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"スタンプ"でスフェロイド/オルガノイド用ウェルを作製!ゼブラフィッシュ胚のイメージングにも! Stampwell

掲載日情報:2022/11/25 現在Webページ番号:70957

ハイドロゲル(アガロース、コラーゲンなど)上に多数のウェルを「スタンプ」で簡便に作製できます。三次元培養細胞塊(スフェロイド・オルガノイド)の作製やイメージング、ゼブラフィッシュ胚の同時イメージングに最適です。作製したウェルの底に細胞試料を置くだけであとは自由に成長するため、数日から数週間にわたる培養と画像取得が可能です。

Stampwellイメージ


Stampwell使用方法概略

使用方法概略
35 mm培養皿や6ウェルプレートに注いだハイドロゲル溶液(アガロース、コラーゲンなど)の上にStampwellを置いて固化させます。Stampwellを取り外すと、多数のウェルがハイドロゲル上に作製されます。作製したウェルを用いて、三次元培養細胞塊の作製や試料のイメージングが可能です。

特長

  • 三次元培養細胞塊(スフェロイド・オルガノイド)の作製や胚、組織、移植片のイメージングに最適です。
  • 数十回再利用することができます*1
  • 数日から数週間にわたる長期間のイメージングが可能です。
  • 多数の試料(V-shape:42ウェル、rectangular:35ウェル)のイメージングが可能です。
  • 35 mm培養皿および6ウェルプレートで使用できます。
  • 生細胞および固定試料のどちらでも使用可能です。

*1 オートクレーブはできません。

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製品ラインナップ

商品名V-shape 300V-shape 500Rectangular
外観V-shape-300の外観V-shape-500の外観Rectangularの外観
商品コードGRE-MOU-V300GRE-MOU-V500GRE-MOU-REC
アプリケーションスフェロイド・オルガノイド作製&イメージングゼブラフィッシュ胚・メダカ胚のイメージング
素材ポリウレタン(PU)
ウェル数42 wells(7×6)35 wells(7×5)
上部デザイン(寸法)Stampwellの平面図と側面図
底部デザイン(寸法)V-shape-300の底部デザインV-shape-500の底部デザインRectangularの底部デザイン
ウェル形状V-shapeのウェル形状Rectangularのウェル形状
ウェル部分(底部)拡大V-shape-300のウェル底部V-shape-500のウェル底部V-shape-Rectangularのウェル底部
ウェル部分(側面)拡大V-shape-300のウェル側面V-shape-500のウェル側面V-shape-Rectangularのウェル側面

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プロトコル概要

プロトコル① Stampwellの洗浄

  1. Stampwellを初めて使用する場合、使用前に一晩水に浸して撹拌する。
    無菌状態で実験を行いたい場合は、Surfanios(消毒用洗剤)でStampwellを洗浄する。
  2. 水で洗浄する*2

*2 溝にゴミが詰まっている場合はソニケーター(超音波洗浄装置)を使用して下さい。

プロトコル② ゲルの作製(アガロースゲルの場合)

2%濃度のアガロースゲル(ゲル化温度が一般的なもの)を推奨します。その他のハイドロゲルも使用できますが、固まった時に十分な硬さが必要です。

  1. 100 mlのガラスボトルに、アガロースを1 gと蒸留水50 mlを加える。
  2. ガラスボトルのフタを閉め、オートクレーブまたは電子レンジで加熱し、溶解する。

プロトコル③ ウェルの作製

1. Stampwellの底部(well鋳型部分)に直接液体アガロースを注ぐ(左図)*3
*3 気泡の発生を防ぐことができる(右図)。

Stampwellの底部に直接液体アガロースを注ぐ様子
気泡が発生したアガロースの例

2. 培養皿にアガロース溶液を注ぎ(左図)、Stampwellを端からアガロース溶液に接地させて垂直になるように動かして置く(中図)*4
*4 アガロース溶液の液量はStampwellの底部側面(lateral wall)が半分以上浸る高さとするが、アガロース溶液がStampwellの上側に流れないよう注意する(右図)。

培養皿にアガロース溶液を注ぐ様子
アガロース溶液にStampwellを置く様子
アガロース溶液がStampwellの上部に流れた様子

3. ゲルを固める*5
*5 4℃で5分程度冷やすことで早く固めることができる。

アガロース溶液を固める様子(ゲル化)

4. Stampwellを取り外す*6
*6 Stampwellを垂直に取り外さないように注意する。Stampwellの周囲にナイフの刃を通し、ゲルから剥離させることで、きれいに取り外すことができる。

Stampwellを取り外す様子

プロトコル④ 試料の添加

1. ゲルを洗浄する。
1-1. 生細胞を使用する場合(推奨)
       ゲルを水で調製した場合、ゲル全体を培養液で2回洗浄する。
       インキュベーターなどを用いて、数時間、目的の温度に保つ。

