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γδ型T細胞の抗腫瘍および腫瘍促進効果の検証に! Human γδ T cell Multiplex ELISA Kit

掲載日情報:2023/09/28 現在Webページ番号:70637

ヒトγδ型T細胞の抗腫瘍効果(IFN-γ、Granzyme B)および腫瘍促進効果(IL-8、IL-17)に関わる4因子を、比色により定量または半定量できるマルチプレックスなサンドイッチ法のELISAキットです。

その他のマルチプレックス製品については「Cytokine Multiplex ELISA Kit」をご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

Human γδ T cell Multiplex ELISA Kitのイメージ

Human γδ T cell Multiplex ELISA Kitのプレートにコートされた抗体一覧

プレートにコートされた抗体一覧

γδ型T細胞とは

γδ(ガンマ デルタ)型T細胞は、αおよびβ TCR(T細胞レセプター)鎖の代わりに、独自のγおよびδ TCR鎖を発現する小さなT細胞サブセットです。γδ型T細胞は、末梢血および腸、肺、生殖管などの粘膜上皮組織に存在します。MHC分子によって提示された抗原ペプチドを認識するαβ型T細胞とは対照的に、γδ型T細胞はタンパク質、さらには多くの病原体に見られるリン酸化抗原を直接認識します。γδ型T細胞は、ナチュラルキラー(NK)細胞と共通の特徴を持つことから、しばしば「自然免疫T細胞」と呼ばれます。

γδ T細胞とは

γδ型T細胞の機能

γδ型T細胞は、IFN-γ、TNF-α、IL-6、IL-17などのサイトカインの産生・分泌を含む多くの機能を果たします。多くの感染症や疾患モデルにおいて、炎症性サイトカインであるIFN-γやTNF-αの重要な初期供給源です。
NK細胞と同様に、γδ型T細胞は、細胞傷害性のPerforinやGranzymeの作用、FcRを介したADCC(抗体依存性細胞傷害)、Fas-FasL、TRAILライゲーションによって細胞を死滅させます。さらにγδ型T細胞は、抗腫瘍効果を示す自己反応性IgEへのB細胞クラススイッチも誘導し、αβ型T細胞のプライミングを助ける抗原提示細胞として機能し、樹状細胞(DC)の成熟を誘発し、NK細胞活性を増強します。

γδ T細胞の機能

腫瘍進行におけるγδ型T細胞の二重効果

腫瘍細胞は、MICA/Bの脱落、異種抗原、低抗原拡散を通じて免疫系を回避します。一方MHC非依存性γδ型T細胞は、広範な抗原特異性、NK様細胞傷害性、抗体分泌、αβ型T細胞プライミング、DCの成熟などの抗腫瘍効果の活性化を通じて腫瘍免疫に適応するため、がん免疫療法における新たな戦略となります。
ヒトのγδ型T細胞は抗腫瘍機能を有しますが、一方で腫瘍促進作用を有することも報告されています。腫瘍には2つの主要なγδ型T細胞サブタイプが浸潤します。γδ2型T細胞は炎症促進作用と抗腫瘍作用を持ちますが、γδ1型T細胞は抗腫瘍作用と腫瘍促進作用の両方を持ちます。さらに、γδ型T細胞は可塑性を示し、IL-17やIL-8を発現して血管新生を促進し、腫瘍微小環境において免疫抑制性MDSC(骨髄由来抑制細胞)を動員するγδ型T17細胞のような腫瘍促進性細胞に極性化する可能性があります。このようにがんの進行を促進します。

γδ型T細胞の検証

γδ型T細胞の多様な機能は、細胞傷害性顆粒、サイトカインおよびケモカインを分泌することによって実現されます。例えば、抗腫瘍効果はGranzyme/PerforinやIFN-γの放出によって、腫瘍促進効果はIL-17やIL-8の放出によって引き起こされます。これらの因子の検出は、γδ型T細胞の機能を検証する有効な方法です。



