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組織透明化試薬 RapiClear

掲載日情報:2023/02/21 現在Webページ番号:64228

RapiClearは、水溶性の組織試料透明化試薬です。組織を透明化することにより、蛍光染色または非蛍光染色された動物や植物組織中の細胞形態を見やすくすることができます。
ユーザーレビューはこちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

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使用例

蛍光染色結果の三次元的解析画像

RapiClear bottle3

(左)マウス腸の蛍光染色画像。血管:赤紫色、核:緑色
(中央)マウス膵島の蛍光染色画像。血管:赤紫色、外分泌腺房:青緑色、膵島の核:緑色
(右)ハエ神経の蛍光染色画像。神経分枝:緑色, シナプス前末端:赤紫色、細胞体:青色

ギャラリー

各画像をクリックすると、高画像の図と解説をご覧いただけます。

  • Mouse brain in RC147
  • Mouse embryo in RC147
  • Mouse cerebellum in RC152
  • Mouse spinal cord in RC149
  • Drosophila brain in RC147
  • Mouse hippocampus in RC149
  • Mouse hippocampus in RC152
  • Mouse brain in RCCS
  • Mouse pancreas in RC152
  • Mouse spinal cord in RC149
  • Mouse spleen in RC152
  • Mouse brain in RC152
  • 画像No. 試料名、商品コード

  1. マウス脳、#RC147
  2. マウス胚、#RC147
  3. マウス小脳、#RC152
  4. マウス脊髄、#RC149
  5. ショウジョウバエ脳、#RC147
  6. マウス海馬、#RC149
  7. マウス海馬、#RC152
  8. マウス脳、#RCCS
  9. マウス膵臓、#RC152
  10. マウス脊髄、#RC149
  11. マウス脾臓、#RC152
  12. マウス脳、#RC152

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特長

  • 適用動物種:哺乳動物、植物、昆虫、ゼブラフィッシュ、生体材料スキャフォールド(コラーゲン、マトリゲル、アガロースなど)
  • 0.5 mm以下の厚さの組織スライスの場合、30分で透明化できます
  • 水、バッファーおよびグリセリン中の試料を直接RapiClearに入れて透明化できます。
  • 透明化後、試料を再度バッファーなどに浸すと、透明化する前の状態に戻ります。
  • 透明化する際に、組織が変形することはありません。
  • 組織を透明化することにより、蛍光染色の結果を三次元的に観ることができるようになります。

動物種、器官および組織の厚さによって使用するRapiClearの種類、透明化にかかる時間が異なります。


ゼブラフィッシュ(zebrafish)研究用製品特集


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製品ラインナップ/選択ガイド

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 RapiClear
1.47 1.49 1.52 1.55 CS
Solution Gel
包装・商品コード 10 ml RC147001 RC149001 RC152001 RC155001
20 ml RCCS001 RCCS004
100 ml RC147002 RC149002 RC152002 RC155002 RCCS002 RCCS005
500 ml RCCS003
製品データシート pdf※最新のデータシートでない場合があります pdf※最新のデータシートでない場合があります pdf※最新のデータシートでない場合があります pdf※最新のデータシートでない場合があります pdf※最新のデータシートでない場合があります
試料の種類 動物種 マウス 組織切片
(組織の厚さ)
<0.5 mm
>0.5 mm
臓器全体 脳、腎臓
胃、腸、肝臓、肺、膵臓、心臓、皮膚など
胎児 <E13.5
>E13.5
ラット 組織切片
(組織の厚さ)
<0.5 mm
>0.5 mm
ゼブラフィッシュ 幼生
成体
昆虫 ハエ、バッタ、ゴキブリなどの組織
植物 シロイヌナズナ(A. thaliana )、イネ、タバコなど
オルガノイド 厚さ <0.5 mm
>0.5 mm
生体材料 マトリゲル、コラーゲンマトリックス、アガロース