1-2. 固定試料を使用する場合(推奨)
       ゲル全体を封入剤で2回洗浄する。

ゲルの洗浄

2. マイクロピペットチップ(100~200 μl)またはガラスピペットを用いて、試料をウェル上に置く。

試料の挿入

3. イメージングを行う。

4. Stampwellを洗浄する。

プロトコルの詳細および注意点はProtocol&Specifications(価格表内データシートに添付)をご確認下さい。

1分間ビデオプロトコル



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Stampwellを用いてウェルを作製したゲルのイメージ

Stampwellは、ゲルにウェルおよびウェル番号が刻印されるように設計されている。
スケールバー:2 mm

Stampwellを用いて作製したゲルイメージ

Image credit:©Gaëlle Recher - Bordeaux - 2019


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アプリケーション例

ヒトiPS細胞(アルギン酸カプセル中)のイメージング

ヒトiPS細胞のイメージング像

Stampwell:V-shape、スケールバー:500 μm
Image credit:©Gaëlle Recher & Maxime Feyeux - Bordeaux - 2019

ゼブラフィッシュ胚のイメージング

ゼブラフィッシュ胚のイメージング像

Stampwell:Rectangular、試料:受精後48時間の胚、抗体:抗HuC/D抗体
@Matthieu Simon- CNRS - 2022

ゼブラフィッシュ幼生のイメージング

ゼブラフィッシュ幼生のイメージング像

Stampwell:Rectangular、顕微鏡:共焦点顕微鏡、スケールバー:1 mm
Image credit:©Gaëlle Recher - Bordeaux - 2019

がん細胞(共培養、アルギン酸カプセル中)のイメージング

がん細胞(共培養)のイメージング像

Stampwell:V-shape、スケールバー:100 μm
Image credit:©Gaëlle Recher & Simon Latour - Bordeaux - 2019



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FAQ

FAQ (クリックで開閉します)

Q-1. 作製したウェルの底は、培養皿の底に直接接触していますか。
A-1. いいえ。ウェルの底と培養皿の底面との間に、100 μmのハイドロゲルの層が形成され、隔てられています。
ウェルの高さが1 mm、支え部分が1.1 mmです。

ウェルの底の寸法

Q-2. すべての培養皿やマルチウェルプレートで使用できますか。
A-2. いいえ。Stampwellは直径35 mm以上の培養皿または6ウェルプレートで使用できます。


Q-3. Stampwellではどのようなハイドロゲルを使用できますか。
A-3. アガロース、コラーゲン、アルギン酸、ジェランガム、メチルセルロース、マトリゲルなど、様々なハイドロゲルで検証されています。PDMS(シリコーン樹脂)の成型にも使用できます。


Q-4. Stampwellの洗浄方法を教えて下さい。
A-4. 洗剤やアルコール溶液に浸すだけです。また、超音波洗浄も可能です。
オートクレーブは行わないで下さい。


Q-5. Stampwellはどのくらい使用できますか
A-5. Stampwellの一番小さい部分(ウェルの先端)は非常に壊れやすく、50回の使用/洗浄を行うと、先端に摩耗の跡が見られることがあります。


Q-6. Stampwellはどのように保管すればよいですか。
A-6. Stampwellは保護材に包んで出荷しますので、研究室で長期間保管できます。


Q-7. 形状がrectangularのStampwellはどのような用途に使用できますか。
A-7. ゼブラフィッシュの胚のイメージングに最適な形状です。


Q-8. 形状がV-shape300のStampwellは、どのような用途に使用できますか。
A-8. この形状は、中型サイズのスフェロイドやオルガノイドのような、中型で丸みを帯びた三次元培養細胞塊に最適です。より大きなサイズの三次元培養細胞塊を作製する必要がある場合は、V-shape500を使用して下さい。


Q-9. 自分の試料がどのStampwellに適合しているかはどのように確認すればよいですか。
A-9. 当社テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。


Q-10. Stampwellはどのような顕微鏡に対応していますか。
A-10. あらゆる種類の顕微鏡(倒立型、正立型、深絞りレンズ付き/なし、共焦点、スピニングディスク、二光子励起、実体顕微鏡、マクロ共焦点、ビデオ顕微鏡など)を使用することができます。重要なパラメータは、対物レンズの視野と開口数/作動距離のみです。


Q-11. 固定試料、生細胞のどちらで使用できますか。
A-11. どちらも使用可能です。生細胞を使用する場合はStampwellを無菌状態で使用する必要があります。



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価格

[在庫・価格 :2024年05月04日 10時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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  • 法規制等
納期 文献数
Stampwell-V-300
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説明文
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Stampwell-V-300

文献数: 0

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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