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細菌のセカンドメッセンジャーを簡便・迅速に(HTS対応)測定できます! Cyclic-di-GMP Assayキット(Lucerna, Inc.)

掲載日情報:2023/06/12 現在Webページ番号:71257

Lucerna社は、米国コーネル大学医学部 薬理学教室のSamie Jaffrey教授が興したベンチャー企業です。本キットは、Jaffrey教授のグループが開発したRNAアプタマー"Spinach"を使用して、細菌細胞内などのCyclic-di-GMPレベルを測定するシンプルな"mix and measure"アッセイシステムです。測定物質に対する高い選択性を有し、HTS(High-Throughput Screening)にも対応しています。本キットは、あらゆる生化学的/酵素的反応で生成したCyclic-di-GMPの検出や、細菌細胞内のCyclic-di-GMP濃度をモニターするセルベースのアプリケーションに使用できます。

本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

Cyclic-di-GMP Assayシステムの原理

細菌のセカンドメッセンジャーとして知られ、バイオフィルム形成の観点からも注目を集めているCyclic-di-GMP(c-di-GMP)を、c-di-GMPリボスイッチとSpinachアプタマーから構成される”c-di-GMP sensor”分子を用いて定量するシステムです。先ず、試料中のc-di-GMPが、センサー分子内のc-di-GMPリボスイッチと結合します。これにより、センサー分子内のSpinachアプタマーが安定化し、そこへアプタマー特異的蛍光プローブDFHBI-1Tが結合して蛍光を発します。生じた蛍光を機器で測定します。

反応のスキーム

図. Kellenberger, C.A., et al., J. Am. Chem. Soc., 135(13), 4906~4909 (2013). [PMID: 23488798]より。

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特長

反応は素早く起こり、反応後も蛍光シグナルは安定して続きます。

素早い応答と優れた信号安定性

c-di-GMP sensorは、Cyclic-di-GMP(c-di-GMP)と結合したときのみ直ちに蛍光シグナルを発し、迅速な測定が可能となる。また、蛍光シグナルは時間が経っても安定しているため、バッチ法での測定が可能となる。



幅広いダイナミックレンジを有しています。

広いダイナミックレンジ

本アッセイはわずか50 nMのCyclic-di-GMP(c-di-GMP)でも検出可能で、幅広いダイナミックレンジ(R2=0.96)を有している。


Cyclic-di-GMP(c-di-GMP)に対する選択性が高く、カウンターリガンドによる干渉は観察されません。

選択性が⾼い

c-di-GMP sensorはCyclic-di-GMPに対する選択性が⾼く、GMP、cGMP、cAMP、pGpGなどの⼀般的なカウンターリガンドによる⼲渉は観察されない。

選択性が⾼いこと

本アッセイは、c-di-GMP(カウンターリガンド)が500〜1,000倍過剰に存在しても特異的に測定ができ、また優れたHTSアッセイパラメーター(Z値 >0.9)を示した。


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使用例

細菌細胞内のCyclic-di-GMP(c-di-GMP)の濃度測定
野生型WspR(緑膿菌由来ジグアニル酸シクラーゼ)を発現するE. coli細胞をNitrofurazone(合成抗菌物質)、Dimethylformamide(溶媒)で処理、あるいは対照として未処理のまま置いた。さらに、さまざまなCyclic-di-GMPレベルの条件をシミュレートするために、細菌を各種の細胞密度でプレーティングした。96ウェルプレート内で増殖させた細菌細胞内のCyclic-di-GMP濃度について、ペレット化、洗浄、溶解、有機溶媒による抽出処理を一切行わずに測定を行った。


標準曲線

合成抗菌物質または溶媒の存在は、Cyclic-di-GMPアッセイのパフォーマンスに影響を与えなかった。


バクテリア中の存在量の推定

合成抗菌物質による処理とさまざまな細菌細胞密度に応じた細菌内c-di-GMP濃度の変化が示された。


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使用文献

  1. Zhao, H., et al., "Condensins are essential for Pseudomonas aeruginosa corneal virulence through their control of lifestyle and virulence programs", Mol. Microbiol., 117(4), 937 ~ 957 (2022). [PMID: 35072315]
  2. Piazza, A., et al., "Cyclic di-GMP Signaling Links Biofilm Formation and Mn(II) Oxidation in Pseudomonas resinovoransm", mBio, 13(6), e0273422 (2022). [PMID: 36374078]

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キット内容

  • c-di-GMP sensor
  • c-di-GMP
  • DFHBI-1T fluorophore
  • c-di-GMP assay (CA) buffer
  • Bacterial compatibility (BC) reagent
  • RNase-free water

FITCフィルターセット付き、または励起光482 nmおよび蛍光505 nmに対応した蛍光プレートリーダーが別途必要です。

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価格

[在庫・価格 :2024年05月07日 00時00分現在]

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Cyclic-di-GMP Assay
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法規制等
保存条件 室温,-20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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