HOME> 特集> 光学顕微鏡・電子顕微鏡観察に 金コロイド特集
HOME> 試薬> 免疫化学> 免疫染色(免疫組織染色)> 金コロイド標識製品> 光学顕微鏡・電子顕微鏡観察に 金コロイド特集

Gold Colloid 光学顕微鏡・電子顕微鏡観察に 金コロイド特集

掲載日情報:2017/12/01 現在Webページ番号:8787

BBI Solutions社は、高品質な金コロイドおよび関連製品を製造する世界的なリーディングカンパニーです。BBI Solutions社では、製品の信頼性・再現性を最大限に重視した品質管理試験を行っています。

BBI Solutions社について

BBI Solutions社は、高品質な金コロイドおよび関連製品を製造する世界的なリーディングカンパニーです。製品の選択からトラブルシューティングまで、ハイレベルなテクニカルサポートをご提供できます。BBI Solutions社では、製品の信頼性・再現性を最大限に重視した品質管理試験を行っています。その独自の品質管理の徹底により、BBI Solutions社製品は、金コロイドを用いたライフサイエンス研究分野およびイムノクロマト診断薬業界においてゴールドスタンダードとして認識されており、約25年に渡って世界中の研究者に愛用されてきました。

金コロイド

目次に戻る

金コロイドについて

金コロイドを用いる利点は、顕微鏡または目視で、目的因子を観察するマーカーとして使用できる点にあります。ほかの検出手法と比べても、極めて高解像度での光学顕微鏡/電子顕微鏡観察が可能です。

蛍光標識法と酵素発色法を用いた試料では、シグナルは経時的に退光・退色してしまいますが、金コロイド標識ではそのようなシグナルの減衰はなく、退色することもありません。また、金の微粒子の特性により、複数の目的因子を異なるサイズの金コロイド粒子で標識することで、電子顕微鏡観察での定量が可能です。

光学顕微鏡観察下では、銀増感法により生成される茶色・黒色の染色像は、ほかの染色法をはるかに上回る感度と解像度を示します。そのほかの一般的な染色法と併せて対比染色することも可能です。酵素法による検出とは異なり、金コロイドは基本的に非毒性で安全性が高く、容易に取り扱うことができます。また安定性に優れており、製品を冷蔵で長期保存することが可能です。

電子顕微鏡観察下では、金コロイド粒子は、特別な試薬などで処理することなく可視化できます。

また、金コロイドはメンブレンなどの固相に、ブロッティングなどによって固定化されたタンパク質の可視化にも用いられています。この金コロイド粒子に銀増感法を組み合わせると、タンパク質の検出感度はさらに増加します。メンブレン上に固定されたタンパク質の染色においては、金コロイドを用いた検出法が、最も優れた高感度・高解像度な染色手法です。また高感度な検出が可能なため、貴重な一次抗体の使用量を抑えることができます。

細胞表面の抗原を電子顕微鏡観察するイメージ図

細胞表面の抗原を電子顕微鏡観察するイメージ図

Gold Colloid Starter Pack(#GCIKITLIFE)の波長スキャン(600-450 nm)

Gold Colloid Starter Pack(#GCIKITLIFE)の波長スキャン(600-450 nm)

目次に戻る

金コロイド製品のラインナップ

BBI Solutions 社では、濃度と粒子径の異なる金コロイドをラインナップしています。いずれの濃度の製品も、粒子径のばらつきは低く、ロット間差はほとんどありません。
濃度がOD520 = 1 の金コロイドは、粒子径2 ~ 250 nmからご選択いただけます。高濃度(OD520 = 5 ~ 100)の金コロイドは、粒子径20 ~ 80 nmからご選択いただけます。こちらはすでに濃縮済みであるため遠心操作が不要で、そのまま抗体などの高分子への標識反応に使用できます。コロイドの凝集リスクは、最小限に抑えられています。

下記のプルダウンリストより、金コロイドの粒径を選択すると、製品をご検索いただけます。

■金コロイド(OD520=1)

2nmのものODはOD400:≧0.015です。

粒径

■高濃度の金コロイド(OD520=5~100)

粒径 OD520

金コロイドFAQ

■金コロイドの仕様について

Q-1.金コロイドの溶媒は何ですか?

