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dPEG(discrete PEG)
高純度単分散ポリエチレングリコール dPEG(discrete PEG)
掲載日情報:2025/06/02 現在Webページ番号:71867
Vector Laboratories社が開発したプロセスを用いて製造されたdPEGは、さまざまな用途に適した分子量、反応性基、官能基、構造を持ちます。PEG(Polyethylene glycol)そのものは不活性、無毒性、水溶性、生体適合性の特性を持ち、これらの特性を合わせ持つdPEGは、バイオコンジュゲーションを用いた医薬品開発に有用です。
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dPEG(discrete PEG)とは
dPEGとは、discrete PEGまたはdiscrete polyethylene glycolの略で、従来の多分散PEGとは異なり、単分散な高純度次世代ポリエチレングリコールポリマーです。従来の多分散PEGと同様に、dPEGはエチレンオキシド単位の繰り返しからなる両親媒性骨格を含んでいます。両親媒性とは、その化合物が水(または水性緩衝液)と有機溶媒の両方に可溶であることを意味します。疎水性置換基を含まないPEGは、水およびさまざまな有機溶媒にも溶けます。PEGの疎水性基付加は、PEGの水溶性を低下させます。
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従来のPEGとdPEGの比較
従来の多分散PEGを用いた医薬品には、タンパク質やペプチドを用いた薬物代謝と薬物動態(DMPK)の特性を改善させたもの、PEG化した酵素(Oncaspar、Adagen、Peg-Intronなど)があります。PEGの共有結合によって物理化学的性質(PC)やDMPKを変化させる戦略は抗体断片、ペプチド、低分子化合物、オリゴヌクレオチド、ナノ粒子など、さまざまな医薬品に用いられています。dPEGは医薬品のPC、吸着、分布、代謝、排出、毒性(ADMET)の特性をさらに最適化し、標的化、溶解度、安定性の要件を達成するために使用することができます。
PEG(従来品) | アルキルクロスリンカー | スルホン化クロスリンカー | dPEG | |
---|---|---|---|---|
純度 | + | ++++ | ++++ | ++++ |
製造方法 | 重合 | 合成 | 合成 | 独自の方法 |
解析方法 | 複雑 | 簡単 | 簡単 | 簡単 |
デザインの柔軟性 | + | + | + | ++++ |
バイオコンジュゲート構築物における PK(薬物動態)/PD(薬力学) 特性修飾の柔軟性 |
+ | + | + | ++++ |
親水性 | + | + | + | ++++ |
疎水性部位を遮蔽する能力 | + | + | + | ++++ |
マススペクトルの比較
左のマススペクトル(Mass Spectrum、MS)はPEG1000で、Mw=1,027 Da、Mn=888 Da、Ð=1.16、分子量範囲は600~1,500 Da。右のマススペクトルは、Vector Laboratories社のAmino-dPEG 24-acid(#QBD-10317)で、Mw=1146.355 Da、Ð=1。左のPEG1000はさまざまな分子量の混合物を示し、右のAmino-dPEG 24-acidは単一であることがわかる。
Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量、Ð:多分散度
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使用用途
- コンジュゲート(複合体)用リンカー
抗体薬物複合体(ADC)、フラグメント薬物複合体(FDC)、ペプチド薬物複合体(PDC)、低分子薬物複合体(SMDC)、オリゴ複合体(OC)、ドラッグデリバリーシステム(DDS)など - スペーサーおよび空間モディファイヤ
高い柔軟性で近接効果を追求し、最適化します。 - 表面修飾物質
低分子化合物、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質、抗体、ポリマー、デンドリマー、脂質ナノ粒子(LNP)、無機表面/ナノ粒子において、サイズ、形状、電荷、疎水性、透過性を変化させ、刺激や時間依存性を付与する。
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おすすめ製品ラインナップ
化学構造式をクリックすると拡大図、商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。
品名 | 化学構造式 | CAS番号 | 分子量 | 純度 | 商品コード |
---|---|---|---|---|---|
Amino-dPEG24-Tris(-dPEG24-Tris (m-dPEG24)3)3 | ![]() |
― | 15441.49 | >95% | QBD-11486 |
Biotin-dPEG12-TFP ester | ![]() |
3017961-69-9 | 992.08 | >98% | QBD-10008 |
Biotin-dPEG24-TFP ester | ![]() |
― | 1520.71 | >98% | QBD-10007 |
Bromoacetamido-dPEG12-Tris(-dPEG11-bromoacetamide)3 | ![]() |
― | 3000.75 | >97% | QBD-11434 |
dPEG4-SATA (S-acetyl-dPEG4-NHS ester) | ![]() |
937025-17-7 | 421.46 | >98% | QBD-10181 |
dPEG8-SATA (S-acetyl-dPEG8-NHS ester) | ![]() |
1070798-99-0 | 597.67 | >97% | QBD-10184 |
dPEG12-SATA (S-acetyl-dPEG12-NHS ester) | ![]() |
1334169-95-7 | 773.88 | >97% | QBD-10852 |
dPEG24-SATA (S-acetyl-dPEG24-NHS ester) | ![]() |
― | 1302.51 | >97% | QBD-10188 |
MAL-dPEG4-Glu(TFP ester)-NH-dPEG4-Glu(TFP ester)-NH-m-dPEG24 | ![]() |
― | 2288.36 | >95% | QBD-11626 |
MAL-dPEG24-Tris(-dPEG24-Tris (m-dPEG24)3)3 | ![]() |
― | 15592.45 | >95% | QBD-11487 |
※ 上記製品ラインナップ以外にも多数のdPGE製品を取りそろえています。詳しくはメーカーウェブサイトをご覧下さい。
※ 一部のdPEG製品は、クリックケミストリー用PEG標識試薬として使用できるものがあります。詳しくはメーカーウェブサイトをご覧下さい。
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Vector Laboratories社のブログ

Click Chemistry Crosslinking with dPEG
dPEGとClick Chemistryについて学術的要素がつまったブログ記事です。
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