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フナコシニュース連載企画 「FRONTIERS」九州プロサーチLLPの紹介

掲載日情報:2017/01/13 現在Webページ番号:63383

Frontiers

Vol. 44 タンパク質を大規模定量分析する技術を産学連携でご提供

九州プロサーチLLP は,(株)産学連携機構九州(九大TLO)と,(株)LSI メディエンスとの共同出資により設立された有限責任事業組合です。医学検査・分析の知識・技術を活用し,研究開発および研究支援を行っています。九州プロサーチLLP が産学連携で技術の実用化に至るまでのお話を伺いました。 



1. タンパク質を大規模定量分析する技術

通常の蛍光物質には近年,様々な生命現象の理解や各種疾患の原因解明および診断法の開発において,生命現象の直接的な担い手であるタンパク質を,大規模かつ正確に定量分析する技術が求められています。九州大学 生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と松本雅記准教授の研究グループは,網羅的なヒトタンパク質ライブラリーと,高感度な定量分析手法であるMRM(Multiple Reaction Monitoring)法を組み合わせた次世代の定量プロテオミクス技術『iMPAQT 法』を開発しました1

2. iMPAQT 法について

iMPAQT(in vitro proteome-assisted MRM for Protein Absolute QuanTification)法は18,000 種以上にもおよぶ組換え体 タンパク質からMRM 測定メソッドライブラリーを構築しました。抗体を使用せずに短時間で大規模なタンパク質定量分析が可能なため,医学・生命科学研究分野での活躍が期待されています。本技術を使った研究例として,特定領域の代謝酵素解析を行う事により,癌増殖メカニズムの一部解明に成功しました1,2。関連研究者からの分析要望も多く,当該技術サービス実用化は急務でした。

3.産学連携での技術開発と実用化

iMPAQT 法の実用化には,医学・創薬研究にも耐えうる安定した分析品質の確保が必須となります。そこで,2014 年より臨床検査や治験での業務実績のある株式会社LSI メディエンスと提携し,本技術実用化へ向け分析法バリデーションや,さらなる高感度化,スループット改善などの技術ブラッシュアップを進めて来ました。また,iMPAQT 法の運用にはオペレーターの高度な技術力や,大規模分析結果の解析まで含めた支援も必要となることから,産学連携の研究支援組織として『九州プロサーチ有限責任事業組合(KPSL)』を設立し,分析技術者の育成および研究支援活動に努めて来ました。そして,共同研究開始から3 年が経過した2018 年6 月より,ヒト代謝酵素約340 種に関して正式に受託サービスを開始しました。

4.産学連携での技術開発と実用化

iMPAQT 分析サービスは,上記のとおりヒト代謝酵素約340 種に特化したパネルメニューとなりますが,昨今の生命科学研究のニーズから,パネルラインナップの拡充や,ヒト臨床検体およびマウスなどの動物検体での分析にも対応すべく開発を継続しています。本技術の拡大によって高精度なプロテオミクス分析が手頃に供給される事になり,生命科学基礎研究や創薬研究は勿論の事,臨床検査現場での各種疾患の診断法や治療効果モニタリング法の開発等,従来までの抗体ベースの測定では成し得なかった新たな臨床診断の確立が期待されます。

九州プロサーチLLPのサービス

次世代の定量プロテオミクス技術で分析します

お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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