R&D Systems(R&Dシステムズ)社 ELISA トラブルシューティングガイド
掲載日情報:2017/09/01 現在Webページ番号:80557
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R&D Systems(R&Dシステムズ)社 ELISA トラブルシューティングガイド
Q-1. 正確な測定ができない
A-1.
-
ウェルの洗浄が不十分
自動洗浄の場合,洗浄装置が正常に作動するか確認して下さい。
洗浄の回数や時間を省略しないで下さい。 -
洗浄の液量が不十分
プロトコルで指示されている液量を守ってください。 -
アスピレーションが不十分
アスピレーションにより,ウェル内を空にして下さい。
最後の洗浄の後は,ペーパータオルの上でプレートを逆さまにして水分をはたき落として下さい。
ただし,乾かし過ぎないようにして下さい。 -
試薬の混合が不十分
ウェルへ試薬を加えたら,十分混ぜて下さい。 -
試薬容量が不均一
ピペットの性能をチェックして,必要があれば再補正を行って下さい。
ピペットチップがきちんと装着されているか確認して下さい。
ピペッティングは一貫した方法で行って下さい。 -
ピペッティングエラー
エラーが生じた場合,再度アッセイを行ってみて下さい。
液ハネを避けるため,チップ先端をウェルの壁面につけて加えて下さい。
この時,プレートの底にチップが触れないようにして下さい。
アッセイはデュプリケートで行って下さい。 -
ピペットチップ,リザーバーを再利用している
チップはスタンダード,試料,試薬ごとに替えて下さい。
リザーバーも試薬ごとに異なるものを使って下さい。 -
プレートシーラーを再利用している
プレートシーラーは毎回新しいものを利用して下さい。
Q-2. 標準曲線が描けない
A-2.
-
標準希釈液の調製が間違っている
専用の希釈液を正しく用いているか確認して下さい。
プロトコルの中で示している液量で溶解して下さい。
調製する際,気泡を立てないで下さい。
調製した標準液は使用する前に 15 分間は静置して下さい。
正常に希釈されているか確認して下さい。 -
ウェルの洗浄が不十分
自動洗浄の場合,洗浄装置が正常に作動するか確認して下さい。
洗浄の回数や時間を省略しないで下さい。 -
アスピレーションが不十分
アスピレーションにより,ウェル内を空にして下さい。
最後の洗浄の後は,ペーパータオルの上でプレートを逆さまにして水分をはたき落として下さい。
ただし,乾かし過ぎないようにして下さい。 -
試薬容量が不均一
ピペットの性能をチェックして,必要があれば再補正して下さい。
ピペットチップがきちんと装着されているか確認して下さい。
ピペッティングは一貫した方法で行って下さい。 -
基質の調製が早すぎる
基質を調製するタイミングはプロトコルに示されている手順に従い,推奨されている時間内に行って下さい。 -
読み取り時間をオーバーしている
プロトコル中で指示されている読み取り時間内に測定して下さい。 -
換算方法が間違っている
プロトコル中で示されている換算方法を用いて下さい。
別の換算方法では正確な標準曲線が得られない可能性があります。 -
ピペッティングエラー
エラーが生じた場合,再度アッセイを行ってみて下さい。
液ハネを避けるため,チップ先端をウェルの壁面につけて加えて下さい。
この時,プレートの底にチップが触れないようにして下さい。
アッセイはデュプリケートで行って下さい。
Q-3. 十分なシグナル強度が得られない
A-3.