A-1.負荷電金コロイドの溶媒は水です。分散剤は含まれません。金コロイドの製造の過程に使用した試薬がごく微量含まれますが、通常の実験には影響を及ぼしません。なお、どのような物質がどの程度含まれるかは社外秘です。
正荷電金コロイドはTrisバッファー(1%BSA、20%グリセロール含有)に溶解されています。


Q-2.溶液は滅菌されていますか?

A-2.いいえ、滅菌はされていません。しかし、金コロイドを作製する際に煮沸する過程がありますので、ある程度は殺菌されています。ただし、保存剤は含まれておりませんので、開封後はご注意下さい。


Q-3.金コロイドの表面には分散剤がコーティングされていますか?

A-3.負荷電金コロイドに分散剤は基本的にコーティングされていません。2 nmの製品(EMGC2)のみ、sodium thiocyanateがコーティングされています。
正荷電の金コロイドには正に荷電させるためにポリ-L-リジンがコーティングされています。


Q-4.他社の金コロイドと比較した利点はなんですか?

A-4.

  • 粒子径のバラつきが少ない(CV値が低い)。
  • 他社にない粒径、高濃度ODの製品がある。
  • 金コロイドの作製に遠心法を使用していないので、金コロイドへのダメージが少ない。
  • 世界で最も金コロイドの供給量が多いメーカーで、高い製造技術と品質管理体制により最高品質の製品が提供できます。

Q-5.各粒径やOD値の粒子数や金の含有量、表面積が知りたいのですが。

A-5.こちらからご確認いただけます。


Q-6.金コロイドの平均粒径はどうやって出しているのですか?

A-6.ロット毎に、透過型電子顕微鏡(TEM)で100粒子測定し、平均値を算出しています。
平均値は試験成績書に記載されています。


Q-7.ゼータ電位のデータはありますか?

A-7.はい、あります。以下をご参照下さい。

粒子径(nm) 粒子数(particles/ml) 質量(g/ml) ゼータ電位(mV)
2 1.5 × 1014 1.21 × 10-5 - 34.1
5 5.00 × 1013 6.32 × 10-5 - 38.6
10 5.70 × 1012 5.76 × 10-5 - 38.4
15 1.40 × 1012 4.77 × 10-5 - 42.8
20 7.00 × 1011 5.66 × 10-5 - 41.4
30 2.00 × 1011 5.46 × 10-5 N/A
40 9.00 × 1010 55.82 × 10-5 - 44.0
50 4.50 × 1010 55.68 × 10-5 N/A
60 2.60 × 1010 55.68 × 10-5 -50.2
80 1.10 × 1010 55.69 × 10-5 -52.8
100 5.60 × 109 55.66 × 10-5 -56.3
150 1.66 × 109 55.66 × 10-5 - 60.5
200 7.00 × 108 55.66 × 10-5 -56.1
250 3.60 × 108 55.68 × 10-5 - 66.7

Q-8.各粒径の吸光度のデータはありますか?

A-8.はい、あります。こちらからご覧いただけます。


Q-9.pHを変えても安定性は変わりませんか?

A-9.pH 3-9の間では安定です。


Q-10.試験成績書が欲しいのですが。

A-10.試験成績書はこちらからご入手いただけます。このURLに掲載されていないロットの試験成績書をご希望の場合は、弊社テクニカルサポート部までご連絡下さい。


Q-11.溶液の色が粒径によって違うのですが正常ですか?

A-11.はい、正常です。金コロイドは粒径のサイズによって色が異なります。基本的には赤色ですが、2nmではほぼ透明、80nm以上だと不透明な赤色溶液です。

金コロイド溶液の色

Q-12.ボトルに金コロイドが沈殿しているのですが、製品に問題がありますか?

A-12.ボトルの底にもやもやした赤茶や灰色の沈殿物(下記画像参照)がある場合は、凝集ではなく単に金コロイドが沈殿しているだけですので、品質に問題ありません。よく転倒混和し、再懸濁してご使用下さい。

金コロイドの沈殿

Q-13.溶液に黒いつぶつぶが見えます。凝集ですか?

