosciences(SBI)社の研究者は、長い間「細胞の小さなゴミ箱」としか考えられてこなかった「エクソソーム」を回収する新たな方法を開発しました。それがエクソソームを沈殿・回収できるポリマー試薬ExoQuick です。その当時、エクソソーム研究はまだ発展初期で、研究者は実験室で長時間を費やし、苦労してエクソソームを回収してい ました。私たちはその状況を打開すべく、「エクソソームをより簡単な操作で回収する」というビジョンを掲げて、ExoQuickを開発・発売したのです。ExoQuick(およびExoQuick-TC)は、現在に至るまでに600 を超える文献で使用され、私たち はエクソソーム研究に大きく貢献してきたと自負しています。

2010 年以降、「エクソソーム回収方法」のトレンドは変化しました。現在では、市場に様々な回収法・精製法が溢れており、選択肢が豊富にあります。エクソソームの回収には、主に超遠心分離法が用いられ、次いでサイズ排除クロマトグラフィー、沈降法(ExoQuick など)、または下流のアプリケーションに応じていくつかの方法を組み合わせて用いられています。それぞれの方法には長所と短所(時間・操作性・精製度)があるため、貴重な試料を処理する前に、目的の実験に最適な回収方法を 慎重に検討しなければなりません。

ExoQuick 発表後、私たちはお客様から「エクソソーム中の因子を高感度に検出するアプリケーション(例えばNGS、MS 解析)に使用できる、高純度なエクソソームを回収したい」というリクエストを、毎日のように受けていました。そこで「ExoQuick と同等のエクソソーム収量」「より純度の高いエクソソームの回収」「シンプルな操作性」をすべてかなえる手法の 開発に取り組み、2018 年、ExoQuick ULTRA / ExoQuick-TC ULTRA の発表に至りました。血清や血漿などの生体試料中 にはアルブミン、IgG などの夾雑タンパク質が多く含まれていますが、バイオマーカーはそれらより少ない量で存在します。 夾雑物が多量に含まれる試料からバイオマーカーを検出するというのは、「干し草の山の中にある1 本の針」を見つけるような ものです。私たちの開発したExoQuick ULTRA シリーズは、これらの夾雑タンパク質を低減することができるため、得られ たエクソソームはNGS、MS 解析にお勧めです。ヒト疾患に対する診断マーカーや予後マーカーとしてのエクソソーム利用の 先駆け研究において、私たちのExoQuick ULTRA シリーズはその一助となると信じています。

エクソソーム研究におけるイノベーターの1 人として、私たちはこれからもエクソソーム研究を推進するための革新的ツールの開発に尽力し続けます。「革新」は私たちの中核となるモットーであり、私たちはその分野の「第一人者」で居続けたいと考えています。そして私たちの製品を使用した研究により、新しい知見が次々と生み出されることを祈っています。

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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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