HOME > 試薬 > 抗体アレイ/タンパク質アレイ > Lectin MicroArray
HOME > 試薬 > 天然物/有機化合物/糖質 > 糖質 > 糖鎖 > Lectin MicroArray

40種類のレクチンをスポットしたガラススライドアレイ Lectin MicroArray

掲載日情報:2024/07/26 現在Webページ番号:70745

Lectin MicroArrayは、ガラススライドに特定の糖鎖と結合する40種類の植物由来を主体としたレクチンがスポットされています。細菌、細胞など、糖鎖結合タンパク質試料と個々のレクチンとの結合を解析することができます。タンパク質、酵素、またはその他の薬剤のスクリーニング、およびレクチンの結合標的の決定に有用です。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


Lectin MicroArrayアレイ・スキャンイメージ

アレイ・スキャンイメージ

Lectin MicroArrayマイクロアレイのデータの解析結果

マイクロアレイのデータの解析結果

図をクリックすると拡大します(🔍)

レクチンアレイ分析によるα-GalNAc-PAAの結合特異性の評価

α-GalNAc-PAAの結合特異性を評価するため、レクチンマイクロアレイスライドのサブアレイを5 μg/ml濃度のビオチン化α-GalNAc-PAAと反応させ、続いてストレプトアビジン-Cy3で検出した。マイクロアレイスライドは、2 PMT、波長532 nmの低レーザー出力でInnoScan 710マイクロアレイスキャナーを使用してスキャンした。
ネガティブコントロールスポットでは非特異的結合は見られなかったが、ポジティブコントロール1とマーカーでは予想通りのシグナルが見られた。また、α-GalNAcグリカンへの結合特異性が知られているHPAやVVLなどのレクチンも、この分析で予想通りの結合シグナルを示した。これらの結果から波長532 nmの低レーザー出力糖鎖(グリカン)エピトープの存在を検出するためのレクチンマイクロアレイ分析の有用性が実証された。


レクチンについて

グリコシル化(Glycosylation、糖化、糖鎖付加)とは

グリコシル化は、真核細胞で最も多く見られる翻訳後修飾の1つで、複数のグリコシルトランスフェラーゼが連携して、タンパク質、脂質、またはリボ核酸に糖鎖構造を共有結合で付加する複雑なプロセスです。すべての真核細胞にとってグリコシル化は不可欠な細胞内プロセスであり、糖構造は、タンパク質の安定化、および最適な活動のために適切な折り畳みを確実にします。また、グリコシル化は、組織の恒常性を維持するための細胞シグナル伝達の調節にも関与しています。これらのことから、グリコシル化を化学的および生物学的に明らかにすることは、生物理解するために不可欠となっています。


レクチンの発見と機能について

1888年にStillmarkがリシンを発見したことは、レクチンの化学的および生物学的機能を研究する学問であるレクチノロジーの始まりとなりました。1952年、WatkinsとMorganは、糖を加えるとレクチンによる赤血球の凝集を阻止できることを発見しました。この画期的な発見により、レクチンの糖結合特異性が明らかになりました。それ以来、植物、微生物、動物から何百ものレクチンが精製され、研究されてきました。


レクチンの応用

レクチンは現在、糖鎖結合タンパク質として定義されており、各レクチンは糖構造の独自のレパートリーを認識します。たとえば、SNA(Sambucus Nigra レクチン)、MAL1(Maackia Amurensis レクチン Ⅰ)、および MAL2(Maackia Amurensis レクチン Ⅱ)はシアログリカン特異的レクチンです。SNAは末端α-2,6 シアル酸(Neu5Ac またはNeu5Gc)を認識します。一方で、MAL1および MAL2は末端α-2,3 シアル酸(Neu5AcまたはNeu5Gc)を優先的に認識します。レクチンは、その独自の糖鎖認識特性のため、グリコシル化の検出に広く用いられています。




目次に戻る

製品ラインナップ

商品コードをクリックするとキットの価格、キット内容(●)をクリックするとキットコンポーネントの単品の価格をご覧いただけます。

品名 Lectin MicroArray
試料数 スライド単品 キット
商品コード 8 sample 10605-8S 10605-8K
16 sample 10605-16S 10605-16K
キット内容 Lectin MicroArray slide
Assay cassette
Blocking buffer
Assay buffer
Hybridization chamber
Sealing film
Lectin MicroArray製品外観

図をクリックすると拡大します(拡大図

Lectin MicroArray製品外観

本品には蛍光標識ストレプトアビジンは含まれていません。
測定にはレーザー蛍光スキャナーおよび解析ソフトが別途必要です。


アレイのレイアウト

レクチンマイクロアレイスライドには、8個または16個のサブアレイがあります。

Lectin MicroArray

Lectin MicroArrayガラス
8 subarray format array(#10605-8K

8 subarray

16 subarray format array(#10605-16K

16 subarray



目次に戻る

特長

  • 測定試料数に応じて、8または16サブアレイから成る2種類のアレイフォーマットから選択できます。
  • タンパク質、抗体、細胞、細胞ライセート、血清、小胞、細菌、ウイルス粒子など、さまざまな生物学的試料を分析できます。
  • 検出方法:蛍光
  • 適用:糖鎖結合タンパク質を含む試料

サンドイッチ法によるアッセイにはビオチン標識二次抗体および蛍光標識ストレプトアビジン(ビオチン標識された糖鎖結合試料の場合は蛍光標識ストレプトアビジンのみ)が必要です。別途ご用意下さい。測定にはレーザー蛍光スキャナーが別途必要です。
本製品は、ご要望に応じてカスタマイズやアッセイサービスの対応が可能です。詳細は、当社テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。