A-13.はい、転倒混和しても再懸濁できず、黒いつぶつぶが残るようなら金コロイドが凝集しています(以下画像参照)。凝集してしまった金コロイドを、元に戻すことはできません。新しい製品のご購入をお勧めします。原因としては製品が凍結した可能性があります。
凝集ができる理由は「金コロイドの保存や有効期限について」をご覧下さい。

画像をクリックすると拡大表示され、凝集の状態をご確認いただけます。


■金コロイドの保存や有効期限について

Q-14.冷凍保存できますか?

A-14.いいえ、できません。金コロイドは冷凍すると凝集してしまいます。絶対に冷凍しないで下さい。
また、温度コントロールが不調の冷蔵庫で保存すると、置き場所によってはボトルが凍結してしまい、金コロイドが凝集してしまう場合がありますので、保存場所にはご注意下さい。


Q-15.有効期限について教えて下さい。

A-15.ロット毎に設定されており、未開封の場合、製造後1年です。開封後は1か月です。


■金コロイドの使用方法について

Q-16.金コロイドを濃縮したいのですが、遠心の条件を教えて下さい。

A-16.BBI Solutions社は金コロイドを遠心することは推奨しておりません。理由は金コロイドにダメージが生じる場合があるためです。すでに濃縮済みの金コロイドを販売しておりますので、そちらのご購入をお勧めします。


Q-17.金コロイドの希釈には何を使用すればいいですか?

A-17.水をご使用下さい。TBSやPBSなど、塩濃度の高いバッファーで希釈すると、金コロイドが凝集してしまう場合があります。なお、金コロイドで標識した抗体などは、モル濃度の低いborax bufferで希釈することをお勧めします。


Q-18.抗体への標識方法を教えて下さい。

A-18.BBI Solutions社は遠心を使用した抗体標識法は推奨しておりません。理由は金コロイドにダメージが生じる場合があるためです。
多少のダメージがあってもご自身で金コロイドを標識したいという場合は、プロトコルをご参考下さい。最適な条件についてはお客様ご自身でご検討いただく必要があります。なお、標識プロトコルにつきましては、大変申し訳ございませんがサポートできませんので、予めご了承下さい。
なお、遠心を使用しない金コロイドの標識方法は社外秘ですので、情報をご提供する事ができませんが、金コロイド標識受託サービスを承っております。


Q-19.金コロイドを抗体以外のタンパク質に標識したいのですが、可能ですか?

A-19.はい、原理上、正荷電しているタンパク質でしたら標識可能です。最適な標識条件についてはお客様でご検討いただく必要があります。上記の抗体への標識プロトコルをご参考下さい。
金コロイド標識受託サービスも承っております。


金コロイド関連記事

抗体標識に適した最高品質の金コロイド
Gold Colloid

抗体をはじめとするタンパク質などの高分子標識に適した、最高品質の金コロイドです。標準的な5~20 nmサイズから、より大きな250 nmまで、幅広い粒子径の金コロイド標識体を作製することができます。
金コロイドで標識した抗体は、光学顕微鏡、電子顕微鏡、ブロッティングなどによる観察に使用できます。

高濃度(OD520=5~100)の金コロイド
High Concentrated Gold Colloid

抗体をはじめとするタンパク質などの高分子標識に適した、高濃度(OD520=5~100)の金コロイドです。濃縮するための遠心操作が不要となり、コロイド凝集のリスクを最小に抑えます。20~80 nmまで、幅広い粒子径の金コロイド標識体を作製することができます。
金コロイドで標識した抗体は、光学顕微鏡、電子顕微鏡、ブロッティングなどによる観察に使用できます。

お手持ちの抗体に金コロイドを標識します
金コロイド標識品作製受託サービス

未標識抗体に、高品質の金コロイドを標識する受託サービスです。標準的な5~20 nmサイズから、より大きな250 nmまで、幅広い粒子径の金コロイドを標識することができます。
BBInternational社の高品質な金コロイドと、豊富な経験に基づいた高い技術力を活用して、金コロイドを用いたアッセイを強力にサポートします。

組織切片の電子顕微鏡観察に最適な抗体
金コロイド標識二次抗体

BBInternational社の高品質な金コロイドを標識した二次抗体です。組織切片の電子顕微鏡による観察に最適です。金コロイド標識プロテインA、ストレプトアビジンもあります。


目次に戻る

おすすめ製品記事

お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。