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ミトコンドリアの局在解析やトラッキングに 次世代蛍光プローブ「MitoBrilliant」シリーズ

掲載日情報:2023/12/27 現在Webページ番号:71025

MitoBrilliantは、ミトコンドリアの局在解析とトラッキングを目的とした次世代の蛍光プローブです。生細胞用、および生細胞と固定細胞の両方に使用可能な製品のラインナップがあります。

MitoBrilliantの原理およびミトコンドリア解析の意義について

MitoBrilliantは、Janelia Fluor dyeの技術を利用したミトコンドリア染色用の蛍光プローブです。生細胞染色用のMitoBrilliant Liveはミトコンドリア膜電位(Δψm)依存的に生細胞のミトコンドリアに蓄積します。ミトコンドリア膜電位が低下すると色素は分散するため、生細胞のミトコンドリア膜電位を動的に評価できます。

ミトコンドリアは多くの重要な細胞内プロセスを支えており、ミトコンドリアの機能不全は多くの疾患と関連しています。蛍光プローブによるミトコンドリアの選択的な標識は、多くの細胞内プロセスや細胞全体の健康状態におけるミトコンドリアの重要な役割を理解するために、特に重要です。ミトコンドリア膜電位(Δψm)は、ATPと活性酸素種(ROS)を生成する細胞の能力に直接関係するため、ミトコンドリアの活性と健康の指標となります。ミトコンドリア透過性遷移(MPT)により誘導される脱分極は、栄養欠乏状態の細胞において選択的マイトファジーを誘発します。したがって、膜貫通電位に応じてミトコンドリアに蓄積する蛍光プローブは、ミトコンドリアと細胞の健康状態に関する情報をもたらします。

図. ミトコンドリアの構造


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製品ラインナップ

品名励起/蛍光波長分子量染色の膜電位依存性染色できる細胞適用商品コード
MitoBrilliant Live 549550/568 nm417依存的生細胞のみ
  • FCM
  • HCS
  • 生細胞イメージング
7693/1PACK
MitoBrilliant Live 646648/662 nm445.1依存的生細胞のみ
  • FCM
  • HCS
  • 生細胞イメージング
7417/1PACK
MitoBrilliant 646655/668 nm493.6非依存的生細胞/固定細胞
  • FCM
  • HCS
  • IC
  • IHC
  • 固定細胞イメージング
  • 生細胞イメージング
  • 超高解像度顕微鏡(STED)
7700/1PACK

略号 FCM:Flow Cytometry、HCS:ハイコンテントスクリーニング、IC:免疫細胞染色、IHC:免疫組織化学
Janelia Fluorは、ハワード・ヒューズ医学研究所(Howard Hughes Medical Institute, HHMI)のジャネリア・リサーチ・キャンパス(Janelia Research Campus)からライセンスを得て販売しています。


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特長

  • ミトコンドリアの局在解析とトラッキングを目的とした次世代の蛍光プローブです。
  • 生細胞および生細胞と固定細胞の両方に使用可能な製品ラインナップがあります。
  • 生細胞用のMitoBrilliant Liveはミトコンドリア膜電位(Δψm)依存的に生細胞のミトコンドリアに蓄積します。
  • Janelia Fluor dyeの技術を利用しています。

MitoBrilliantを用いた染色後、洗浄ステップを省略してイメージングを行うことも可能ですが、培地の置換を推奨します。


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使用・検証例

ハイコンテントイメージングシステムを用いた様々な細胞種のイメージング

MitoBrilliant 646または他社製品を用いて各種細胞の染色・比較した。各細胞は染色試薬で45分間インキュベート後、DMEM完全培地で洗浄し、ライブイメージングを行った。

MitoBrilliant 646の励起および蛍光スペクトル

対比染色:Hoechst
ハイコンテントイメージングシステム:Yokogawa CQ1 high-content imager


超解像顕微鏡(STED)を用いた解析

COS-7細胞をMitoBrilliant 646(マゼンタ)で30分間染色後、直ちに6%のPFAで37℃、20分間固定した。さらにミトコンドリア外膜タンパク質Tom40を免疫蛍光染色(緑)した。

MitoBrilliant 646の励起および蛍光スペクトル

ミトコンドリアの共焦点画像(左)と超解像画像(右)、スケールバーは1 μm


ミトコンドリア膜電位(Δψm)依存性の検証

Tom20-EGFPを発現するCOS-7細胞を、MitoBrilliant Live 646または他社製品を用いて60分間染色した。染色前後の異なるステップにおいて、細胞をCCCP(#0452)で処理し、ミトコンドリア膜電位を消失させた。

MitoBrilliant 646の励起および蛍光スペクトル

A:CCCP(carbonyl cyanide 3-chlorophenyl hydrazone)処理なし。
B:ミトコンドリア染色ステップの後に30分間CCCP処理を行い、MitoBrilliant Live 646と他社製品のシグナルを消失させた。
C:ミトコンドリア染色ステップの30分前にCCCP処理を行った。


光安定性の検証

COS-7細胞を、MitoBrilliant Live 646(左)または他社製品(右)を用いて60分間染色した。MitoBrilliant は、生細胞のタイムラプスイメージングにおいて、他社製品よりも安定した蛍光シグナルを長時間持続させた。

MitoBrilliant 646の励起および蛍光スペクトル

MitoBrilliant Product Guideのご案内

MitoBrilliantについてのより詳細な情報やアプリケーションデータは、MitoBrilliant Research Product Guide(pdf版、20ページ)をご確認下さい。


RSD社 MitoBrilliant Research Product Guide

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価格

[在庫・価格 :2024年05月03日 20時35分現在]

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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