自動化に対応可能、迅速でハイスループットなDNA抽出ができます Load N' Go ZymoBIOMICS DNA MagBead Kit

本製品と他社製品を用いた阻害物質除去効率の比較

本キットおよび他社競合品Aを用いて、過剰な阻害物質を含む試料からのDNA回収を行った。試料はそれぞれ10 ngのBrettanomyces DNAに、10％（緑色）および35％（黄色）のPCR阻害物質を添加した。阻害物質の影響はリアルタイムPCRで評価を行った。Ct値が高いものは、阻害物質除去効率が低いためにPCR阻害が生じていることを示す（N=8）。

本製品と他社製品を用いたDNA抽出量の比較

80 mgの糞便を各製品のプロトコルに従って処理をした。各DNAは、100 μlのZymoBIOMICS DNase/RNase Free Waterで溶出し、そのうちの6 μlを1.0％（w/v）アガロース／エチジウムブロミドゲル中で分析した（N=3）。DNAマーカーはZR 1 kb DNA Marker（#M5003）を使用した。

本製品と他社製品を用いた組成プロファイルの比較

本製品、HMP Protocol（Human Microbiome Project fecal DNA extraction protocol）および他社DNA抽出キット2種類を用いて、ZymoBIOMICS Microbial Community Standard（#D6300）からDNAを抽出した。v3-4領域を標的とするプライマーを用いて、各DNA試料から16S rRNA遺伝子を増幅し、Illumina-MiSeq（2×250 bp）により解析した。組成プロファイルは、ZymoBIOMICS Microbial Community Standardに含まれる8種類の異なる細菌種の既知16S rRNA遺伝子に対する単位複製配列解析後の配列数に基づいて決定した。4種類のDNA抽出法で本製品だけが理論値（Theoretical）に近いバイアスのないプロファイルを示した。

本製品と他社製品を用いた微生物群集解析の比較

本製品、HMP Protocol（Human Microbiome Project fecal DNA extraction protocol）および他社DNA抽出キット2種類を用いて、ヒト糞便200 μlより抽出したDNAをPBS (10 % m/v)に懸濁し、v3-4領域を標的とするプライマーを用いて、各DNA試料から16S rRNA遺伝子を増幅し、Illumina-MiSeq（2×250 bp）で測定した。オーバーラップしたペアエンドリードを使用して得られたアンプリコン配列測定データをアセンブルし、Greengenes（gg_13_8）の16S rRNA遺伝子データベースを用いて解析を行った。