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166種類のグリカン(糖鎖)をスポットしたガラススライドアレイ CatchAll Glycan Array(Z Biotech社)

掲載日情報:2023/08/02 現在Webページ番号:70527

166種類の多様な糖鎖構造を持つグリカンをガラススライドにスポットしたアレイです。タンパク質、抗体、細胞ライセート、血清などの試料と、グリカン(単糖、オリゴ糖、血液型糖鎖抗原、スフィンゴ糖脂質糖鎖、ヒトミルクオリゴ糖、グルカン、糖タンパク質糖鎖など)との相互作用を調べることができます。

89種類のN-GlycanをガラススライドにスポットしたN-Glycan Arrayについてはこちらをご覧下さい。
94種類のO-GlycanをガラススライドにスポットしたO-Glycan Arrayについてはこちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


Glycan(グリカン)について

グリカンは、真核生物の細胞表面にあるタンパク質や脂質に見られる炭水化物ベースのポリマーで、正常な細胞の恒常性の維持を助け、細胞の成長と生存に不可欠な役割を果たしています。例えば、細胞表面に結合したグリカンは物理的な保護バリアを提供しますが、細胞内マトリックスに見られるグリカンはタンパク質のフォールディング、選別、および分泌を促進します。
また、グリカンは、細胞間相互作用のリガンドとして機能し、細胞同士のコミュニケーションにも重要です。例えば、グリカンは多くの免疫調節受容体のリガンドであり、特定のライゲーションによって免疫応答の増強または抑制を決定します。
さらにグリカンは、病原菌が感染のために細胞に侵入する際の足場となります。細菌、ウイルス、真菌、およびその他の微生物の表面でも発見されており、病原菌は宿主のグリカンを分子模倣(molecular mimicry)することにより、宿主の免疫監視機構を回避しています。
糖鎖の特性と機能は、単糖の単位、組み合わせ、結合位置、そして分岐の種類に大きく依存しています。糖鎖構造は非常に多様であり、これらの構造の多くはまだ特徴付けが必要とされています。ゆえに、これらの複雑な炭水化物分子の構造的および機能的基盤を理解することに関心が高まっています。


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特長

  • 哺乳動物のオリゴ糖、N-グリカン、O-グリカン、スフィンゴ糖脂質糖鎖、血液型糖鎖抗原、グリコサミノグリカン、シアル化グリカン、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)まで、多様な糖鎖構造を含む166個のグリカンがスポットされています。
  • 測定試料:タンパク質、抗体、細胞、細胞ライセート、血漿、小胞、細菌、ウイルス粒子など
  • アレイには8個の同一のサブアレイが含まれており、複数の試料を同時に分析できます。
  • ハイスループットかつ信頼性の高い糖鎖結合情報を簡単かつ効率的に調べることが可能です。

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製品の種類

商品コードをクリックするとキットの価格、()をクリックするとキットコンポーネントの別売品の価格をご覧いただけます。

品名 CatchAll Glycan Array Slide CatchAll Glycan Array Kit
試料数 8 sample 8 sample
商品コード 10616-8S 10616-8K
キット内容 CathAll Glycan Array Slide
Blocking buffer -
Assay buffer -
Hybridization chamber -
Sealing film -

Blocking bufferについては、本製品のプロトコル記載のNHS Glycan blocking buffer(#10106)が中止のため、代替品として、Hydrazide glycan blocking buffer (HGBB)(#10109)をご案内しています。ご了承下さい。
測定には、レーザー蛍光スキャナーが必要です。


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使用例

CatchAll Glycan Arrayを用いたConcanavalin A(Con A)の結合特性の解析

CatchAll Glycan Arrayに10 μg/mlのビオチン標識コンカナバリンA(Con A)を反応させた後、Cy3標識ストレプトアビジンで標識し、レーザー蛍光マイクロアレイスキャナーで、532 nmの波長にて検出した。 ポジティブコントロール(PC1~4)は、予想通りの結合シグナルを示した。また、Con Aが主に高マンノース型および複合型N-グリカン、およびグルカン型グリカンに結合し、Lewis型グリカンとは弱く相互作用することが分かった。

CatchAll Glycan ArrayでCon Aを検出したアレイスキャン画像

アレイスキャンイメージ
CathAll Glycan Array Slideを高レーザー強度の蛍光マイクロアレイスキャナーで検出した。

CatchAll Glycan Arrayの蛍光強度による定量データ

蛍光強度による定量データ

各グリカンのレイアウトについては、アレイマップをご参照下さい。


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アレイのレイアウト

CatchAll Glycan Arrayのスライドには8つのサブアレイが配置されています。下図で示すように、「Z Biotech」ラベルと4桁の番号がスライド中央下部、そしてバーコードIDが右側に印字されています。

CatchAll Glycan Arrayのアレイの配置

Array Map(8-subarray Slide)

CatchAll Glycan Arrayのマップの縮小図

  • NC:Negative control
  • PC1:Positive control 1、Biotinylated Mannose(0.01 mg/ml)
  • PC2:Positive control 2、Human IgG(0.1 mg/ml)
  • PC3:Positive control 3、Mouse IgG(0.1 mg/ml)
  • PC4:Positive control 4、Rabbit IgG(0.1 mg/ml)
  • M:Marker、Anti-human IgG、Cy3(0.01 mg/ml)& Anti-Human IgG、Alexa647(0.01 mg/ml)
  • 1~166:CA1~CA166

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スポットされている糖鎖の構造

画像をクリックするとPDFで拡大してご覧いただけます。

CatchAll Glycan Arrayの糖鎖構造一覧
糖鎖コンポーネント中のSNFG記号の説明

CatchAll Glycan Arrayの各グリカン中の糖の種類


CatchAll Glycan Array 全コンポーネントリスト

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価格

[在庫・価格 :2024年04月29日 20時55分現在]

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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