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「オルガノイドベースの正確な疾患モデルの「フェーズ0」臨床試験への導入」

ATCC®ウェビナーのお知らせ
「オルガノイドベースの正確な疾患モデルの「フェーズ0」臨床試験への導入」

掲載日情報:2024/08/28 現在Webページ番号:71606

ATCC®(メーカー略称:ACC)では2024年10月18日(金)に、がん治療薬開発へのオルガノイドの使用について無料のウェビナーを開催します。
夜遅い時間になりますが、ぜひご覧いただき、皆様の今後のご研究にお役立て下さい。
ATCC® ウェビナー一覧についてはこちらをご覧下さい。


オルガノイド疾患モデルウェビナー案内

・演題:Introducing a ‘Phase 0’ in Clinical Trials with Precise Organoid-based Disease Models Webinar
・演者:Courtney Tindle, MS,(Director and Program Manager at HUMANOID™ CoRE)
・言語:英語
・開催日:2024年10月18日(金)1:00 am
・視聴方法:登録フォームからご登録下さい。ご登録いただいたメールアドレスに、ウェビナー参加先のURLを記したメールを配信いたします。

Human Cancer Models Initiative(HCMI)作製の次世代がんモデルについてはこちらをご覧下さい。


ウェビナー要旨

カリフォルニア大学サンディエゴ校のHUMANOID™ Center of Research Excellence(CoRE)では、疾患モデリングの精度を向上させるために、精密な計算ツールを用いてオルガノイドモデルを厳密に審査しています。本ウェビナーでは、がん幹細胞(CSC)を追跡、識別、選択的に標的とするための、ATCC®の大腸がん(CRC)オルガノイドと偏りのないネットワークベースのアプローチの併用についてご説明いたします。
転写因子CDX2は、その喪失によりがん幹細胞が豊富な低分化型大腸がんが検出され、その発現を回復させることにより死亡/再発のリスクが50%減少すると予測されています。我々は、トランスクリプトーム・ネットワークの構築により、CDX2の発現を回復させる治療の標的を同定しました。最有力候補の標的へのアプローチは予測どおりにネットワークをシフトさせ、CDX2発現と陰窩(腸内のくぼみ)への分化を誘導し、CDX2陰性モデルに対して選択的細胞毒性を示しました。50種の遺伝子の治療反応の解析から、このCDX2再強化療法は死亡率/再発リスクを約50%減少させることが期待されます。これらの結果は、CDX2再強化が大腸がん幹細胞の分化と死滅を選択的に誘発することを示しており、我々のネットワーク誘導アプローチが、固形がんにおける画期的な分化治療薬の候補を同定できることを示しています。

キーポイント

  • 我々は、遺伝子・エピジェネティクス両面において疾患細胞の状態を保持しているヒト由来オルガノイドモデルを用いています。
  • ヒト由来オルガノイドモデルは、生物学的な新規発見や、「フェーズ0」試験におけるバイオマーカーや治療標的の検証を可能にします。
  • この「フェーズ0」アプローチは、精度と個別化の両方を向上させ、現代医学におけるトランスレーショナル・ギャップを埋めることを目的としています。

演者について

Ms. Courtney Tindle

Courtney Tindle, MS,(Director and Program Manager at HUMANOID™ CoRE)

Courtney Tindle has a Master of Science (MS) degree in Biology and currently serves as the Director and Program Manager at HUMANOID™ CoRE. HUMANOID’s area of expertise is in disease modeling with multi-dimensional organoids. These models are computationally vetted for their similarity to human disease and are designed to serve as dynamic platforms for use in semi/high-throughput therapeutic screening for efficacy and toxicity, inspiring the concept of Phase ‘0’ clinical trials. Courtney is a proud first-generation college graduate and received her bachelor’s and master’s degrees at UCSD. During her MS, she studied the clearance of Salmonella in murine macrophages via the autophagy pathway. After graduating, she explored opportunities for academic mentoring and teaching at the community college level. Therein, she taught Introductory Biology and Paramedical Microbiology for 3 years. Subsequently, in June of 2019, she transitioned back into research and assumed the role of a staff scientist at UC San Diego’s HUMANOID™ [HUMANOID Center of Research Excellence]. Within the next 2 years, she rose through the ranks to Staff Director and now Director and Program Manager of the organization. She leads multiple academic and industry projects with a team of ~4-6 scientists.


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