RapiClear 1.55を使用して、臓器そのものを透明化する際には他の透明化試薬で前処理が必要です。ご注意下さい。
前処理例:試料はまず、 SCALEVIEW-A2 solution (Olympus Co., LTD.) 50 mlで2日間処理した後、 ScaleB4 solution(8M Urea)(参照:Nat. Neurosci. 14, 1481~1488(2011).)で5~10日間処理する。

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操作方法概略

ワンステップ透明化処理(RapiClear 1.47、1.49、1.52)

ワンステップ透明化処理

CLARITY併用(RapiClear CS)

CLARITY併用

Scale併用(RapiClear 1.55)

Scale併用

試料の封入

免疫染色

Quick Guide

各項目をクリックすると、それぞれの操作方法概略(pdf)をご覧いただけます。

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使用例動画

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関連資料

各画像をクリックすると、関連資料(pdf)をご覧いただけます。

Brochures

One Step Tissue Clearing Reagents RapiClear Application in Multiscale 3D Image Mouse Brain in RapiClear CS Reagent Mouse Pancreas in RapiClear 1.52 Reagent Cerebral organoid in RapiClear 1.49 Reagent Hippocampus in RapiClear 1.49 and 1.52 Reagents Neuromuscular Junction in RapiClear 1.49 and 1.52 Reagents Spinal Cord in RapiClear 1.49 Reagent

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ユーザーレビュー


トランスジェニックナミテントウ(<i>Harmonia axyridis</i>)2 齢幼虫 whole bodyの透明化、蛍光顕微鏡観察

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トランスジェニックナミテントウ(Harmonia axyridis)2 齢幼虫 whole bodyの透明化、蛍光顕微鏡観察

新美輝幸 教授(基礎生物学研究所 進化発生研究部門)

  • 透明化試薬:RapiClear 1.47
  • 固定:4% パラホルムアルデヒド(PFA)
  • 顕微鏡:蛍光実体顕微鏡



マウス肺・肝臓の透明化

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マウス肺・肝臓の透明化

大学所属ユーザー

  • 透明化試薬:RapiClear 1.52
  • ユーザーの評価:★★★★★(満点5点)




イヌ正常歯髄の透明化

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イヌ正常歯髄の透明化

大学所属ユーザー

  • 透明化試薬:RapiClear 1.52
  • 血管を緑色に染色した。
  • ユーザーの評価:★★★★★(満点5点)




マウス腎臓の透明化

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マウス腎臓の透明化

匹田貴夫 特任准教授(岡山大学 研究推進機構)

  • 透明化試薬:RapiClear 1.47
  • 固定:4% パラホルムアルデヒド(PFA)
  • 検出:Carl Zeiss 780
  • ユーザーの評価:★★★★☆(満点5点)
  • 長所:非常に簡便に透明化出来る。
  • 短所:抗体によっては退色する可能性あり。





以下のとおり四重染色を行った。

  • 血管:抗CD31抗体(Alexa 488、緑)
  • ポドサイト(糸球体足細胞):抗Nephrin抗体(Alexa 546、赤)
  • アクチン骨格:Phalloidin(Alexa 647、グレー)
  • 核:Hoechst(青)



頭部・下半身を切断したマウス胎仔(胎齢11.5日)の透明化

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頭部・下半身を切断したマウス胎仔(胎齢11.5日)の透明化

大学所属ユーザー

  • 透明化試薬:RapiClear 1.52
  • ユーザーの評価:★★★★☆(満点5点)




マウス子宮・卵巣の透明化

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マウス子宮・卵巣の透明化

大阪大学 医学部 産婦人科様

  • 透明化試薬:RapiClear 1.52
  • ユーザーの評価:★★★★☆(満点5点)




マウス胎仔腹壁の透明化

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マウス胎仔(胎齢16.5日)腹壁の透明化

大学所属ユーザー

  • 透明化試薬:RapiClear 1.49
  • SHG光によるコラーゲンのイメージングに使用した。
  • ユーザーの評価:★★★★★(満点5点)
  • すぐに使用できて使い勝手が良かった。




ヒト胆管組織の透明化

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ヒト胆管組織の透明化

大学所属ユーザー

  • 透明化試薬:RapiClear 1.52
  • 免疫蛍光染色に使用した(CK19:緑、S100:赤)。
  • ユーザーの評価:★★★★★(満点5点)
  • 非常に簡便に透明化が可能だった。




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FAQ

Q-1. RapiClearの屈折率はどれくらいですか?

