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内在性ペルオキシダーゼ活性のブロッキング法

掲載日情報:2007/08/06 現在Webページ番号:964

免疫染色(免疫組織化学、IHC)特集 免疫染色実験ガイドカタログバナー

Vector Laboratories 社の内在性ペルオキシダーゼ活性のブロッキング法をご紹介します。

Vector Laboratories 社 Tutorials(動画による操作方法の説明)



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操作方法

方法1 :
3 %過酸化水素溶液で 5 分間反応させ、水で 2 〜 3 分間洗浄する。

もっとも迅速で簡単なブロッキング方法ですが、操作中に発生する気泡により、凍結切片や、内在性ペルオキシダーゼ活性が高い標本(塗抹血液標本等)に損傷を及ぼす可能性があります。

方法2 :
0.3 %過酸化水素/メタノール溶液で 20 〜 30 分間反応させ、水で 2 〜 3 分間洗浄する。

内在性ペルオキシダーゼ活性が高い切片や凍結切片に適しています(例:塗抹血液標本や細胞遠心標本)
試料に合わせ過酸化水素の濃度を上げたり、反応時間を短くすることもできます。メタノールはヘムの破壊を促進するため、低い過酸化水素濃度で長時間の反応処理が必要です。この方法は細胞表面マーカーの場合を除き、一般的に使用される優れた方法です

方法3 :
180 mg β - D(+)グルコース、5 mg グルコースオキシダーゼ、6.5 mg アジ化ナトリウム / 50 ml PBS で 37 ℃、1時間反応させ、PBS で 5 分間の洗浄を 3 回繰り返す。

グルコースオキシダーゼの酵素反応により、非常にゆっくり、かつ持続的に低濃度の過酸化水素を生成します。ペルオキシダーゼ活性が持続的に完全に阻害されるので、あらかじめ過酸化水素を加える方法よりも優れた方法とされています。
参考文献:Andrew S.M., Jasani, B., Histochem J. 19:426-430(1987).

方法4 :
0.3 %過酸化水素/40 %メタノール( in PBS )で一晩反応させる

造血組織の膜マーカーを保存する場合に優れた方法です。

方法5 :
100 %エタノールで固定後、希塩酸( 0.2 ml 濃塩酸/100 ml エタノール)で 15 分間室温で反応させる。

方法6 :
0.01 %過ヨウ素酸で 10 分間反応させ、続いて生成するアルデヒドを低減するため、水素化ホウ素ナトリウム水溶液( 0.1 mg/ml )で 2 分間処理する。

方法7 :
0.05 %アジ化ナトリウム( DAB / 過酸化水素溶液に混合)で処理する。

方法8 :
0.1 %フェニルヒドラジンで 37 ℃、60 分間処理する。

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