-
基質の調製が間違っている
基質の調製が正しいか,正確に混合したか,確かめて下さい。
基質がタブレットあるいは凍結乾燥品である場合は,正確な容量で溶解,調製して下さい。
完全に混合し,指定された期限内に使用して下さい。 -
ウェルに加える基質の液量が不十分
ピペットの性能をチェックして,必要があれば再補正して下さい。
ピペットチップがきちんと装着されているか確認して下さい。
ピペッティングは一貫した方法で行って下さい。 -
インキュベーション時間/温度が間違っている 指示されている
インキュベーション時間,温度で反応させて下さい。
インキュベーションの間,プレートが周囲の温度変化の影響を受けるような場所に置かないで下さい ( 例;通風口や窓の近く )。
プレートごとに反応時間に違いが生じないようにして下さい。 -
コンジュゲート/基質の調製が間違っている
コンジュゲートと基質を正確に等量ずつ混合しているか確認して下さい ( 化学発光用キットでは 10 μl コンジュゲート + 190 μl 基質 )。
発色あるいは発光が直ちに見られるはずです。 -
測定機器の設定が間違っている
マイクロプレートリーダーが正しい波長で使用されているか確認して下さい。
ルミノメーターを正しい設定で使用しているか確認して下さい。
プロトコルの指示を参照して下さい。 -
読み取り時間をオーバーしている
プロトコル中で指示されている読み取り時間内に測定して下さい。 -
Stop Solution を加えていない
プロトコルに従って下さい。
Q-4. 測定誤差
A-4.
-
アッセイの準備を断続的に行っている
アッセイの準備は続けて行って下さい。スタンダード/試料などはすべてアッセイを開始する前に調製して下さい。
スタンダードや試料は特に指示されていない場合でも,20 分以内にプレートへ加えて下さい。
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インキュベーション時間/温度が間違っている 指示されている
インキュベーション時間,温度を守って下さい。インキュベーションの間,プレートを周囲の影響を受けるような場所に置かないで下さい ( 例:通風口や窓の近く )
プレートごとに反応時間に違いが生じないようにして下さい。 -
試薬の温度が室温になっていない
プロトコル上中で指示されていない場合以外はすべての試薬が室温状態にあるか,事前に確認して下さい。 -
ルミノメーターの設定が間違っている
化学発光測定は 1.0 秒/ウェルで読み取りを行って下さい。
2.0秒/ウェル以上で読み取りを行うと,最初のウェルから最後のウェルを読む間に時間がかかり誤差の原因となります。
Q-5. エッジ効果
A-5.
-
反応中の温度が均一でない
インキュベーションの間,プレートを周囲の温度変化の影響を受けるような場所に置かないで下さい。
( 例:通風口や窓の近く ) -
プレートカバーのシールが不十分で溶液が蒸発している
プレートカバーでしっかりと四隅がシールされているか確認して下さい。
Q-6. データ換算
A-6.
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データ換算方法が間違っている
キット中で示されている換算方法を用いて下さい。別の換算方法では正確な標準曲線が得られない可能性があります。
コンピューターのソフトが利用できない場合は,両対数目盛グラフを用いて標準曲線をプロットし,ログ換算の解析に適用して下さい。 -
標準曲線を作成していない
アッセイごとに別々の標準曲線が必要です。
プロトコル中で示されている標準曲線はあくまで参照のためですので,測定結果をあてはめることはできません。
Q-7. 試料の調製法
A-7.
-
試料の回収,保存方法が間違っている
プロトコル中で推奨している回収方法を用いて下さい。
直ちにアッセイを行わない場合は,保存方法についてもプロトコル中の指示を参照して下さい。 -
試料の調製法が間違っている
試料の調製法については最適条件をテストして確認して下さい。
推奨されているサンプル調製法に従って下さい。
正しい希釈液を用いているか確認して下さい。
Q-8. 基質の吸収スペクトル / 単位換算表
A-8.
R&D Systems 社 ELISA キットで使用する基質の吸収スペクトル
image("faq/t_rsd_trouble.gif",array('alt' => 't_rsd_trouble.gif', 'width' => '400', 'height' => '163'))); ?>
ELISA キットで使用する単位換算表
1L = 1000 mL = 1x106 μl
1g = 1000 mg = 1x106 μg = 1x109 ng = 1x1012 pg = 1x1015 fg
1mol = 1000 mmol = 1x106 μmol = 1x109 nmol = 1x1012 pmol = 1x1015 fmol
※ UL / ml 換算は,それぞれの製品のプロトコルを参照して下さい。
モル/グラム変換
mol = g / MW or g = mol × MW
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