  ☞ 製品ラインナップ  


目次に戻る

適用例

  • タンパク質、抗体、細胞、および細胞ライセートのグリコシル化プロファイルの分析。
  • 糖鎖バイオマーカーの探索と分析。
  • グリコシル化パターンの違い、または変化の比較。
  • 異常にグリコシル化された細胞、タンパク質、または抗体の同定。

  ☞ 製品ラインナップ  


目次に戻る

操作方法概略(サンドイッチ法の場合)

  1. 必要に応じて、Blocking bufferを各サブアレイのウェルに加えてブロッキング処理を行う。
  2. Assay bufferで洗浄後、糖鎖結合タンパク質を含む試料(細菌、細胞など)を加える。インキュベーションを行い、特定の糖鎖が試料中に含まれる場合、ガラススライドにスポットされているレクチンと結合させる。
  3. Assay bufferで洗浄後、ビオチン標識二次抗体を各ウェル加えてインキュベートし、各種レクチンと結合した糖鎖結合タンパク質と結合させる。
  4. Assay bufferで洗浄後、蛍光標識ストレプトアビジンを加えインキュベーションを行う。洗浄、乾燥後、レーザー蛍光スキャナーを使用して検出および解析する。

  ☞ 製品ラインナップ  


目次に戻る

コンポーネントリスト

各レクチンの特異性の詳細については、Binding specificities of the 40 lectins(pdf 167kb)をご覧下さい。

ID レクチン名 ID レクチン名 ID レクチン名 ID レクチン名
NL1 AAL NL11 GSL-Ⅰ B4 NL21 Morniga G NL31 SBA
NL2 AIA NL12 GS-Ⅱ NL22 NPA NL32 SNA
NL3 BC2L-C NL13 HAA NL23 PHA-E NL33 STL
NL4 BPL NL14 HHL NL24 PHA-L NL34 UEA-I
NL5 Calsepa NL15 HPA NL25 PNA NL35 VVL
NL6 ConA NL16 LCA NL26 PSA NL36 WFA
NL7 DBA NL17 LEL NL27 PTA NL37 WGA
NL8 DSA NL18 LTA NL28 RCA-I NL38 RPL-Sia2
NL9 ECL NL19 MAL-I NL29 RPA NL39 RPL-Man2
NL10 GNA NL20 MAL-Ⅱ NL30 RSL NL40 RPL-α Gal

コントロール、マーカー

  • NC:Negative control(Print Buffer)
  • PC1:Positive control 1(Biotinylated PEG)
  • PC2:Positive control 2(Human IgG)
  • PC3:Positive control 3(Mouse IgG)
  • PC4:Positive control 4(Rabbit IgG)
  • Marker:Anti-Human IgG, Cy3 and Anti-Human IgG, Alexa647

  ☞ 製品ラインナップ  

目次に戻る

価格

Lectin MicroArray Kit

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Lectin Microarray Kit (8-sample)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
39種類のレクチンをガラススライドにスポットしたアレイ。測定に必要なBuffer類がセットになったキット品。
法規制等
保存条件 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事
Lectin Microarray Kit (16-sample)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
39種類のレクチンをガラススライドにスポットしたアレイ。測定に必要なBuffer類がセットになったキット品。
法規制等
保存条件 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

Lectin Microarray Kit (8-sample)

文献数: 0

説明文 39種類のレクチンをガラススライドにスポットしたアレイ。測定に必要なBuffer類がセットになったキット品。
法規制等
保存条件 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

Lectin Microarray Kit (16-sample)

文献数: 0

説明文 39種類のレクチンをガラススライドにスポットしたアレイ。測定に必要なBuffer類がセットになったキット品。
法規制等
保存条件 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事


Lectin MicroArray Slide

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Lectin Microarray Slides (8-sample)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事
Lectin Microarray Slides (16-sample)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

Lectin Microarray Slides (8-sample)

文献数: 0

説明文
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

Lectin Microarray Slides (16-sample)

文献数: 0

説明文
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事 糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事


別売品

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Glycan Array Assay Buffer (GAAB)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
Glycan Array Slidesと使用する専用のAssay Buffer。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年11月15日号 p.8
ニュース2019年5月1日号 p.6

製品記事 N-Glycan Array(N-グリカンアレイ)(Z Biotech社)
O-Glycan Array(Z Biotech社)
GlycoAntibiotic Array Kit
糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事
Hydrazide Glycan Blocking Buffer (HGBB)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
Glycan Array Slidesと使用する専用のBlocking Buffer。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年11月15日号 p.8

製品記事 O-Glycan Array(Z Biotech社)
N-Glycan Array(N-グリカンアレイ)(Z Biotech社)
GlycoAntibiotic Array Kit
糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

[在庫・価格 :2025年04月26日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

Glycan Array Assay Buffer (GAAB)

文献数: 0

説明文 Glycan Array Slidesと使用する専用のAssay Buffer。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年11月15日号 p.8
ニュース2019年5月1日号 p.6

製品記事 N-Glycan Array(N-グリカンアレイ)(Z Biotech社)
O-Glycan Array(Z Biotech社)
GlycoAntibiotic Array Kit
糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

Hydrazide Glycan Blocking Buffer (HGBB)

文献数: 0

説明文 Glycan Array Slidesと使用する専用のBlocking Buffer。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年11月15日号 p.8

製品記事 O-Glycan Array(Z Biotech社)
N-Glycan Array(N-グリカンアレイ)(Z Biotech社)
GlycoAntibiotic Array Kit
糖鎖アレイシリーズ(Z Biotech社)
関連記事

目次に戻る

お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。