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特長

  • 測定動物種:ヒト
  • 測定試料:血清、血漿(EDTA、ヘパリン処理)、細胞培養上清
  • 必要試料量:50 μl
  • 測定法:サンドイッチELISA
  • 検出方法:呈色
  • 測定波長:450 nm
  • アッセイ数:96 well
  • アッセイ時間:約5時間
測定因子 感度 測定範囲
IL-8 23.4 pg/ml 46.88~1,500 pg/ml
IL-17 7.8 pg/ml 15.63~500 pg/ml
IFN-γ 7.8 pg/ml 15.63~500 pg/ml
Granzyme B 15.63 pg/ml 31.25~1,000 pg/ml


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検量線例

IL-8測定例 IL-17測定例

IFN-γ測定例 Granzyme B測定例


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操作方法概略

このアッセイは、定量/半定量的サンドイッチ酵素免疫測定法(ELISA)を採用しています。

  1. マイクロプレートの各ウェルに、Standards mixtureまたは希釈した試料を添加する。
  2. 室温で2時間インキュベーション後、Wash bufferを使用して洗浄する。
  3. Antibody conjugate mixtureをウェルに加え、室温で1時間インキュベートする。
  4. 洗浄後、HRP-streptavidin solutionをウェルに加え、再度室温で1時間インキュベートする。
  5. 洗浄後、TMB substrateを添加し、室温・暗所で15~25分間インキュベートする。
  6. STOP solutionの添加によって発色を停止した後、30分以内に450 nmの波長で発色を測定する。
  7. 試料中の各因子の濃度を標準曲線と比較して決定する。


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キット内容

  • Antibody coated microplate
  • Standards mixture
  • Antibody conjugate mixture
  • HRP-streptavidin solution
  • Diluent buffer
  • Wash buffer
  • TMB substrate
  • STOP solution
  • Plate sealer

測定にはマイクロプレートリーダーが必要です。


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価格

[在庫・価格 :2024年04月29日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
arigoPLEX Human Gamma Delta T cell Multiplex ELISA Kit (IL8, IL17, IFN-gamma, Granzyme B)
3~4週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
種交差性:Human,感度:IL8: 23.4 pg/mlIL17: 7.8 pg/mlIFN gamma: 7.8 pg/mlGranzyme B: 15.63 pg/ml,測定試料:Serum, plasma and cell culture supernatants.,スタンダードの範囲:IL8: 1500 - 46.88 pg/mlIL17: 500 - 15.63 pg/mlIFN gamma: 500 - 15.63 pg/mlGranzyme B: 1000 - 31.25 pg/ml,測定試料量:50 µl,測定因子:Human Gamma Delta T cell,測定時間:~ 5 hours,アッセイ数:96wells,測定波長:Substrate: TMB and read at 450 nm.
別名:IL17A,Interleukin 17A,IL-17A,IL-17,CTLA8,IL17,Interleukin 17 (Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Serine Esterase 8),Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Protein 8,Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Antigen 8CXCL8,C-X-C Motif Chemokine Ligand 8,MDNCF,NAP-1
Genbank No: 3576
Protein Accession No: P10145;Q16552;P01579;P10144
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ

製品記事 Multiplex ELISA Kit(Arigo Biolaboratories社)
関連記事 GainData(ELISAデータ解析の無料ウェブツール)(Arigo Biolaboratories社)

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arigoPLEX Human Gamma Delta T cell Multiplex ELISA Kit (IL8, IL17, IFN-gamma, Granzyme B)

文献数: 0

説明文 種交差性:Human,感度:IL8: 23.4 pg/mlIL17: 7.8 pg/mlIFN gamma: 7.8 pg/mlGranzyme B: 15.63 pg/ml,測定試料:Serum, plasma and cell culture supernatants.,スタンダードの範囲:IL8: 1500 - 46.88 pg/mlIL17: 500 - 15.63 pg/mlIFN gamma: 500 - 15.63 pg/mlGranzyme B: 1000 - 31.25 pg/ml,測定試料量:50 µl,測定因子:Human Gamma Delta T cell,測定時間:~ 5 hours,アッセイ数:96wells,測定波長:Substrate: TMB and read at 450 nm.
別名:IL17A,Interleukin 17A,IL-17A,IL-17,CTLA8,IL17,Interleukin 17 (Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Serine Esterase 8),Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Protein 8,Cytotoxic T-Lymphocyte-Associated Antigen 8CXCL8,C-X-C Motif Chemokine Ligand 8,MDNCF,NAP-1
Genbank No: 3576
Protein Accession No: P10145;Q16552;P01579;P10144
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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