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Minerva biolabs社 マイコプラズマに関するFAQ

掲載日情報:2017/09/01 現在Webページ番号:80601

Minerva biolabs社 マイコプラズマに関するFAQ


Q-1. マイコプラズマはどのような生物なのですか?
A-1. マイコプラズマは細菌類に属する微小な寄生生物です(個体サイズ:0.1 ~ 0.8 μm)。細胞壁を持たないため、細胞壁を標的とする数多くのβラクタム系抗生物質(ペニシリンなど)に耐性があります。
また、0.22 μm のフィルターを通過するため、フィルター滅菌による除去が困難です。

Q-2. マイコプラズマ汚染は、何が問題なのですか?
A-2. マイコプラズマは細胞壁を標的とする抗生物質に対する耐性があるため、知らないうちに培養している細胞がマイコプラズマに汚染されていることが多々あります。
細胞がマイコプラズマに汚染されていても、マイコプラズマが微小であるため光学顕微鏡では確認できません。そして細胞に明瞭な損傷を与えないため、知らずに継代してしまうケースがほとんどです。しかし、実際にはマイコプラズマの汚染によって、細胞内のほとんどすべての代謝反応、細胞の表現型や成長にまで影響を及ぼすとされています。細胞を使って得た実験データに、マイコプラズマによる影響が出ていることも少なくありません。

Q-3. マイコプラズマによる汚染は、裸眼で確認できますか?
A-3. マイコプラズマは細菌類に属する微小な寄生生物(個体サイズ:0.1 ~ 0.8 μm)であるため、目視できません。マイコプラズマ汚染を確認するためには、電子顕微鏡が必要です。

Q-4. どうやってマイコプラズマ汚染を検出できますか?
A-4. 培養細胞中のマイコプラズマ汚染の検出には、直接法と間接法の2 つがあります。

直接法: 1 つまたは複数の栄養源豊富なマイコプラズマ用培地を使用し、培養条件を調節してマイコプラズマを培養する方法です。この方法はマイコプラズマ生菌に対しては感度良く結果が得られますが、時間もかかり、結果が出るまでに通常1 か月近くかかります。

間接法:さまざまな方法があり、感度や操作の簡便さにも違いがあります。DNA 蛍光、RNA ハイブリダイゼーション、免疫蛍光法、電子顕微鏡法、ELISA、DNA プローブ、生化学的検出法などです。

間接法には、直接法より優れた2 つのメリットがあります。まず、培養不要であるため、培養できないマイコプラズマ株でも検出可能になります。そして、直接法よりも迅速性があり、数時間で確認作業が完了します。

従来は、2 種類の異なる手法を用いることでマイコプラズマ汚染を確認していました。最近では、PCR を用いた検出法の登場により、マイコプラズマ汚染検出の利便性と結果の信頼性は、非常に高いものになってきています。

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(テクニカルサポート 試薬担当)

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