A-1. 商品名中の数字が、それぞれの屈折率(RI)を表しています。例えば、RapiClear 1.52のRIは1.52nD(589.3 nm)です。

屈折率(RI)


Q-2. 免疫組織染色後に固定を行っても良いですか?

A-2. 免疫組織染色後の固定は、試料の変形を防ぎたい場合にお勧めです。PBSTで完全に洗浄した後は、RapiClearによる透明化への影響はありません。


Q-3. RapiClearの透過性について教えて下さい。

A-3. この溶液は370 nmの光を吸収しますが、400 nm以上の光は透過します。



Q-4. 厚い試料をRapiClearで処理した後、ぼやけた画像しか得られないのはなぜですか?

A-4. 0.3 mmより厚い組織には、Alexa Fluor 633、635、647など近赤外スペクトルの蛍光色素を適用することをお勧めします。さらに、画像の取り込みには、NAが大きく作動距離が長い対物レンズを使用することが重要です。



Q-5. 有機色素とRapiClearの適合性に関する情報はありますか?

A-5.これまでの 試験結果によると、Alexa Fluor、DyLight、Brilliant Violet、およびCyDye reactive蛍光色素は問題なくご使用いただけます。



Q-6. RapiClearで透明化処理を行った試料は、どのように保存すればよいですか?

A-6. 透明化処理を行った試料のスライドは必ず4℃で保管して下さい。試料が乾燥しないように注意して下さい。



Q-7. 試料を透明化処理するには、どのくらいのRapiClearを使用する必要がありますか?

A-7. 試料とRapiClearの体積比は少なくとも1:5で行うことを推奨します。



Q-8. RapiClearに気泡が見られる場合はどうすればよいですか?

A-8. 試料をRapiClearで処理する前に、マイクロ遠心機で数秒間遠心分離して内部の気泡を取り除くことをお勧めします。



Q-9. 試料のスライドに粘着性がある場合はどうすればよいですか?

A-9. 綿棒を水で濡らし、スライドを数回軽く拭いて余分なRapiClearを取り除きます。



Q-10. Dip-inレンズをRapiClearに浸すことはできますか?

A-10. はい、RapiClearはDip-inレンズと互換性があります。イメージング後のレンズは脱イオン水、次いでエタノールで拭き取り、RapiClearを除去して下さい。


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関連製品 iSpacer

RapiClearを満たして試料を観察する際に便利な試料ホルダーです。カバーグラスで挟んで使用します。RapiClearを満たしたまま両面からの観察が可能になります。様々なサイズや厚さだけでなく、片面粘着タイプと両面粘着タイプもあります(製品ラインナップを参照)。
製品の詳細はiSpacerをご覧下さい。

iSpacer使用イメージ

iSpacer外観iSpacer

製品ラインナップ

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

iSpacer、Single sided sticky iSpacer、Double sided sticky
ウェル数 サイズ 厚さ/深さ 容量 包装・商品コード ウェル数 サイズ 厚さ/深さ 容量 包装・商品コード
50 sheets 250 sheets 50 sheets 250 sheets
1 26×16 mm 0.15 mm 75μl IS101 IS111 1 26×16 mm 0.05 mm 25μl IS201 IS211
0.2 mm 100μl IS001 IS010 0.25 mm 125μl IS203 IS213
0.5 mm 250μl IS002 IS011 3.0 mm 1.5 ml IS004 IS013
1.0 mm 500μl IS003 IS012 7.0 mm 3.5 ml IS005 IS014
4 直径7 mm 0.15 mm 12μl/each IS006 IS015 4 直径7 mm 0.05 mm 4μl/each IS204 IS214
0.2 mm 15μl/each IS007 IS016 0.25 mm 18μl/each IS206 IS216
0.5 mm 35μl/each IS008 IS017
1.0 mm 75μl/each IS009 IS018

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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