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骨髄由来抑制細胞(MDSC)マーカー抗体 Myeloid-derived Suppressor Cell Marker

掲載日情報:2025/01/15 現在Webページ番号:71927

R&D Systemsの骨髄由来抑制細胞(MDSC、Myeloid-derived Suppressor Cell)マーカー抗体をまとめてご紹介します。

骨髄由来抑制細胞(MDSC)とは

骨髄由来抑制細胞(MDSC)は、顆粒球、マクロファージ、樹状細胞に分化する前の未熟で不均一な骨髄系前駆細胞集団です。これらの未熟な骨髄系前駆細胞は、ナチュラルキラー(NK)細胞やNKT細胞、CD8およびCD4T細胞の活性化を抑制する能力を有しています。MDSCは、腫瘍に対して免疫を負に調整し、腫瘍の成長や転移を促進する原因となることが示唆されています。また、担がんマウスやがん患者の血液、骨髄、二次リンパ器官に蓄積し、その循環レベルは臨床病期、転移負荷、化学療法抵抗性と相関することが示されています。マウスとヒトの両方において、顆粒球/多形核(Granulocytic/PMN)MDSCと単球(Monocytic)MDSCの2つのサブセットが特徴付けられています。

MDSCを介した免疫抑制メカニズム

図1. MDSCを介した免疫抑制メカニズム



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骨髄由来抑制細胞(MDSC)マーカー抗体のラインナップ

顆粒球/多形核(Granulocytic/PMN)MDSCマーカー

検出

因子名をクリックすると各因子の製品リストをご覧いただけます。

ヒト 細胞表面マーカー
(Cell Surface Marker)
マウス 細胞表面マーカー
(Cell Surface Marker)
分泌因子
(Secreted Factor)
・LinCD3CD14CD19NCAM-1/CD56
CD11b/Integrin αM
CD14
CD15
CD33/Siglec-3
CD66b/CEACAM-8
Fc γ RⅢ/CD16low/+
HLA-DR-/low
IL-4Rα
VEGF R1
CD11b/Integrin αM
CD11c
CD244/2B4/SLAMF4
F4/80-/low
IL-4R α
Integrin α 4/CD49d
Ly-6C-/low
Ly-6G
M-CSF R/CD115
MHC class Ⅱ (I-A/I-E)
IL-10
MMP-9
TGF-β1
VEGF

単球(Monocytic)MDSCマーカー

検出

因子名をクリックすると各因子の製品リストをご覧いただけます。

ヒト 細胞表面マーカー
(Cell Surface Marker)
マウス 細胞表面マーカー
(Cell Surface Marker)
分泌因子
(Secreted Factor)
・LinCD3CD19NCAM-1/CD56
CD11b/Integrin αM
CD14
CD15
CD33/Siglec-3
CD66b/CEACAM-8
HLA-DR-/low
IL-4Rα
CCR2
CD11b/Integrin αM
CD11c
F4/80low/+
IL-4R α
Integrin α 4/CD49d
Ly-6Chigh
Ly-6G-/low
M-CSF R/CD115
MHC class Ⅱ (I-A/I-E)
IL-10
MMP-9
TGF-β1
VEGF


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使用例

ヒト顆粒球系骨髄由来抑制細胞におけるアルギナーゼ1発現の検出

図2. ヒト顆粒球系MDSCにおけるアルギナーゼ1の検出
骨髄由来抑制細胞(MDSC)を顆粒球系(Lin/CD11b/CD14/CD33/CEACAM-8/HLA-DR)MDSC集団でゲーティングし、アルギナーゼ1の発現をフローサイトメトリーにより解析した。抗体は、Alexa Fluor 488標識マウス抗ヒトアルギナーゼ1/ARG1モノクローナル抗体(#IC8026G、オレンジ色ヒストグラム)またはAlexa Fluor488標識マウスIgG2Bアイソタイプコントロール(#IC0041G、オープンヒストグラム)を用いた。

ヒト単球系骨髄由来抑制細胞におけるIDOの検出

図3. ヒト単球系MDSCにおけるIDOの検出
骨髄由来抑制細胞(MDSC)を単球系(Lin/CD11b/CD14/CD33/CEACAM-8/HLA-DR)MDSC集団でゲーティングし、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ/IDOの発現をフロ―サイトメトリーにより解析した。抗体は、Alexa Fluor 488標識マウス抗ヒトインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ/IDOモノクローナル抗体(#IC6030G、オレンジ色ヒストグラム)またはAlexa Fluor488標識マウスIgG1アイソタイプコントロール(#IC002G、オープンヒストグラム)を用いた。


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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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