Cayman Chemical社酸化ストレス研究関連製品選択ガイド タンパク質酸化的修飾（Protein Oxidative Modifications）関連製品特集
掲載日情報：2025/03/19 現在Webページ番号：72284
Cayman Chemical社では、各種反応活性種を直接検出するキットやプローブをはじめ、各種生体分子に対する酸化ストレスマーカーを用いて間接的に測定するキットなど、酸化ストレス関連研究製品を幅広く取りそろえています。本ページでは酸化ストレス関連の中からタンパク質酸化的修飾に関する製品をご紹介します。
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- タンパク質酸化的修飾（Protein Oxidative Modifications）とは
- タンパク質酸化的修飾研究関連製品の主なラインナップ
- 関連製品
- 関連資料
- 関連特集：Cayman Chemical社酸化ストレス研究関連製品
タンパク質酸化的修飾（Protein Oxidative Modifications）とは
酸化ストレスは、活性酸素、窒素および硫黄種のような反応活性種の産生と抗酸化防御機構との間に不均衡がある場合に生じます。制御されていない酸化は、酸化還元シグナル伝達を阻害し、脂質、タンパク質、DNA／RNAなどの細胞成分を傷つけ、修復不能な損傷、そして最終的には細胞死を引き起こすことがあります。
活性酸素、窒素および硫黄種のような反応活性種はタンパク質と反応し、細胞内タンパク質の構造や機能を変化させるさまざまなアミノ酸残基の修飾をもたらします。これらの反応種は、アミノ酸、特にメチオニンやシステインのようなチオール基を含むアミノ酸を直接酸化したり、アミノ酸側鎖をカルボニル化したりします。
図. ROSまたはRNSによるタンパク質酸化的修飾の概略図
- カルボニル化：タンパク質のカルボニル化は、タンパク質酸化のマーカーとしてよく用いられています。各種活性分子種および脂質過酸化産物によって誘導されます。タンパク質のカルボニル化は、反応性のカルボニル基（アルデヒド、ケトンなど）をタンパク質に付加します。
- メチオニンスルホキシド：メチオニン残基でのROS損傷により、メチオニンスルホキシド（Methionine sulfoxide、MetO）が生成されます。この修飾は可逆性があり、MetOレダクターゼが寄与します。
- 3-ニトロチロシン：ONOO-のマーカーです。ヒドロキシル基をもつ芳香族アミノ酸であるチロシンはニトロ化に感受性があります。
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タンパク質酸化的修飾研究関連製品の主なラインナップ
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Protein Modification Kit
| 品名 | 測定対象 | 製品概要 | 商品コード |
|---|---|---|---|
| Nitrotyrosine IP Kit | Nitrated tyrosine content | 組織・細胞ライセート中のニトロ化タンパク質を、抗ニトロチロシン（Nitrotyrosine）抗体結合担体を用いた免疫沈降法（IP：Immunoprecipitation）により捕捉・プルダウンするキット。 | 601220 |
| Methionine Sulfoxide Immunoblotting Kit | Proteins containing MetO residues | MetO残基を含むタンパク質をウエスタンブロット法により検出するキット。 | 600160 |
| Protein Carbonyl Colorimetric Assay Kit | Protein carbonyl content | DNPH（2, 4-dinitrophenylhydrazine）を用いてタンパク質カルボニルを測定する96ウェルフォーマットのキット。 | 10005020 |
| S-Glutathionylated Protein Detection Kit | Protein-PSSG adducts | PSSG assay bufferにより透過化処理することで、細胞中のS-グルタチオニル化タンパク質（Protein-S-Glutatione, PSSG）をビオチン－アビジン標識処理し、フローサイトメトリーまたは顕微鏡で検出するキット。 | 10010721 |
| S-Nitrosylated Protein Detection Kit (Biotin Switch) | S-NO proteins | S-ニトロシル化タンパク質をBiotin-switch変法により、ウエスタンブロッティングまたは蛍光顕微鏡で検出するキット。 | 10006518 |
| Sulfenylated Protein Cell-Based Detection Kit | Sulfenic acid-modified proteins | スルフェン酸に特異的に反応する細胞透過性分子DAz-2により、培養細胞中のスルフェニル化タンパク質を検出するキット。 | 600320 |
| Thiol Detection Assay Kit | Free thiol content | 試料中の遊離チオール（Thiol）を、蛍光法により高感度かつ高い再現性で定量するキット。 | 700340 |
関連製品：BCA法による総タンパク質測定キット
BCA法により試料中の総タンパク質濃度を測定する96ウェルプレートタイプのキットです。試料中の総タンパク質濃度を明らかにすることで、試料間の結果を正規化することができます。
| 品名 | 商品コード |
|---|---|
| Micro BCA Protein Assay Kit (480 wells) | 760200 |
| Protein Determination (BCA) Kit (480 wells) | 701780 |
Nitrotyrosine 関連製品
| 品名 | 商品コード |
|---|---|
| Nitrotyrosine Affinity Sorbent | 389549 |
| Anti-Nitrotyrosine, Mouse-Mono | 189542 |
| Anti-Nitrotyrosine, Mouse-Mono, Biotin | 10006966 |
| Anti-Nitrotyrosine, Rabbit-Poly | 10189540 |
| Anti-Nitrotyrosine (Peptide), Rabbit-Poly | 10006778 |
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関連製品
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スピントラップ試薬
スピントラップ試薬はフリーラジカルを捕捉し、スピン付加物を生成します。スピン付加物は、捕捉されたラジカルの同定を可能にする明確なスペクトルを有し、電子スピン共鳴（Elecrton Spin Resonance、ESR）を用いて測定します。
| 品名 | 商品コード |
|---|---|
| BMPO | 14958 |
| Carboxy-PTIO(Potassium Salt) | 81540 |
| CYPMPO <5-(2,2-Dimethyl-1,3-Propoxycyclophosphoryl)-5-Methyl-1-Pyrroline N-Oxide> | 10009660 |
| DEPMPO | 10006435 |
| DMPO | 10006436 |
| EMPO | 20618 |
| PTIO | 14982 |
| TEMPONE | 14877 |
※ この他のCayman Chemical社スピントラップ試薬は、Cayman Chemical社ウェブサイトをご覧下さい。
Oxidative Stress MaxSpec LC-MS Mixture
LC-MS用に調製済みで開封後すぐに使用可能な脂質標準物質です。酸化ストレス時に産生される脂質と核酸が含まれています。
| 品名 | 商品コード |
|---|---|
| Oxidative Stress MaxSpec LC-MS Mixture | 18701 |
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関連資料
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関連特集：Cayman Chemical社酸化ストレス研究関連製品
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